2010年03月28日

上棟しました

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おはようございます。
今日は日曜日ということで、のんびり朝8時半のブログです。
26日より建て始めた住まいも27日上棟となりました。
昨日に続きお手伝いの職人さんありがとうございました。
屋根上にて楽しいお話もできました、屋根から見る景色は場所によっては爽快です
今回も眼下に平坦な土地が広がっていて見晴らし最高でした。
夕方には2階屋根工事もギリギリ終了!!やっぱりむくり屋根破風タルキ仕様は時間がかかりますね?
今回は敷地境界線がいっぱいということもあり境界を測りながら屋根の軒の出寸法を決める
和風瓦切り妻屋根なので瓦割(かわらわり)が必要・・・横が瓦寸法で完全に割り切れないといけない、横8寸7分5厘だ・・プラス左右ケラバ瓦2枚
これが境界がからむとやっかいなのですよ ホント・・・
和風は屋根軒の出バランスが大事、無理に納めれば洋風の方がよかったのでは?
というくらいおかしなものになってしまう。
こんな仕事はわたし嫌いなので、左右で若干変えてでも瓦寸法で割り切る
瓦屋と知恵を出し合う、平行して流れ寸法(屋根の斜めの部分)も割る
縦横割り切るということですね?
今回は流れ寸法方向にも問題がある、
一部バルコニー屋根が下まで降りる葺き下がりがある、落差は3尺、流れ寸法だと少し距離が伸びる、しかし瓦流れ寸法は1枚に対し7寸8分5厘・・・
こうなると片方の軒の出を深くすると3尺後ろの軒の出は
割付によって同じ南面でも軒の出が片方は深く、片方は軒が浅くなってしまう
1枚余分に出すと浅い片方は今度は深くなりすぎる、では深い片方を1枚詰めると
今度は左右で逆になるだけ・・・

結局バランスをとることで解決させる、屋根上でバランスをイメージしてまた
犬が星見るような顔して、しばし考えた。
バランスよく瓦工事完成すると思います。
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今回はリビングに当社では人気のひのき梁組天井を取りいれています、
こちらは作業場にて組み付け作業の時の写真です
今回もきれいに組めました、こちらも完成が楽しみですね
さて今日は日曜日のんびりしますか?
29日からはまっていただいていた仕事をひとつひとつ終わらせていきます
では又次回

2010年03月26日

建てはじめました

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みなさまこんばんは!!
今朝早くから市内にて和風住宅を建て始めました。
今回のお客様とは8年前にお姉さまの家を施工させていただいたこともあり
今回も私どもにお仕事を任せていただけることになりました。
昨年はお父様の家の全面リフォームも施工させていただくなど
なんともうれしい限りです、うれしくてついつい サービスしてます。
それにしても今日は仕事かなりはかどりました、手伝いの職人さん朝早くからありがとうございました。
お疲れ様です 今日はぐっすりお休み下さい。
次回もコキ使いますがよろしくね?
明日は以前お伝えした2階屋根の、破風タルキを取り付けます、
左右二組に別れて4人で取り付け、一ヶ所2時間くらいでしょうか?
屋根上作業なので足場がよければ早く出来ます。
1階の屋根は丸太を使うので、上棟後落ち着いたら施工します。
明日は上棟です。
上棟が終わればやれやれと言いたい所ですが、まだ12月上棟の家は終わっていない、さらに6月上棟の家の解体が昨日から始まり、あっちこちから私にお呼びの電話が・・・赤いボタン押すぞ?
時間は何時間あっても足りない始末・・・来週から各現場まわりしなくては・・・
軽トラにターボでもつけて高速移動でもするか?
全部自分でやろうとするから悪いんですねーー?
うーーん!!
請けた仕事誰かにやらせるのと、請け負った人が全部やるのとみなさんどちらがいいと思いますか?
ハウスメーカーなら仕方ないにせよ、○○建築系に頼むならやっぱ自分で施工する
スタイルがいいと思いますが、こうすると会社自体は大きくならない、まぁあまり
大きくなるとこの業界コケルとこもあるから私はあまり望みませんねー?
私は商人ではなく残念ながら職人なので・・・
ぼちぼち行きますこれからも 
株式会社ぼちぼち建築に社名変更しようか?(こんな社名法務局が許さないか?)

そんなこと言って、私って実は肝っ玉小さいのかも知れませんね?絶対そうだ!!
さて明日もぼちぼち・・いやいやがんばって屋根を舞うぞ!!
ではまた次回!!


2010年03月22日

トロ貼りました

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先週末ただいま建築中の家のリビング和室の天井の仕上げ材を張ることになった。
玄関と吹き抜けDKとの間にあるこの部屋、最後に入ってくる建具のことも頭に入れ
材料の選択を考える・・・
私が上をみて腕を組んで、犬が星を見るような顔しているときは頭の中でイメージしているときです。(どこのお客様にもよく言われます)
きたっ!!イメージ完成 あとは材料集めに走るのみ
でっ!!今回は写真の秋田産の杉赤柾板を使うことにした
しかしただの柾板?これではいつもといっしょ 進歩がない
ひと現場ひと現場半歩でもいいから前に進む進歩がないと職人はダメ 
職人は進歩が経験になるのだ!!常に考える(今日の僕詩人だ?)
そうですみなさん!!木は長さが違えば巾も違う、
今回私がこだわったのは柾板の巾だ!!
通常市場に出回るのは3寸5分(10.5センチ)くらいの板、どこにでもある普通の
柾板、これでは広いこの部屋には合わないと考えた・・・
柾板は板目と違い部屋に落ち着きを求める時に使うことになる。
お客様がチラッと言った落ち着きのある部屋の声がヒントとなった。
幅広の杉柾板は10年前なら1寸(3cm)広くなるごとに1万以上高くなるといわれた高級材!!マグロにたとえると トロだ!!
今回探して仕入れたのは写真右の7寸(21センチ)左が5寸(15センチ)
うーーん十分広い!!
これなら落ち着いた雰囲気を十分にかもし出すはず!!
これを分けながら天井に貼る。
今回は目透かし貼りに加工する
先日おやじさんが朝から張り始める・・・
夕方・・・・天井一面に広がるきれいなピンクがかった赤の天井板
なんていうことでしょう・・・チャララーラー?なんてあの音楽が流れて来そうな
仕上がり 笑い!!(最近たまに入る冗談がいいねってみなさんに言われます)
自分で納得 感動 
よこにさりげなく入れた赤身でない源平の小梁が名脇役?
いい味を出す
今日お客さんといっしょにみる・・・いいね!!アンタじゃないとこんな材料みっけてこないよ 気に入ったといっていただけました ヨカッタ ヨカッタ
しかしひとつ残念なのは、完成の写真を撮るのを忘れたこと ゴメンナサイ・・・
またのお楽しみに!! でも内緒にしようかな?
さて今週は週末の上棟のことで頭はいっぱい 
明日も現場でがんばってきます
ではまた次回!!

2010年03月20日

上棟準備はじめました

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来週末上棟予定のお宅の材料加工を始めました。
今回は和風住宅です、昨年建てたコンパクト和風住宅と似てます、この建て方材料にロスがないといいますか設計効率が良いといいますか、仕様も良くて皆様の予算内で無垢材たっぷり!!といいことづくめで、ただいま当社の中で人気上昇中です

設計効率が良い分通常なら数奇屋建築の非常にお高い家にしか用いられない、むくり屋根破風板も取り入れております
今日は朝からこの破風の形取りを行っていました。
この仕様、設計に無駄はないといいましたが、唯一無駄が出るのが破風制作の過程です
写真左は破風板を形取りする前で、右が形取り後です。
180ミリの巾の板から破風形をくり抜きます、左右に切り落とした半端が出ます
もちろん最小限の半端になるように加工しますが、ご覧の通りの半端が出る
破風板を取るような柾板材料でおまけに6m材というと、請求書を見るとガクッ!!
とします、それくらい高価なものです
それを無駄出して作るのですから以下にすごいかわかって下さい みなさま!!
普通のタルキ仕様ならこの板でタルキ3本(3倍です)取れます
金額はなんと4倍くらい・・・・・もします。

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最後にお互いに重なる留めの部分のカットを行って、下場に まゆ という斜めのミゾ?を入れて完成、今日は4本造って約半日コース
普通の仕様なら15分で完成ですが完成時のきれいさはなんともいえない
上棟時に下からバランスを見るのも大工としての楽しみであり、センスを問われる部分だ
大工は辛口が多いですから?
上棟は26日から27日、数奇屋建築のプロ2人も手伝いに来ていただけることに
なり、なんかいつもより緊張しております。
いろいろ聞いてみたいと思います。
お勉強ですねーー?奥が深いこの世界・・・深すぎて迷子になりそう・・・
ではまた次回!!


2010年03月18日

杉化粧梁その後

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こんばんは!!今夜は以前お伝えした杉梁のその後です。
写真にピンッ!!と来た人はこのブログの通ですね?
そうです吉野からやってきた杉梁でしたが、その後1ヶ月ほど作業場外、屋根下に置き乾燥させておりましたが冬の乾燥した空っ風が吹くようになった11月ころから風のあたらない作業場内に保管しております。
乾燥過程での木割れを防ぐため何度も割れ止め材などの小口処理を行い今のところ木割れは1本もなし
今のところ上出来と言いたいトコですが、これからが本番!!
気温が25度を過ぎてくると、木の内部が乾燥して全体が乾燥してくる、ひと夏室内保管で乾燥させれば、木割れは防げると思うが?
さてどうなることやら?
毎日チェックしておりますが、乾燥状況はまたお知らせします。
ではまた次回!!

2010年03月15日

講習会

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そういえば先月、静岡に住宅エコポイントの講習会にツインメッセに行きました
新築は条件を満たせば30万円支給されます
年明けから騒ぎはじめて、条件クリアーにむけて見積もり直しもありましたが
元々断熱やサッシは標準でクリアーできる仕様ばかりだったので、ほとんどのお客様にはプラスとなった、うれしい国からの補助金でした。
大工さんにも補助金くれないかしら?とも思う?
久しぶりの静岡と思っていると静岡は続く物?
昨日14日は朝から急な打ち合わせが2件入り、予定していたイベントにいけず
午前は富士市にて打ち合わせ、午後は静岡に打ち合わせに走る、やれやれ長距離は大変だ。
早く終わったのでスポーツ用品店に寄り道してスキーの靴をみてきました。
もう最後なのでかなり安くなっていました。
そういえば私のスキーセットはいつの間にか15年物になっていた。
昔スノーボーに変更したのでスキーセットはさらには古い!!
今年10年ぶりにスキーに行く事になり板を出すとエッジがさびさびでした。
そこで自分でチューンナップ!!することに1!
さすが棟梁、錆びたエッジを刃物を研ぐ仕事の砥石で研ぎはじめる!!
よこで見ていたオヤジさんが あれ?
ふーんスキー板ってそうやって研ぐんだって
違うだろ!!
ついでに裏も砥石で平らにする、(するなよ!!)これが悪かったような・・・
でっ!!いざ滑走!!全然きかないエッジと滑らない裏側・・・・
子供に最高速で負ける・・・
研ぎが足りないのか?エッジが丸く研げてしまったのか?
やはり裏はカンナけずりの方が良く滑ったと思う・・・
みなさんチューンナップはお店に出しましょう。
明日は玄関に手造りの下駄箱を造ります、柱に天板を差し込むのが難しい
何とかがんばります
ではまた次回!!

2010年03月13日

カウンター工事続々始まる

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来週から大きな杉材を納める作業が次々と始まる
写真は下駄箱天板になる秋田の天杉!!(天然杉の略です)
さすが天杉 木目が他とは全然違う!! うつくしい うっとり・・・・
年輪は私の大先輩だ!!
巾も45センチ!!広いぞ!!こういう材料は納めるのが大変です(仕入れはもっと大変です・・・) 木の反りなども考え納める 
もっとも納めるまでにはカンナで何度も平らに削り仕上げるなどここまで時間かかりすぎてます。
作業場にて加工なくして無垢の家は成り立たないものだ
よく作業場にて加工していると散歩のおじさんたちが寄ってこう言う アンたちはよく作業場にて作業するね?ほかでは絶対にやってないよと・・・
最近の大工さんは作業場なしトラックなし、加工なし あるのはワンボックスの軽・・・
涙が出るほどうらやましい  経費って知ってますか?・・・
あと携帯があれば材料は運ばれてくるのだそうだ!!
未来のデジタル建築にはまだ足を入れたくないです がんばります・・・
来週からこれら大物が数枚納める、正直緊張しますこういう材料って・・・
失敗したら数日間給料なし状態・・・切るときドキドキッ!!納めるときバクバクッ!仕上がってつかのまのホッ!!の繰り返し 最近白髪が増えたのは材料のせいか?
さてノミとカンナ研いで来週にそなえるぞ!!
ではまた次回!!


そとん壁

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先日建築中の家の外壁工事が始まった。
今回は大変めずらしい、九州高千穂のそとん壁を取り入れています。
そとん壁?みなさんは聞きなれないと思いますが、九州のシラス台地で取れる土を使った壁です簡単に言うと
これ私は個人的に好きですが、非常にお高い!!通常の塗り壁の2倍から3倍くらい(3倍?そこまで行かないかな)になるのでは?
では何が違うのか? 詳しく書くと非常に長くなりますので、興味のある方は私に直接聞いてね!! マグマセラミックスだそうな
お話しますが非常に長くなります お時間のあるときにどうぞ?
簡単に言うと天然素材のクセに防水層が出来る素材、また無機質素材なので色落ちがなく、仕上がりの質感はピカイチ!!一生外壁として耐えるとは言いませんが非常に長持ち素材だそうだ 
メーカーさんは将来塗り替えがいらないから先行投資だと思ってくださいという 確かに塗り替えがいらないならいいのかも?
最近リフォームで塗り替えの家をよく見ますが、私はきれいになったとはなんか思わない、なんかアンバランスに見えるのですがみなさんはどうでしょう?
せっかくのその家の経年美が部分的になくなりやけにそこだけ輝きアンバランスに見える
経年美も表現しながら塗装できないものか?
人に例えると顔と髪型はバッチリ決まっているんだけど、服に穴が開いてるというかチャックが開いているというか?(笑い)冗談ですよ!!
塗装屋さん何とかならないの?
古くなるのがいい!!経年美を楽しめるでも防水層は長持ち、そとん壁こんな価値観の方なら先行投資の価値ありかも?
左官の工程も通常に比べ非常に多い
でも私はこの壁の仕上がりは好きですねーー?
問題は値段ですね~~もう少し安くなればみんな使うし進めるのににおしい!!
完成したときの質感は現場にてご覧下さい。

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こちらは作業工程、通常のWラス網施工後にそとん壁をぬり、乾かないうちに追っかけで、写真のメッシュシートをそとん壁に塗りこみその上にもう一度追っかけでそとん壁を塗る
建築関係の人が見るとそこまでしますか?とも思う
でも仕上がりは何度も言うが うーーんいい!!またどこかで使いたいですね?
内装もシラス壁ビオセラだそうだ こちらも非常に性能が良い内装壁材
たいした家ができるものだ 完成はたぶん5月になると思います
みなさんお楽しみに!!
ではまた次回!!


2010年03月08日

カウンター作業

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最近ブログ書けませんでした 何かと忙しく申し訳ありませんでした。
現場ではただいまロフト兼事務所内部のカウンター取り付け作業を行っております
今回は秋田県能代市からやってきた秋田杉のカウンター材を使います。
いやーー!!これは木目もきれいで色の良い秋田杉である、これを少々加工して
差し込みます。
秋田産の材料は乾燥養生過程で木割れがくると、あれよあれよとまっすぐに割れが入るように思う。
小口処理など管理していたはずでも来るときは来る!!
養生には気を使ってきた、
無垢材を使う大工職って本来、木の割れなどが入ると材料が無駄になることも
多い ウルウル・・・・みなさん僕の苦労わかってくれるかしら?
泣きますよこんなときは・・・・
でっ!!今回のは割れがこないで無事納品の例、最近木の動きが読めるようになってきた?
木の色や木目の流れ方、管理のしかたと割れないで乾燥させるプロ目指します?
さて明日はこのトドみたいな材料をぶち込むとするか?
腰が痛いので今夜はアンメルツよこよこでも塗って寝るか?
次回は今回外壁に使用された九州の白州大地の外壁材そとん壁の制作作業のお話です
ではまた次回!!

製材所各位

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今回はブログではありません、ブログを使った材木の色合わせです。
ゴメンナサイ・・・
製材所のみなさまいつもお世話になります。
今日電話にてお伝えした杉柾材(建具材)の写真です
写真左側が建具材の色です、ちなみに右側は秋田県産の杉柾板です、左側のような色の柾板ございましたら、ご連絡をお願いいたします。
長さは6尺6寸5分 2mと15ミリあると助かります。
色合わせ確認お願いいたします。    IMG_4797.JPG
わかりづらいのでもう1枚送っておきます
お願いします              小笠原建築

2010年03月01日

雪が似合う家

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先月朝降った雪びっくりしましたね?
作業場のまわりはここは長野?と思うくらいの雪化粧?
現場に向かいながら、雪化粧の家をみていると、和風のほうが雪化粧が似合うように思えた?
先月長野県の北部にも行ってきましたが、まだものすごい雪でした 除雪した雪が高さ4mほど・・・雪かきごくろうさまです。
8年ぶりに行きましたが、向こうの家は軒が深い、いろいろ探しましたが2件ほど軒のない家がありましたがみな分譲地内で敷地の問題?
でも軒のない分ある工夫がされていた、勉強になります・・・
長野は何度行っても好きですね
こんなのどかなところで雪かきでもしながら、のんびり老後暮らしたいですね?
老後では大変かな?
ではまた次回!!

プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

2010年03月の記事

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