2018年05月03日

県境まで

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こんばんは!!
先日朝から朝霧高原の県境までおがくずを置きに行ってきました。
おがくずって材料の厚みや幅を決めたりする機械に通すと
出てくる木の屑をいいます
一軒で2トントラック3台は出ます
言わば!これこそが無垢の証であり手作りの証でもあります
朝の朝霧から見る富士山です
ここは敷地が広くゆったりとゆっくり時間が流れていくなぁ~
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今回は朝霧までたっぷりと出たおがくずを貰ってくれる牧場まで走って行きました。
ものすごい!!おがくずです
今回は特に一気に100坪ほどの材料加工があったので、大変なおがくずの量!!
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前日に手積みで積んでおき、手下ろしでおがくずを下ろす棟梁
下ろしながら杉の香りが半端ないな・・・
大工加工工事でどうしても出てしまうおがくず・・・
建材や既製品だけで家を作っていれば、こんなおがくずは一切出ないから
貰ってくれる牧場も探す手間も、運ぶ手間もいらない
昔ながらの木の家を作るには、たくさんの人のつながりと努力
そしてリサイクルがあってはじめて実現しています。
このようなおがくずは、牛の寝どこに敷き込むそうです
その上に牛のふんなどが乗りかたずけの際におがくずと混ぜておけば
臭いも少し抑えられ肥料にするにもよいのだとか?
処分場に持っていけばおがくずはゴミ・・・
牧場に持っていけば牛さんのベットだ!!
おがくずは牛の世界では、敷き込んだ後のその寝こごちの良さから
牛世界のシモンズベットと言われている・・・笑い
温かくほんのり香る木の香り
しかもふわっふわっ!!
牧場のオーナー様のお話ではおがくずの上に寝た日の牛はこぞってこういうそうな・・
モ~ぉ~たまらん!!・・・・・・・・・・・・・・・・
お約束が出ましたが・・・・汗・・・
本当にモ~ぉたまらないと思います。
牛世界のシモンズWクッションで寝た次の日の牛乳はきっと濃厚で
ストレスもなく、脂肪分も多くおいしい牛乳を出してくれていると思う。

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下ろし終え、ふぅ~・・・
ものすごい量だ・・・
隣の牛舎の牛さんにご挨拶する棟梁
親指を立てて、いいね!!ポーズ!!
お前ら!!今夜は最高の寝こごちだぜ!!
また持ってくるからな!!と牛と約束して戻る棟梁!!
今、中々こんなおがくずを貰ってくれる牧場も減りましたよね
中にはおがくずをわざわざお金出して買っている所もあるみたいだけど
棟梁に電話もらえればいつでも!!何台でも無料で喜んで運搬しますよ!!
貰っていただければ私もうれしいし
牛もうれしいはず!!
牧場オーナーさんも余分な出費もいらなくて助かる
みんなうれしいの法則!!
これこそが完全なリサイクル!!なのでは?
帰り道、まだまだ涼しい朝霧の風を感じながら、こんな牧場があるからこそ!!
手造りの家が実現できるんだなぁーと思うと感謝、感謝でした
手造りの家って現代ではこのようなゴミ事情をクリアさせなければ
膨大なゴミ処分費がかかります
しかもおがくずが一定の量が溜まるまでの置き場ですよね!!
みなさんもこんな手造りの家建てている職人を大事にしていただけると
これからもやりがいがあります
無垢無垢と簡単に言いますが、無垢材で納めるにはたくさんの人の努力と
協力があって、またネットワークがつながってはじめて気軽に実現できることなのです
建材の家では何にも苦労がいりません、技術も加工も何にも要らないことが多い
おがくず貰ってくれる牧場探しも大変な時間を要したのも事実・・・
こんな話からも無垢の家に住む素晴らしさ、人とのつながりを木から感じて頂ければ
幸いです。
おっと!!そういえば・・・
帰りに牧場のソフトクリーム食べてくるの忘れたな・・・
甘棟梁・・・甘いものに目が無い・・・
ソフトクリームも仕事のうちさ!!
また次回!!
途中までいい話だったのに・・・最後しまりないね・・・汗・・

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小笠原紀和 大工暦18年

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