2009年09月30日

室内材加工してます

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先週末より作業場にて、室内に取り付ける材料を1本1本手作りにて作っております
今回使用した材料ははタモ材です。
こんな1から材料を作る仕事は定期的に行っている所はホント少なくなった、本当の手作りの家は必要ない仕事になっていくのでしょうか?
これから大工になる若い衆がかわいそうでならない、加工で覚えるテクニックだってあるのだが・・・・・
私も次世代のたまごの為に悩むトコですが、今は作業場と大型加工機を持たない大工さんがほとんどだから加工したくてもできない、作れないのだ、さらに材料を運ぶトラックを持たない、皆さんワンボックスかよくて軽トラですよね?
これでは長い材料は運べない、まあ今は建材なんて電話1本で頼んでおけば2~3日で現場に届く時代だからトラックなんていらないといえばいらないのだ。
大工もピザ屋のバイクの箱にその日使う道具入れていけばよい、さみしい時代です
宅配大工バイク便なんて受けるかも?
電話で注文するとコーラが付いてくる・・・なんてね?

写真の材料は窓に取り付ける窓枠です、材料の幅が広いのでたくさんの材料をつかいます。
今回は全体的にシンプルな仕上げにしようと思いますが、少し窓枠は色気?を入れてみました。
色気?さてどうなることやら?
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その他必要な材料はすべて作りました。
これでもほんの一部です。
これらに今度は材料が入るミゾや飾りのミゾを彫り、面を取ってやっと完成!!
今日30日でほぼ9割り完成したので明日から現場に行きます。
明日から数ヶ月シビアな仕事がまたはじまる、今回も髪の毛1本すかない、すき間のない丁寧な仕事を心がけたいと思います。
さて今夜も図面変更の制作だぁ~~!!
ではまた次回!!

2009年09月27日

ちいさなこだわりですが?

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先日、建築中の家も内装工事に取りかかり、玄関の上がりカマチの取付を行った
カマチは玄関で1番最初に目の飛び込んでくる木部だ。
ここは長きに渡り靴や泥そして風や水が当たるところ、結構、過酷なめにあう木部だと思う。
ここで私どもがこだわっているのが、1本物無垢カマチ材、貼りものの積層材と違い、長年の過酷な状況にもたえる、当たり前だがこんな所にも黙っていても無垢材は使います。
まぁ無垢材も良い所と悪い所はあります、正直言って・・・・・
どこでも無垢使っとけばいいというわけではない、合板系も悪くはない、適材適所がいいと私は思う。

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今回はキハダという木をかまちに使用しました、名前の通りなんとなく黄色といえば黄色です。
この木塗装し数年後の色合いがきれいで私は好きです。
うすい緑色した黄色?うまくいえませんが、この色の混ざり具合がなんともいえない色に数年後なっていく、私と同じとでもいいましょうか?上品です。・・・・・・
カマチ材としては私は好きな材料です。
他には最近手に入りませんがクリのカマチは私特に好きですね。
木目がケヤキほど力強くなく、イヤミがないが木目が力強いそしてはっきりとしている。
ただ暴れ木なので、私のように素性がよく、ピーンと木目が通っているおとなしそうで無口なもの(笑い)を選びたい、まぁ無垢はみんなみる所は同じですが?
アップで写すと木目のきれいさが伝わるかと・・・
これ貼り物ではありません。
無垢使うときはあまり木目が通っていてきれいだと、集成材使ったね?と誤解される、こんな時は上の写真の小口が証明写真となります
年輪があるでしょ?
さて今日は日曜日ですが毎週恒例の事務仕事と打ち合わせがある、今日も1日がんばります。
ではまた次回!!


2009年09月21日

連休しております

みなさんこんばんはです!!
ながらくブログ休んでおりましたが、タコっていた訳ではありません
図面の変更や見積の計算や入力などなど
やることがいっぱいあり てんてこまいでした。
今週いっぱいこんな日がつづきます がんばります。
先週和風の家の引渡しがあり、約9ヶ月に及んだ工事が終わりひとだんらく、
引渡しはなんとなく涙と前回書きましたが、引渡しの最後に、
お客様からお世辞じゃぁないけど小笠原さんでよかったよ、和風か洋風とか迷ったりしたけど、この部屋の雰囲気なんか他では絶対作ってくれないもの良かったよ!!
簡単に作った家はたった1週間で古くなっていくような気がするけど、この家は今日からさらによくなっていくと思う よかったよ!!とお言葉をいただきました。
意外と涙もろい私はこの言葉が心に響き思わずジ~~ンときてしまい、目には涙が・・・でも泣くと恥ずかしいのでなんとかこらえました。
9ヶ月の緊張が一気に取れる瞬間でした、ありがとうございました。
世の中シルバーウィークですね、私も昨日はお休みをいただきまして家族サービスでまかいの牧場にいきました さすがに混んでいました。
今日21日はなんと!!めずらしく連休としましたが、半分仕事で半分休みでした。
社員は明日まで休みですが、私は明日はほぼ1日仕事に追われるでしょう?
連休明けのだんどりですね、各現場や施工予定の物件を見て回り、連休明けに頼む材料の手配です。
やれやれ、次の大型休みはお正月ですね? あといくつ寝れば・・・
ではまた!!


2009年09月07日

完工!!

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今年冬2月より建築してまいりました、和風の家が今日8ヵ月の時間をかけ完成しました。
思えばまだ寒さも厳しい時期手袋をはめながら木材に墨を付け手刻みで加工を行い、春先に上棟
振り返れば、イロイロな思い出が浮かんで来ます。
屋根の骨組みが上がり全体の雰囲気がわかるようになった建前が、つい最近のことのようですが、もう5ヶ月もたつのですね?
はやいものです。私もひとつ歳をとりました・・・
今回も私自身、気を緩むことなく、常に考え答えを出した形に仕上げたつもりです。
このような和風といいますか数奇屋建築は季節の影響をモロに受けやすい、寒いときは寒い、暑いときは暑い、風の入る窓は低く日差しはなかなか望めないこともありますが、高気密や柱の長さを長くすることで、数奇屋の短所改善もできたと思う。
屋根の高さ、勾配、下屋根庇の高さとバランス、タルキの割り、各付属材の寸法と
考え悩みも多かったですが、今見るとベストバランスになったかと思います。
和風建築の醍醐味はこの辺にあるのかな?
気を抜いてこれでいいや!!をひとつでも行い妥協すると全体バランスが崩れる・・・ ながめて考える時間も長かったな今回は・・・
今回の仕事も楽しみながらイキイキとできたと思う。
このような和風建築を任せていただけて、私は大工として幸せ者である!!
このことをお客様に返さなくてはいけない、そう思いながら建築して参りました。
今回もお客様には大変喜んでいただけた住まいになったと思います。
完成はひと息つけるほっとするときではありますが、さみしいときでもあります、毎回
この時期はなんとなく、せつないものです。
もうここに来れない訳ではないのですが、なにかさみしいものです。
あまり気を入れすぎると建物との別れが辛い
引渡しの日の作業着のポッケにはハンカチ入れていきます。
協力業者各社には、かなり無理もお願いしましたが、みんなで力を合わせこなにバッチリ決まった住まいができました。
ご苦労様でした。 これからもビシビシッ行くぞ!! 
明日からもまた一段とがんばって行きますのでよろしくお願いしますね!!
ではまた次回!!


プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

2009年09月の記事

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