2008年02月01日

木にも名前

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今日は和室柱の下準備の話をお知らせします。
柱にはサイズも色々あるのはご存知かと思うのですが1本1本なまえをつけてあるのはご存知でしょうか?今日はその名前付け(番付け)を行いました。
今回の和風平屋の家は全体で100本の柱のうち60本が化粧柱(普通和室1部屋の場合9本)ということで昨日から番付けふりを行い10時に終了 柱には4面あるのですが1本1本違う顔(表面)をしているので1番似合う所に行くように名前をつけます
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名前が終わると次は柱の表面を平らにする作業と対角の面を90度(カネ出しといいます)にする作業、写真の機械で行います、この作業はなぜ行うのか分かりますか?
木は乾く過程で反りやむくりを伴いながら乾燥していきます、これはいくら乾燥した木でもそして住まれてからも一生乾燥を繰り返すので建てる前にクセを取るために行われます。 和室の柱にピタリと建具が付くのはこの作業があるからといえばピンと来る方も多いかと?

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カネ出しが終わると平らな面を定規に写真の大型機械に入れ厚み(分を決めると言います)を決めます
このとき和室柱は節が出ないように勘を頼りに薄く時には厚くそして同じ厚みになるように気を付けながら作業します。
しかしこの3日間で床にすこし落ちている木くずが出た出た!!集塵機にて吸っているからまだいいですがトラック1台分が出ました。
大工の仕事はこのような したごしらえ (職人言葉かな?)が多い 職人ってけして無駄なことはしません 先をよみ考えておく この繰り返しです。
明日は東京有明にて行われる、最新の材料や免震、制震材などの勉強会に行ってきます。(車でいうモーターショーみたいなものです)
また面白い物がありましたらいち早くお知らせします。
ここで見るのは建築の最先端  有明に各社一同にあつまります
ここで見たものって意外と2年~3年後位先にやっと富士にもやってきます(笑い)
各メーカーさんの熱い思いを聞いてきます 次に生かせるのでがんばって勉強してきます。

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小笠原紀和 大工暦18年

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