2007年12月29日

仕事納め

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今年もあと少し、今日で仕事納めとなりました。
今年は1月4日から仕事を行いゴールデンウィークもお盆休みもそして夜もほとんど休みなく仕事づくめの年となりました。
丸一日休んだ日曜日も数えるほど・・・・・・・
振り返ると1月S邸仕上げ、同1月H邸上棟、2月S邸引渡し、3月H邸引渡し、4月E邸とM邸上棟、8月M邸引渡し、10月E邸倉庫上棟、11月E邸二棟引渡し、11月M邸上棟とおかげさまで忙しい一年でした。
本当にありがとうございました。
皆様初めてのお正月を新しいお宅でどうすごされるのでしょうか?
また4月よりブログを読んでいただいたみなさま本当にありがとうございました。
現在1ヶ月で250人~300人の方に読んでいただいているとのことです。
できればぜひ感想や質問をお待ちしています。
お送りいただいたメッセージは私の携帯電話にHPからのメールとして送られてくるのですぐにでも回答、返事が出せます。お願いします。
今までのお問い合わせは、リフォームに関することやHPの建築実績の建物の単価や建築現場、○○邸がみたい、次回の見学会の日程など色々ありました。 
建築実績の単価ですが40万円台が1番多く50万円台が続き60万超えは二世帯住宅の2件かな
坪数が多ければ割安だし少なければ割高です、参考にしてください。
さて来年ですが年明けはビルトインガレージの家の大工工事仕上げ、(2月末完成予定)そして2月より大きな数奇屋風平屋の家、工事が始まります。
来年も丁寧に丁寧にを基本にみなさんに満足していただける住まい造りをモットーにがんばります。 
次回は大工の餅つきをお伝えします。


2007年12月27日

掃除で120匹

今日は午前に作業場にて加工を行い午後から少し早く年末の片付け作業をしました。
無垢材を1から加工しているので木くずの量も半端でなく出る。
一年で2tトラックにベニヤで高く囲いをして積んで楽に10台は出る、とにかくものすごい量だ。加工された製品を使えばこの木くずは一切出ない、大工の作業場は多少広くないと木くずが出る無垢材を使うのも難しい。今回のガレージの家ですでに2台目である。
昔はよく近所の人がカブトムシのマットにもらいに来たが今はいいマットが売っている。
木くずは農家の方にもらっていただくのですが今回は別の農家の方にもらってもらうため運んだ。ホコリまみれで2台運んだ。9月末にも運んだとき思わぬ物が出てきた
それはカブトムシの幼虫!!9月末ですでに6月の幼虫くらい大きく成長していた
これにはびっくり!!。9月に88匹捕まえたが今回は40匹くらい出てきた。
合計で120匹以上捕まえた。小4のとき256匹捕まえ156匹終業式の日にふ化した。カブトはさなぎになる前に黒くなり、さなぎになる、さなぎって結構きれいで好きでした、でもこのとき触ると奇形になってしまう。 
僕も子供がいるので来年は虫取りは家でできるかな?
幼虫がほしい方はメールして下さい。大工特製マットと共にお送りします。
また本日作業場に新しい(中古ですが)大型木工機械が到着しました。
バンドソーといい35センチくらいの材料を一発で引き割ってしまう機械
これまでは20センチがやっとでしたがこれは調子がいい プチ製材所みたい
また仕事の世界が広がった、なにができるかは未知数ですがいままでのできなかったことができ、なおかつ簡単になった。オリジナルの材料も作りやすい。
半年以上待っていただいているお客様には耳よりな話というかせめてものお詫び!!
あと2日がんばるぞー!!


2007年12月21日

色々な道具

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大工道具には鑿(ノミ)、鉋(カンナ)、のこぎりと色々あるのはみなさんご存知だとおもいます。この大工道具プロが使う物はどこに売っているでしょうか?あまり知られていませんね!!
まさかプロの職人が使う道具がホームセンターで購入なんてありえない話
我々がホームセンターのノミやカンナなんて使用したらノミなんかあっというまにヘの字に曲がって刃先はボロボロになってしまいます。なぜか?やっぱりプロが使う道具は昔からある鍛冶屋が昔ながらのつくり方で作っているので職人の激しい使い方にも十分耐えます。
前置きが長くなりましたが、そんなノミの昔からの造り方に疑問を唱え電子顕微鏡などで科学的根拠を突き詰めた一人のノミ鍛冶さんがいました。
1年ほど前に清水の有名な大工道具店に足を運んだとき10年ほど前から置いてあるノミに目が行きました。大工の世界では伝説な東京左市弘作のノミでした、聞くと現在日本でノミを作らせたら最高のノミ鍛冶名人だそうです。
自らの経験と焼き入れのタイミング、温度と カンに頼ってきた技術に科学的根拠を見つけ常に研究をつづけた方だそうです。
しかも研究をはじめたのがかなりの年配になってからなんだとか!!
まさに職人の中の職人!!
何よりこのノミは1番小さな1分(3ミリ)ノミが美しい!!
見事なデザインというかライン!!!そして繊細で細く力強い!! 
写真でもわかる通り3ミリの刃先にもしっかり奥までハガネが入っている(刃先がコの字に形になっていますよね)のがよく分かる。
そして裏もすごい仕事がしてある、今はほとんどグラインダーで裏にくぼみをつけているので浅いが、この方は昔ながらのセンという道具で裏をシャクルから細く深い!円形のグラインダーにはできない芸当 みごとです。
それから2ヶ月後ネットで道具を見ていると、左市弘さんが亡くなったと書かれていました。
兄弟で作っていたようですが、後継者はなく弟さんはお兄さんと工程を分けて作業していたこともありもう作ることが難しく廃業したそうです。
とても残念なことです
そんなこともありせっかくの道具ですがまだ使用していません。
どんな道具も同じですが使い手も道具を使わせていただく心がまえと決心が必要!
私ももう少し修行を重ね今ならと言うタイミングがあれば使用したいがもしかしたら今5歳と3歳の息子が大工になって物になったら出そうかな?
現在は家に置いとくのも怖いので友達のセキュリティー完備の倉庫屋さんに預けてあります。
いつか使用できる時が楽しみです。

2007年12月10日

青森ひば入荷

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以前お話した青森ひばの平板が運ばれてきました。
いかにも乾燥していそうな色ですね。 使われるのは和室や和の空間の部屋まわり
私は前にも書いたように一番好きな材料、加工するときの適度な手ごたえと加工のしやすさ、造作のこぎりをひくときのあの感触と肌ざわり、取り付け後の微妙なイロ、そしてなんともいえないあの香り!!作業中はひとりでなんかリッチな気分に・・・・・
今回の平板はなかなかの一品!!木目もおとなしい、パッと見た目堅そうな木もないようだ、青森ひばの中には電気のこぎりが止まってしまうくらいのアテ木があるので注意したい。
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早速ひと面けするとご覧のとおりきれいな黄色そしてこの柾目 これなら大トロとはいかなくても中トロ位?ひば材は水に非常に強く黄色いのですが青森ひばは、少しくすんだ黄色です。
加工され洗面の天井や、LDKに隣接したこじんまりとした4.5帖の和室にいたずらで手間ひまかけ全面的に使用したりすればもういうことなし!!12月31日の大晦日の夜除夜の鐘を聞きながら飲めない日本酒ひっかけてひばの4畳半で迎える新年!!私なら失神!!
男の隠れ家(部屋)って感じ?私だけかな?
これ以上はないでしょう!! たまんない香りでしょうね。(鼻痛くなりそう)でも全面に使用したら金箔の部屋みたいになるのでしょうか? なずけてLDKの飛天の間かな?
今のお客様は木のことはほとんど知らない方が多いのでこんな貴重な木が今は手ごろな金額で手に入るなんて言われなければ気がつかないことです、耐震構造や断熱工法ももちろんいいですが工法にひと段落したら、ひと息つく気持ちで木の素材も考えてから建てればまた違った満足が得られるかと思います。

次回は私のこだわりの大工道具ノミの話をおつたえします。

2007年12月05日

築150年?

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写真の住まいは来年1月に解体予定の家なのですが、今の場所に移築されて80年!!最初に建てられたのは定かではないそうなのですが、おそらくその倍の150年以上前なのだとか? なかに入るとまたすばらしいつくり、大きな6m以上の松の梁を何本も組み合わされて造られています 松梁はススで黒くとても力強くいい色になっています。
中二階では昔カイコを飼っていたそうです。移築されて80年ですが建具も狂いがなくとてもしっかりしています。昔の職人さんの技術力には驚かされます。
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今回解体時に松梁ははずされ新しいの住まいの一部に使用されます。
どの部分に使用されるかは現在頭の中にはほぼ完成していますがまだナイショです
松梁などの角材ではない材料は墨付けは大変なようですが 実は意外と大工になって最初にさせていただく墨付けはこのような丸太の墨付けがおおいようです。
新しい住まいは全長24mの数奇屋風住宅。構造、造作と完全手刻みで行われます完成は来年の夏?秋・・・かな? 敷地には池がありヤマメが泳いでいて水のきれいな所、心配なのは一緒に仕事をしているうちの親父さん、魚釣り、しかも渓流釣りが好きなので休み時間に釣り上げないか心配!!(笑)昼に焼いてたりして・・・
松梁のようすはまたお知らせします。

ユニットバス工事

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ビルトインガレージの家ユニットバス工事が始まりました。
今回はクリナップのアクリアバスを採用しました。 このアクリアバス壁にはサンドイッチパネルを採用しているので強く何より断熱性にすぐれています。
またユニットバスではめずらしく横組壁を採用しているので横のラインで自由に色を変えることもできます。
さらに面白い装備もあります。みなさんはお風呂の床で冬冷たい思いをされたことがあると思うのですが、このアクリアバスでは、洗面器で床にまくお湯の量とほぼ同じ量を洗面所から操作し人が入る前にお湯を床に出し床と浴室を温めようという装備。お年寄りや小さな子供さんにはうれしい装備ではないでしょうか?ヒートショックなんかも防げそうですね。 名前もこれまた常夏!!ときたものです。
床が早く乾き冷たくないという発想から始まったこの手の商品たち、浴槽に入るまでのほんの一瞬の動作をいかに不快なく入るか・・・・・・
洗面器でまく無駄なお湯の量の平均値を出しその分を先に出すなんてすごい発想!!
よく考えるよな?各社の努力に乾杯です。 深い深い話でした。

プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

2007年12月の記事

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