2009年08月27日

祝上棟!!

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富士市内に26日より建て始めた住まいが27日上棟となりました。
お客様とは3年前の3月に見学会にて初めてお会いし、毎回見学会には足を運んで頂きまして、今回上棟となりました。
協力業者共々喜んでいただけるよう精一杯がんばります。
8月の建前は暑いですが、お盆が明けて10日ほどたちますとジメジメしないので体も楽ですね?
2日間で屋根木部工事も無事終了!!
予定していたより工事が進み助かりました。
お手伝いの大工さんと協力業者さま、暑い中毎回ご苦労様です。
明日から耐震金物や筋交いなどを確実に入れていきます。
これに結構時間がかかります、金物工事では毎回手に血豆ができすぐにはでます。
結構大変な作業なのです。
完成は年内を予定しています。
今回は内部にあまり手に入らない材料が偶然手に入ったので、これをふんだんに使います、さてその材料とは?どんな使い方をするのでしょうか?
私も楽しみです、みなさんもお楽しみに!!
ではまた次回!!

2009年08月17日

外壁工事完成!!

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2月より建築中の和風の家もイヨイヨ外部が完成します。
外壁の色もほんのりうすい茶色がバッチリ決まり、お客様も喜んでいただいたようで
よかったです。
色決めはお客様の希望する色をいかに聞きだし提案するかであり、結構大変なことです。
色は言葉では言い切れませんからね?

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こちらはアップの写真です。
新しい和風住宅もきれいですが、私としては10年くらいたった時の古くなった?色も考えながら各部材の形や寸法を決めているつもりです。
いい感じになるかの答えは10年後以降ですかね?
大工職はこんな楽しみ方もあるのです。
今回も同じ大工職人が見ても う~~ん凝りに凝ったな!!と言っていただけるものになりました。
今日現在で和室の壁は仕上げが終わりもうすぐ内装は終了、完成まであとほんの
少し、楽しみであり、引渡しがさみしいこの時期、娘がいない私には娘を嫁に出す
お父さんの気持ちになれる、引渡しは 涙・・涙・・であります。
引渡しの日のポッケには、ハンカチをお忘れなく・・・
ではまた次回!!

2009年08月16日

ブルーベリー狩り

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お盆休みに昨年もお伝えした富士市大渕のうつみ農園にブルーベリー狩りに行きました。
うつみさんは小笠原建築の基礎担当の今井工技の元職人さん、定年後にと30年も前からブルーベリーの木を植えていたそうな?
今年はこの長雨のため実のなりが悪く少ないそうで、いつもの6月開園が8月まで延びた。
この長雨と湿度は困り者ですね?イロイロなところで被害が出ている。
私も神経使いますよ、仕上げの時なので・・・・・


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園内は結構広いです、今年はお友達夫婦と子供達でおじゃましました。
子供達も大喜びでブルーベリー狩りを楽しみました。
ここでは入場料大人500円子供300円幼稚園は無料です。
摘み取った実は㌔1500円となります。
家族で食べながら約3キロを1時間ほどかけて摘み取り終了!!
実は一部保存してあとはジャムにします。
昨年は2ヶ月間毎日ジャムをヨーグルトに混ぜて食べておりました所、テレビを見るのに目を細めなくても見えるようになり、助かりました。
これはと思い通信販売でブルーベリーの粒をイロイロ試しましたが、このジャムにはどれもかないませんでした。
ということで今年は買い溜めです、最後にもう一度行って半年分は買って来たいと思います。
職人は目が命ですから!!
うつみ農園は大渕の脳研病院の北側、ローソン駐車場西側を下りすぐ右側です。
今年は実が少ないので予約したほうがいいです、電話0545-35-0696です。
ぜひ皆さんも家族で行ってみてください。
小笠原建築のブログで見たと言うと よく来たね!!とうつみさんが言ってくれると思います(笑い)
ではまた!!

2009年08月15日

祝200回 盆休み中!!

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早いものでブログも今回で200回!!を達成しました!!
これも毎日チェックしていただいている方のおかげです。
これからも大工仕事の辛口本音トークでズバズバ行きますので お願いいたします。
コメントをいただけるとうれしいです 待っております。
さて私も13日からお盆休みに入っております。
お休みは17日まで、いつもより1日のばしゆっくりすることにしました。
でも明日からは、休み明けの職人達の段取りに終われそう・・・・・いきなりは立ち上がりませんからね?
先日13日(写真)は最近何かと騒がれた山梨県の身延町にアノ の○ピーを探しに行きました・・・・・もうテレビはいませんでしたが・・・・・
ではなくお墓参りです。
毎年欠かさず13日にお墓参りにいきます。
お墓をきれいに磨いて、お線香をあげ、
まだあるオヤジの生まれた家のまわりの草取りを行い帰ります。
近くの田んぼには、まだタニシやザリガニがたくさんいる、子供はここで遊びます。
みなさんはお墓参り行きましたか?
帰りはもちろん身延まんじゅうを買いました、おいしかった。
休みもあと2日、なるべくゆっくりします。
ではまた次回!!

2009年08月13日

飛騨高山研修旅行

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先日仕事の合間に時間をつくり、岐阜県飛騨地方に5年ぶりに社員旅行で行きました。
数年に1度は行きたくなるこの地方は、職人の技術がすばらしい所、私どもの県と家の造りは違いますが、職人のイヨッ!!粋だね!!このッ!!という専門家でないと気が付かない小さな部分を、見学に行きます。
今回もお勉強してきました、マニアックな部分ですが気が付いたことは、これからに生かしたいです。
向こうのつくりはさすがに家がでかいです、土地が広いし雪も降るから軒先もかなり深い、(軽く1メートル超え!!屋根の作り方が最初から違いますが)静岡地方の軒先0センチなんて家はない、旅行中発見できなかった。
軒先の意味を気候の違う地方で改めて知る、静岡はなんて生活に苦労しないのんきな地方かと・・・・反省・・・
雪がふる地方は屋根の雪が解けると軒先に回り込むんですよ、新築したばかりの家の軒先をみると気が付くこと、水の回ったあとが付いている
けらば付近がこちらでは考えられないほど水が回り込んでいるのがよくわかる。
たしか船概?造りだったかな?屋根がこの作り方で軒を深く出し雪から家を(出入り口)守り雪解けの時に、家に変なところから水が回り込まないようにしているのでしょうか?
しかし向こうの家はすっきりとさっぱりと、と言う造りではないですよね?
どっちかというと コッテリとずっしりと、とでもいいましょうか?
まぁ私が主にこちらで見るのは内部仕事ですが。
あと高山で必ず行くのが家具屋さん、私のお気に入りはシラカワの匠舘さんの家具
以前にも書きましたが、ここの家具はすばらしい、確かに他の高山家具1本物の手造り家具もすばらしい物はあるのもわかる、一枚板の無垢のテーブルもたくさんある
でも本当に一枚板でいいのか? 生活してみると非常に重い、
違いはセンスかな?
ここの各シリーズも機械と手作りとの融合だそうだが、我々木に詳しいマニアックな大工の目から観ると、他のものとは材種は同じでも木のグレードというか素材から違う、(すべて柾目取り)そして私と同じ考えで材料をふんだんに使う、ケチっていないと思う。
インターネットでもこの家具は見れますが、実際のものはイスの足や肘掛などスケールが違います。
実物は現地で見ましょう。
さらに違うのは、向こうには曲木の技法が盛んでこれがスゴイのだ。
簡単にいうと木をたしか蒸して?段々と曲げて行きます、(こうすると太い木が繊維を傷めることなく曲がるそうです皆さん!!)
こうすることにより、木の繊維を寸断することなく使えるから強度も強い!!
マニアの目から見ると、この木は成長の過程でこのように曲がっていたのかと思うほど木目が流れていない、なぜこんなことが出来るの目線・・・・・
わかりやすくいうと普通の家具は削り出しといいますか、広い板目の板をほしいラインに型を造りそのとおり切断しただけ、又は削りだし
だから木目もほしいラインで縦横で寸断している、これでは弱い、大工の経験でいうと、たぶん板だけの状態で人が真ん中に乗ればポキンと折れるはず、組んでしまえば十分な仕事ではあると思いますが、違いはここ、
うちの家具もこれですが問題ないです・・・・・こだわりすぎですね私?
嫁さんは私と家具屋に行くとグッと疲れるでしょうね? うんちくがヒドイ・・・・・
希望のものが買えやしない・・・・・そうな
高山で毎回買う一位の木の箸買うにも、全部出して木目の流れ、細かさ、色と判断
コイツまたはじまっちゃったよ である・・・ 失礼・・・・・
だって食洗機で洗うのだからおとなしい木選ばないと、長くもたないでしょう?知恵ですよ。
みなさんもこだわりの家の後にはこだわりの家具を?
少々お高いですが、この素材と手間ひまかけた造りと、この地方の考え方である長く使っていただき数十年後にまだその商品があり補修が効くの精神を購入したと思えば安いもの?
高山には何度行ってもいいものや発見がある、また行きたいです。
ではまた次回!!

2009年08月08日

天竜路 放浪記②

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今回は前回お伝えした天竜路放浪記その②です。
天竜杉の置き場から約15分の所に丸太を製材する工場がありました。
ここで乾燥させておいた材料を指定された寸法に、製材して運ばれていきます。
この日は製材工場と、その他の加工を行なう工場と2つ見学しました。IMG_4257.JPG
これが製材される前の丸太です
小口に書いてある数字は丸太の直径だそうです。
大きな物で85cmと私のウエストに近い物も・・・・・
近くで見ると年輪もそこそこ細かく年数が経過した物だとある程度判断できる。
マグロと同じで木もプロはこの小口から情報を得るもの、色も中々いい、杉材は色合いが大事かな?
奥の工場では平材に製材しておいた加工用板を加工していた、たまたまそこでは天竜杉の赤味の無節板4m物が加工されていた、
赤味の無節で4m・・・我々からみると木のグレード的にはすばらしいこれ以上ない材料、よだれが出る。
1本の木から取れる料は、ほんのわずかないわばトロ中のトロだ!!
推定金額坪1万5000円以上のもの、出来れば見学記念に5坪ばかもらいたいくらいだったが、そうも行かない。 当たり前だが・・・・・
お土産に30センチの はんぱ をいただきました。あーーうれしい・・・・・
この加工され機械から出てきたばかりの杉の表面の油ぎった表面のすごいことすごいこと、私が見てもお見事!! 木の表面の輝きが違った。
お客様もこれにはいいね!!の声が、
奥にはアタゴ檜の柱が置いてありましたが、これも油がのっていて綺麗でした。
これらをみていると、一緒に回っていただいている田口社長がここまで来たからいいものを見せるよと、
その後山道を30分ほど登る、そこには秋庭神社がありました、ここは火の神様の総本山だそうだ、はじめて来た、そこで見たものは神社の山門だ!!
なんと材料は神社にありがちなケヤキではなく天竜杉だ!!
確か鎌倉時代に植えたと言われる神社の木を切り全材料を神社内産の天竜杉で
造ったのだ、しかもそれがすべて赤味だったというからこれまたスゴイ。
完成時はさぞかし色が綺麗だったのでは?見たかった
杉材の山門はケヤキ造りと違い柔らかい雰囲気、この日は雨で霧も濃い日でした
こんな山奥で霧深いところでも、しっかりと乾燥された木は1ミリも狂いもなくピシャリと付くとこは付いていた、
さすが天然乾燥をしっかりと行なった材料、この梅雨時で霧と雨、建設されて8年が経過しても、一分の狂いを招かない、スゴイ!!
何がすごいかというと杉材は他の材料と比べると乾燥収縮が激しいのに狂っていないのが建築的知識がある方だと関心させられる。
でも本当に田口社長が見て感じてもらいたかったのは、天竜杉の耐久性ではないだろか?
湿度の多い山奥の山頂に、杉でこのような山門を建てても、なんら問題がなく、ケヤキやひのきより耐久性があるという天竜の自信であり地元の人の誇りである天竜杉のそこ力を見せたかったのではないでしょうか?
参りましたね 今回は、みなさんも天竜路を見ながら秋庭神社に1度行ってみては?
富士市からは2時間半くらいでしょうか?
その田口社長のお友達が経営している有名な平山郁夫さんという画家の絵をたくさん展示している美術館のような所に招かれ見学・・・
聞けば目の前の美術品は何気なく飾ってある所でしたがすべて本物!!
1品数千万コースの絵ばかり・・・・だそうだ、ここから有名な美術館に貸し出したりもするそうな、
これみんな個人の持ち物、その他ヨーロッパの数千年前の硬貨や中国の陶磁器など貴重な物ばかり、数百点!!パルテノン神殿?の床材もあったりして
ある運送屋の社長さんのコレクションだそうだ。
一般にもここは入れる、すごい物がたくさんある、皆さんも浜北に行った際は是非
名前はすみません忘れました・・・・・
ここでは、本当のお金持ちの力を思い知らされる、半端ではない、いやーあるトコにはものすごいアルものだと感じた、桁が2桁違う生活だろうな?
私も将来こうなれますように・・・祈りたい気分でした・・・・・
たまには木の産地を訪れ地元の人のこだわりを見るのもいいものです。
勉強になった、次回は吉野地方か木曽地方に人脈を作り潜入取材をしてみたい
秋田地方は人脈があるので、あとは私の休みをつくれるかの都合次第、近いうちに絶対に行くぞ!!
田口社長と従業員のみなさま1日社長を振り回しご迷惑おかけしました。
ありがとうございました また行くかも知れませんが そのときはよろしく!!
ではまた次回!!


2009年08月01日

天竜路放浪記その①

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先日強制的に時間を作りお客様と二人浜松の北林業の盛んな天竜に材木を見に行きました。
浜松で高速を下り浜北に向かう、何かといつもお世話になる、浜北の田口材木店の社長、田口社長さんと合流、インターから1時間ほど緑豊かな天竜川沿いを進む。
さすがに富士地区の山とは違い、大きな川沿いの山というか林業が盛んな地域の山は見た目も違い美しい さすがだ!!
あいにくの雨で霧も出ていたので返ってこれが木の成長には良いのではと感じた。
1時間ほどで天竜でもひときわ大きな製材所の材料置き場に着いた。
田口社長の話では天竜杉は機械による人工乾燥も行なうこともあるが、天然乾燥が基本だそうだ。
秋から冬にかけ伐採し倒したまま数ヶ月山で放置、葉がついたまま枯らすので
(葉枯らし材という)
年明けより山から里に出し製材、写真のように小口に製材日を記入し外で数年乾燥させる、長い物で約2年くらいの物もありました。
皆さんはこんな真っ黒な木使えるわけがないとお思いでは?
木というのはこんなに真っ黒になっていても1ミリもカンナで削ればもうしっかりとした木の色が出るものです、杉ひのきは水には強い(放浪記その②で詳しく書きますが)
ここで乾燥させ注文が出た物からまた製材される、この世の中2度も製材するのだから手間がかかっている、もちろん伐採から山で乾燥、運び出し、最初の製材、天日干し、数年後製材でやっと出荷であることもお忘れなく。
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ここの置き場には軽く1300本はあったでしょうか?
見事なものです。
同じ林業が盛んな秋田の杉は4mがほとんどで5mや6mなどはまずない、山で4mにしてしまうようですが、天竜では8mや10m材もそのまま置いてありました、私ども長尺材を多用するものにとっては朗報というかのちの参考になった。
これだけでもきたかいがあったというもの。
杉は化粧材にするのであれば時間をかけ乾燥させたものがいいです、色が違う、人工乾燥は木肌が小豆みたいな色になる、あれはもう木ではない
クレームを嫌うために使っているとしか思えない。
人工乾燥は特に杉など柔らかい木にある収縮が抑えられるから壁材と縁が切れるデメリットが緩和できるが出来れば天日干しものがいい。
当たり前ですが・・・
私はよくお客様に言うことがある、私どもの所にくる方は木をたくさん使いたいという
要望が多い、しかし契約したでは大工さんいつから出来る?いつ完成?
ではなくこのような大きな桁材をふんだんに使うなら、本来気温25度以上の季節をさらに天日干しの材料を完全な乾燥に持っていくため数ヶ月は最低ほしいといいます。
確かに寺社建築のように数年から10年の屋根下乾燥は本来必要でしょう、ここまでやった木は外部に使用して雨風に触れてもすいてこないのは私も寺社建築を見た上でいつも感じることですが、一般住宅で数年待ちはチト厳しい、実際には無理かと・・・
では私もそのことに努力していないわけではない、ここではあえて書きませんが、その辺のトコより努力しています。

私の勝手な判断ではありますが、天日干しの木を夏場数ヶ月仕事場の風通りの良い中で放置して3ヵ月後二つに割りし内部を調べて見たところ、切り小口は内部まで乾燥していた、天日を行なっていた物は意外とすぐ乾く物です、違う材料でも同じ結果が出ました。
この最後の搾り出しはのちに建物には大きなプラスになります。
気温25度以上のこの季節は大事な時間ではあります、せっかく建てる木の家なのですから無駄な時間を過ごすのではなく、時間を有効的に使ってみてはどうかとおもいます。
よく冬に木は乾燥するといいますが、人と同じで表面(肌)だけは乾燥しますが中身までは乾燥していない、私の実験では冬場芯まで凍っていた材料も夕方切って見ましたがまだ凍っていました、1日中変化なしでした。
これでは春まで水分は変わらない。
話がそれましたが、天竜では日本三大美林のひとつといわれる天竜杉が有名ですが、この地域にはあたご檜といわれる檜があります、これがまたいいのだ!!
まるでマグロのトロの油っぽいとでも言いましょうか?この檜、すばらしい色と香り、正直びっくりしました。
すみません、天竜なめてました、ごめんなさい 反省・・・・・・・
次回その②でもお伝えしますが、このあと行った工場で出会った、あたご檜のすごい所はまた次回!!
そして天竜がほこる天竜杉の本当のすばらしさと、耐久性を正面から見せられた事件もありました、おそるべし天竜、山も深いが話も奥が深い・・・
今日は天竜の製材所の努力と熱意をお伝えしました。
いや~~っ建築の世界って本当に知れば知るほどすばらしいですね~~
それではまた サイナラ サイナラ サイナラ
ではその②をお楽しみに!!


プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

2009年08月の記事

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