2007年07月30日

見学会報告、総タイルの家外壁大詰め

IMG_2214.JPG 28日~29日まで開催した第8回完成見学会もたくさんのお客様にご来場いただき、大反響のうちに終了しご来場いただきましたお客様、暑い中大変ありがとうございました。 ご来場いただいたお客様の意見で一番多かった言葉が やっぱり大工さんの家はちがうねぇー 、なんか今まで見た中で一番しっかりできているなんだこの家?どこかがほかと違うナンだろう?などなどでした又見学会のたびにご来場いただいている常連のお客様3組にもアンタも毎回毎回違う家をうまく造るね、いつも感心するよ、と言っていただきました ありがとうございます。
皆様に評価していただくので次の住まいもけして手が抜けません。
10月完成の乾式タイルの家も約2万枚のタイル張りがもうすぐ終了します。
基本的にはメンテナンスフリーのこの外壁、金額は普通のモルタル壁の5倍以上はコストが必要ですが、重厚感はさすがです、写真の望月左官工業の3人も毎日毎日2万枚のゴールに向け丁寧に丁寧に作業しています。一瞬たりとも気を抜かないこの左官屋さん3人、左官の親方は60代ですが仕事中の気分は油が乗ってる30代!!(息子さん2人は本物の30代)まさに鬼!鬼!!鬼!!!です。最近まで左官組合の会長さんだったとか!!あの職人気質は私も60代まで維持していられるでしょうか?勉強になります。あっぱれです。


2007年07月24日

既製品と手造りの違い

IMG_2221.JPG 今回は問い合わせが多い工場生産型の既製品の造作材と大工さんが造る造作材の違いを説明します。既製品とは主にMDFと言う木の繊維を固め化粧シートをはりそれぞれの造作材に大手建材メーカーさんが工場で加工した製品、施工性も良く、取り付ければ完成と工期も抑えられる効率的製品です。しかし大工の手造りの造作材はそうはいきません。写真の平板は造作材の原型です、2年~3年作業場で乾燥させて置いたものを木工機械(150万位する精密機械です)でまず乾燥の時点で変化した面を平らにし対角は90度にします、次に平ら面を定規に厚みを決める機械に入れ厚み決定、次に造作材の各巾に合わせ卓上マルノコで平板を引き割ります、次に同じ用に巾決めを行い、ひとまず形は完成、ここまで1件分で2人で2日ほど必要です、次に面の仕上げ、カンナで各造作材をけすります、つずけて材料等が入るミゾを掘ります、次に面取り(カドを取ることです)、ここは造作材の顔を決める意外と大事な作業!!(まさにプチ大工ワールド) 大きくてもしっくりこなかったり小さすぎてもバランスが悪かったりとセンスと経験がでますここまで多いときで一週間かかります 最後に飾り溝なども付けることもあります そして梱包作業⇒出荷です
もちろん現場では次のステップ、取り付け作業もまったく違います 既製品と手造りの造作材はここからは違う作業手順 納め方の道をたどります。手作りの造作材はこのように手間ヒマかかります。すべての部屋に納めることもありますが、LDKなど特別な部屋にポイントで使い分け使用するのも満足の部屋になります、取り付け作業は来週から始まりますのでまた説明します。

2007年07月23日

ひのき梁の工事始りました

IMG_2191.JPG 前にお伝えしたひのき梁天井の工事が始りました
全体の雰囲気に合うように今回は青森の銘木青森ヒバ(私は和材の中で一番好きな材です)を組子に使用し天井板にお隣秋田の秋田杉柾板をつかいます 現在現場では少量でも香りの強い青森ヒバのなんともいえない香りがただよっています あの黄色のような違うような色?肌触り、適度なやわらかさ、数年後の質感なんともいえません。東北の材料は厳しく伐採制限されているとよく聞きます、私も年内に秋田青森に材料の仕入れに行き山を見てきますのでまたお知らせします おたのしみに

宇東川の家完成しました

IMG_2199.JPG 7月28日~29日の二日間富士市宇東川にて、完成現場見学会を開催させていただけることになりました。今回の住まいは縦長窓が特徴的な洋風住宅 耐震構造はもちろん、外壁材、室内材とそれぞれにこだわりを持った住まいとなりました。耐震は小さなことですが耐震金物はもちろん、大事な筋交いをワンサイズ大きな材を使用し耐震性高め、外壁材には15年先のこともしっかり考え公共施設に使用されている複層弾性タイルを用いました。室内材には近年コストの問題から施工されなくなった無垢材(今回はレッドオーク材)を大工職人自らがお客様のいえの為に加工した材料を丁寧に納めました。直接施工の大工らしい手間暇かけた今回の住まい、家の (材) と言う部分の考え方がきっと変わると思います。詳しくは28日の静岡新聞朝刊終面広告、又はふじナビドットcomをご覧下さい

2007年07月08日

宇東川の家

IMG_2146.JPG宇東川の家の大工工事がまもなく終了します
施主様の要望に答え 壁、天井、床材に健康素材を多く取り入れました
特に窓枠、巾木などの造作材はレッドオーク材 手作りなのでひとつひとつ木目が違いとてもきれいです 最近家のほとんどの材料を手作りで用意し納める職人はほとんどいなくなりました。時間も手間もかかりますがやはり既製品にはないなんともいえない質感がありますし5年ほど経過したときの経年美化がなんともいい色になります 完成見学会は7月28~29日 是非手作りの家を一度見に来ていただければと思います。
 

プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

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