2012年01月27日

階段制作してました。

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こんばんは!!
最近ブログかいていませんでした。
現場が追い込みで、段取りやら打ち合わせやらで中々時間が作れませんでした。
さて沼津の現場はただいま3人で施工中、すべて大工さんが加工した手造り造作
材たち、昔の大工さんならこんな造作材取り付けなんてたいしたことではなかったはず・・・
今の建材型貼り付け取り付けになれてしまうともう無垢材取り付けにはもどれないものですが、今応援に来ていただいている大工さんはすごい職人さんだ!!
市内で大工職なら知らない人はいないだろう有名な名工さんでして、市内で見かける数奇屋建築の数々をこなしてきた スゴイ方!! 
サインもらっておこうかな?
来ていただいたその日の軽い打ち合わせのあと わかった!!のひと言のあとすばやい動きと正確かつ緻密な施工精度でバリバリと仕事をこなす・・・速い!!
かっこよすぎである!!さすがは有名人!!
出来る男ってやつですね!!
今の業界がショボイのかうちに来て造作やってもらうと他の人はみな 最近こういうのやってないからな~って言う、
Mさんは違った!!前にも書いたが職人はのろくて丁寧ってことはまずない、のろまなだけが多い(辛口ですみません)むろん仕事はうまくない・・・(ひどい辛口ですが)
職人ならこれはわかってもらえるだろう、動きが速くて仕事もこなす人は仕事がうまい!!先を考えているからだろう。
今まで1人で造作こなしてきた私も今回は人のありがたさをしみじみ感じ合掌・・・
ありがたや ありがたや・・・
私も負けないようにさらに主なトコは自分でこなす
偉いぞおれ・・・
先日から階段のきざみをはじめた。
写真は下書きの様子、まずただの板に階段の寸法線を書いていく
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次にカッターで線の上を切る、こうすることでカッターの通った後をノミの刃先が入り
刻むとき刃先が安定する、刃先に刃先を当てるのだスゴイ線としては細い精度
次に鋸入れを行いのみで刻む・・・
このときノミは通常の追う入れノミでなく大きな叩きノミを使い、かなづちも大きなものに変える。
廻り階段3段と周り2段全14段、しっかりと方板も入れて1から墨して加工して2日チョイで開通!!
プレカット階段では出来ない超精度の階段が完成しました、残念ながらすき間がないため、のみとダニさんは来ても入りこむことは出来ません・・・(笑い)
さて大工工事完成は来週、いよいよ最後の追い込みです。
明日もMさんに負けないようにがんばるぞ!!
ではまた次回!!

2012年01月13日

玄関の軒?

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沼津の現場も造作が進み今日は玄関を製作、2世帯なので玄関は2つある
今日は1階部分の玄関を造りました。
軒のような天井ですね?
天然秋田の柾がタマラナイ いい色!!
手触りなんて加工していて最高です。
たしか今年の暮れより?秋田杉天然は伐採規制だったかな?
これからは民材 造林材に変わっていってしまうのでしょうか?
さようなら?秋田杉? どうなることやら 心配です こんなにすばらしい色と風格のある材料が手軽に手に入らなくなるなんて・・・国の馬鹿~っ!!
棟梁昨日より咳が納まりつつありますが・・・・まだ時々ゲリラ咳が・・・スゴイ・・・
どうやら今週も週末は仕事になりそう、1月は日曜日1日だけかな?
奥様からはそうやって休まないから風邪がいつまでも治らない!!とのご指摘が・・・
その通りですが・・・
がんばろう 大工!!
ではまた次回!!

2012年01月12日

組み物

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こんばんは!!
沼津の現場は室内造作工事の真っ最中!!でしてあと少しで大まかな造作はすべて納まる状況。
年明け5日より調子がすぐれなかった棟梁、昨日11日もう我慢ならぬと病院にかけこんだ。
風邪である、こじらせてしまったようで声は枯れ咳がひどくなってしまった。
遅くまで仕事がんばってないではよ病院に行けばよかった・・・
おととし、君は喘息持ちだねって診断を受けたこともあり、この時期の風邪には気をつけていたつもりでしたが・・・
とにかくひどい咳でとてもお客様のトコにはいけない状況、咳が出るとながくなるんだよな?私は
今日は大事を取って仕事場で階段の材料を1から加工、今階段の加工の仕方を
知らない なんちゃって大工さん が多いと聞く、50代、60代の大工は知っているがそれより下の層は知らないそうな?
プレカットのせいでしょうか?
先日ある大工から聞いた話だと手間請け仕事で請けていながら和室と階段が出来る段階になると、ここだけ納めてほしいって毎回電話が来る人がいるらしい・・・
和室は経験がいるが階段なんて掛け算と割り算に廻り階段の取りかただけ知っていれば、大工なら出来ると思うのですが?
年々ショボクなっていくね大工業界・・・10年後は・・・こわこわ
さて写真はリビングの天井の組み物です、120個のマスを組んでみました。

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組み終わると上から天井を貼ります、今回は青森ひばとしました。
ひば貼るといいですよ~?LDK全体にひばの香りがぷ~ん!!
20センチに切ったひばの板を120枚造り1枚1枚貼っていきます。
色が変わって見えるのは板を縦横縦横って変えて貼る 市松貼りだからです。
さすがに120枚も貼るとそれだけでかなりの時間がかかりますね?
組むまでの加工が半日、板貼って2時間、これを納めるのに桁掘って納めにまた数時間、最後にまだ貼っていない外回りをはりやっとこさ天井の半分が完成!!
残りの半分はまた半日かけて貼る・・・なんとも贅沢な仕事である。
もしココがクロス貼りならば下地~ボード張りまで2時間・・・で終わり。
そういえば同じ時期に建った同じような家が通いの道沿いにありますが
もう壁、天井 床・・・終わってます・・・どうみても追い込みです。
オヤジとおい見ろよ!!この現場もう終わるよ・・・うらやましい・・・?
今回の住まいは2階は柱や床、枠関係を濃い茶に塗装して古民家風になっています。
こちらはまたおみせしますね。
では今夜は早めに寝て風邪治します。
また次回!!

2012年01月05日

準備OK!!

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新年が明け明日より本格始動しますが、3日につづき今日5日現場の支度などを行い、午後から残っていた大工道具の手入れをまた行った。
去年の忙しさでハードに傷めつけてきたノミたち、柄が割れてしまったのが2本、さすがに修理にだそうかな?
写真は約3年から20年使ってきたノミたちです、新型と入れ替わりますが長さなど
短いほうが使いやすいこともありまだまだ現役です。
現場でノミ砥ぐとどうしても刃先が急になってきてしまう、急ぐんですね現場では?
だから刃先だけ砥いで急に研いでしまうんですね?
ノミの適正角度は30度だそうです、現場で急いでいると40度をこえているような?
これらを全部30度に砥ぐ・・・
これがまた重労働!!何千回と砥石を入ったりきたり・・・
裏もなかったりすると・・・半日では直らないです。
夕方6時前までかかり補修、全10本30度くらいに直す、さすがに適正角度になると
刃先は触ればわかるが切れる 怖いくらいである。
これで準備OK!!
道具が直っているとなんとも気持ちがいい!!
明日からはいつもより切れ味豊かな造作仕事に集中できる、切れる刃物はいい仕事の基本である。
現場に砥石がないような大工さんでは・・・・
砥いでいる最中、年始周りに来た広告屋のS君に切れ味を見せた所 おお!!
スゲーッ!!ひのきなんか一刺しで厚さ5mmはズバズバッ!!と切れる!!
感動したかは定かではないが、感動していた
角度が30度くらいだとノミはよく食い込むんですね、角度が急だと喰いこみにくい
材種によっては30度くらいだと刃がかけることもある、材により角度は変える
理想ですけどね?
明日からは当分刃物は切れまくりで新年早々良い仕事ができそう。
大工って休みでもこんなにやることがあるんですよ、
みなさんも家建てるときはあせらず、大工さんに数日間道具の治す時間を与えて
やって下さい。
これがきれいな仕事の元になるのです、お願いしますね。
ではまた次回!!

2012年01月04日

新年あけました

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みなさま、新年明けましておめでとうございます。
今年もはり切って行きたいと思いますので応援よろしく御願いします。
さて年末年始みなさんはどのようにすごされましたか?
私は年末30日より新潟の山の中に転がりこみ、子供達とスキー三昧で元日にこちらに戻りました。
年末年始をまたいだスキーは初めてでしたが、ゆっくりもできなかなか良いものでした。
スキー場内にて休んでいると隣の席に富士宮の材木屋の番頭さんが・・・
いると思ったがやはりいた 偶然でした?
今年の目標は?やはり地道に続けている手仕事の良さをもっとアピールしていきたいし皆様にもわかっていただけるように努力したいですね!!
外観やら設備やらで勝負しても見た目だけなので・・・
地道な活動過ぎてなかなか分かっていただけない分野ではありますが、大工さんらしい道に進みたいと思います。
大工らしい道・・・うーーん難しいが、年末に今応援に来てもらっている同じ歳の大工さんと大工らしさ!!について話す機会があった これはまた後日はなしますが・・・
さてここ数年いそがしく動いていて正月休みに道具を直すことをしていなかった棟梁!!
大工道具ってひと現場終わるとノミやカンナやカンナ台が傷むんですね、本当は最低1日はかけてこれらを直しておきたい、それが出来ず、ずっといやだったので正月3日に道具の手入れを行いました。
写真は年末に甲府で買ってきた追入れのみ10本組、新年明けてデビューだ!!
柄の頭に桂を仕込み1本1本研ぎなおした、追入れのみは手加工をする大工さんなら数年でのみの長さが残り1センチになってしまうはず、私も4年前に新しくしているが、もうすでにみんな短くなってきたのでそれらと共に20当流とした。
ノミの長さが毎年ほとんど変わらないなんていう職人は手加工していない証拠
10年なんて叩きのみ出ない限りもたないね?
すぐ短くなってしまう、よく砥ぎ、切れるノミで仕事しないと納まりは悪いですからね?
ノミを砥いでいるとうちの奥様より包丁を砥いでほしいとの新年初!!指令が・・・
通常の日ならどこかその辺の畳屋(包丁使うのは畳屋ですから)にでも頼め!!
というところですが、休みが続き心豊か(笑い)になった棟梁承諾した。
見れば私が買ってやった青紙1号(鋼の材銘マニアックだ!!)の包丁では・・
これは切れるはず
見れば刃は欠けているではないか!!正月そうそう職人魂に火がついた!!
研ぎが終わり仕上げのとき先っぽがかけているのに気がついた、砥ぐか迷ったが
その他の刃先は相当切れるようになっていた、あぶねぇ!!
こんなので刺されたら(笑い)・・・そのまま内緒で仕上げよう・・・
包んでいた新聞紙はすーーーっと真っ二つ・・・切れる!!
やれやれ今年もいそがしくなりそうだ、がんばろう!!
本年もちょっぴり笑いあり時にまじめな棟梁のブログ読んでくださいね 
がんばります!!
ではまた次回!!

プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

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