2007年09月17日

階段工事

IMG_2423.JPG階段工事はじまりました。 近年は構造体と同じで階段もプレカット加工ができます 巾と高さを加工会社に連絡すれば加工された階段が現場に運ばれてきます。
しかしこれでは1から階段の加工ができる大工さんがいなくなってしまいます。
小笠原建築では階段は今でも材料準備から用意し割付加工して納めます。さてみなさんは、階段製作はどのようにおこなうかご存知ですか?
階段製作はそんなに難しい工事ではありません、基本的にかけ算とわり算ができれば可能です。高さの割付 距離の割付と二つをうまく割り合わせ完成させます。
たまにうちの家の階段は登りずらい、高さが高いよという話を聞きますがこれは設計段階で割付を間違えたか、割付をしないで設計したかです。実際リフォームで行くお宅のほとんどが蹴上げ(高さ)が高く踏みしろが狭いです。 
階段は高さは6寸3分から6寸7分位に納めると登り易いテンポがとれるように思います。低すぎるといつまでたっても登りきらないテンポになってしまい高すぎると毎日の登りおりが嫌になるテンポになるので注意しています。
手刻みの階段は加工に無理がないのでとてもきれいに仕上がります、せっかくの住宅建築、デザインや耐震といろいろありますが 選考基準のひとつの最後でいいので、家を実際に造る大工さんを知り、技術力も考えてください。
次回は解体工事をお知らせします。

2007年09月06日

ねずこです

IMG_2415.JPG前回お知らせした、 ねずこを使用した天井完成しました 色調も和室によく合いなかなかいい仕上がりとなりました 施主様もアンタに任せといたけど イイね!!とお気に入りのようでした。めずらしい木なので完成したらみんなに話してまわるそうです。ねずこは木目が細かくきれいな木です 次回使用するときは相決りめすかし貼りもいいなこの木?と思いました。珍しい珍木を仕入れたときは使用する場所 完成後の雰囲気等、いろいろ楽しみですがこれからも気候に合う国産材の材料選びに力を入れていきますので仕入れたらまたお知らせします まずは東北に行ってきます。

ダイニング天井完成

IMG_2421.JPG今日はLDKのダイニングの部分の天井を製作しました リビングの部分が梁天井と少しゴツイ感じなのでダイニングの天井には少々勾配を付けスッキリと数奇屋風天井としました。大工の造作仕事は太くよく見せるよう製作するのは意外と簡単に材料を用意できるのですが、細くよくみせるのは中々難しいことだと思います 今回の天井も使用する材料はわざと小さく、きゃしゃに作っています、そしてそれぞれの材料がはっきりとさりげなく?主張するように工夫してあります 皆さん写真をみてわかりますか? 次回は手きざみの階段製作を紹介します

2007年09月02日

梁天井完成しました

IMG_2413.JPG 以前お知らせしたひのき梁天井完成しました
梁の間に入れた青森ひば材もだいぶ色が落ち着きいい色というかシブイ!!色になってきました、3mほどはなれたあたりから眺めると黄色のようなムラサキのような渋みがよくわかると同時に、秋田杉の天井材をさりげなく引き立てているのがわかる、ニクイこの材料、残念ながら現在は本当に伐採禁止?になってしまったようで貴重品。先日4mの材がほしくて材木屋に問い合わせた所3件とも無いと言われてしまいました。 しかしまだ少し伐採禁止前?に倒された木が流通しています 今度見かけたら間違いなく買いです 

和室工事はじまりました

IMG_2408.JPG 岩本のお宅の和室造作工事がはじまりました。
和室の天井は最近変化をつけることが多くなりました、丸太を横に入れそれに小さな丸太(鷹タルキ)と黒竹をいれます、普通の和室が縁側も兼ねた造りになるとなかなか好評です。
今回は毎回使用している杉材の天井板ではなく ねずこ という天井材を使います
このねずこ、と言う材料なかなか世に出てこない材料 多くは数奇屋のお宅にもちいられています、秋田の材木屋さんに話を聞いた所、青森ひばと秋田杉が偶然ひとつになりできた木なんだとか?、青森の山奥のとある地域にのみ生えていて40年製材の仕事をしているが生えている所は見たことがないそうです。色は全体にねずみ色、木のめは杉と言われれば杉ですが、青森ひばにもたしかににているような?
完成すれば杉 ひのきにはないまた違った渋みがあるような気がします
完成写真はまたお知らせします

プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

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