2008年12月30日

仕事納め

IMG_3792.JPG
今日30日は今年の仕事納めになりました。
本当は29日に現場にて仕事納めにしたかったのですが、都合がつかず今日30日やっと仕事場の片付け及びトラックの洗車、それでも3時までかかりやっと終了。
30日まで仕事したのはここ10年ではじめてかも?
今年は年明けからほとんど休みという休みがとれず忙しかったが各方面及び皆様に評価される住まいが提供できた年だったと自分ながらに思っております。
でもお客様の協力がありできたことなので皆様に感謝です!!
明日31日はゆっくりと休めそうと行きたい所ですがまだ見積もり作業の拾いが残っているので除夜の鐘でも聞きながら進めます。
皆さんはお正月はどこかに行く予定はありますか?
私の予定は特になし・・・・・4日まで寝正月?
お餅の食べすぎは体重の増加を引き起こすので皆さんも御注意を!!
ではまた!!


2008年12月26日

富士宮の家工事

IMG_3768.JPG
9月より進めてきた富士宮の家、大工工事が終了しました。
明日より内装塗装、左官工事などなど各協力業者さんが入ります。
私は富士市内に建築中のまちや風の家に戻りたい所ですが、年末ということもあり年明けの仕事の打ち合わせににおわれる。
現場には午後戻れるかな?
今年もあとわずか、何日まで仕事をしようか?
実はまだ決めていないが29日か30日になるもよう。
今日の写真は前回お伝えした和室の長押(なげし)の完成写真、やっぱなんだかんだ言っても無垢材長押は味がある 張り物にはない風格があるような?
最近の和室はこのように昔からある造りで作らないトコが多い、
洋間を和室風にみせてタタミ置いておしまい これならナンボ楽な工事になることやら・・・・・
町屋風の家は富士宮の家と室内は似ていますがまた違ったつくりになる模様
明日から玄関廊下まわりそして和室工事、ここでまた大工らしい木に表現力をもたせた色づかい そんな部屋にしたい、
ご期待下さい
しかし今年もいそがしかった、1月ビルトインガレージの家からはじまり3月の平屋の家、そして8月の町屋風の家、9月の富士宮の家と4軒の建物を施工させていただきました、みなさま大変お世話になりました。

来年は新年早々皆さまに大事なお知らせがあります。
そして2月に特別な企画を用意しておりますのでお楽しみに!!
さてあと数日みなさんがんばりましょう。
今年はブログあと2回くらい書きますので
また次回!!


2008年12月22日

長押取り付け工事

IMG_3756.JPG
今日は和室の長押取り付け工事を行う。
毎回和室が最後の工事になる、できれば最初に仕上げたいが化粧系の部屋は最後にすればメリットもある。
今回は長押の色が4本ともにバッチリ揃った物となった。
杉材は赤味のものを使いますが、やっかいなのが杉の赤味系は色が中々合わないのだ
同じ赤味でも1本1本色が若干違う 揃うことはめずらしい。
でも3ヶ月くらいで色はみななじむ、気にするのは大工くらいで皆さんは気が付かないと思う。IMG_3761.JPG

長押工事は意外とムズイと前回書きましたが、どこが?
大工がムズイと鳴くのはいつも隅である、ようはカドですね?
カドの仕込みは全体を45度に切っているわけではない、これでは数日ですいてきてしまうというか、仕込むのが無理
皆さんがみる部屋側からは45度ですが裏から見ると写真のように左右でオスとメスに分け下場から15ミリだけ45度で以降上はまっすぐに切りホゾというかメチが入るようになっている
こうしておけば木の収縮が若干おきたとしてもメチが入っているから最悪45度の所意外はすいて見えない 大工さんたちの工夫だ。
4方のカドにはこんな細工があるのです、加工は精密に行わないと縦の部分と45度のまじ合う所がズレてお互いに付かない、
裏に手が入るトコではないので取り付けは難しい。
このように長押取り付けはくろうする
是非とも住まい手が気を付けたいこともある、
それは建具の開け閉めだ、新築時和室の建具はかなり軽いものです
軽いからといって思いっきり強く閉めると建具が柱にぶつかり柱全体がビーーンと振動する、これを繰り返すとさすがに接着してある長押のカドもパックリと開いてしまうこともありえる話し、 開け閉めはおしとやかに?お願いしますね。
明日からは細かい残り仕事をひとつひとつ終わらせる、これがいがいとかかるもので、終わりそうで終わらない、大工の完成は25日のクリスマスかな?
クリスマスといえば皆さんプレゼントを買いましたか?
我が家ではママサンタクロースが息子達の為におもちゃ屋に仕入れに行った模様
大人になるとサンタは待っても待っても来ないもの、今年こそは私のトコにもサンタが来ますように?
明日から屋根に煙突をつけよう・・・・・降りられるように中にははしごも・・・
ではまた!!


2008年12月21日

丸材×角材

IMG_3752.JPG
今日は朝から町屋風の家に打ち合わせに行った。
11区画あった分譲地でしたがすでに9区画が建っており、1番最初に建てたはずの町屋の家もなんといつの間にかダントツのビリになっていた!!
今朝も朝から二件が引越しを行っていたので近所にご挨拶をした。
いやー1番最初に建てたのにビリになっちゃいましたよというと、ご近所さんからでもいいじゃん!!
1番いい家なんだからとお世辞をいただいた でもうれしかった。
町屋の家は、実は私の実の妹が嫁いだ先である、仕事の合間に工事を行う条件で建てたのでこのように工期が延びている、2ヶ月もほったらかしたら他人だったらとっくに怒られている。
年末から完成まであと2週間ほどなのでがんばります。
富士宮の家は現在は9割完成明日には和室も完成して後は細かい所を終わらせていく。
先日は廊下に老後に手摺が付けられるようにと決まっていた腰板を貼った
今回は出っ張った角を丸くするために丸太を入れた、ユニバーサルデザイン?
丸太はひとつと同じ物がないから造作が大変になる、このままクロスか左官のぬり壁ならボードを貼ればおしまいだが板が化粧でみえる腰板となると凸凹の丸太に板をピシャリと付くようにするのは超大変な仕事。
けすりつけるのにカンナが有効と最近書きましたが、そのカンナも基本は台の滑らせる距離が平らならが基本だから凸凹にわざと作るには、シビアにはかりこみ
それを板に写しこみノコギリでそのとおり切る。
それでも髪の毛2本くらいは凸凹についていけず すいてみえる、ではカンナも使えないこの状況でどうするのか?
後は少しノミで調節して出っ張っている丸太を部分的にカナズチで木殺し(少したたくこと)を行い後は理屈では付かないのでここだと思ったところで言葉が悪いですが
ぶち込む!!(笑い)
いつまでもウニウニと作業しているとくっつかないばかりか、かえって悪くなる
見切りが肝心!!

IMG_3753.JPG
で!!ぶち込んだのがこの写真 
どうですか?髪の毛1本どこもすいていないでまっすぐに立っている。、
床との境の巾木もご覧の通りピッタリです。
なんとも気持ちがいい これぞ職人仕事といいたいですが、あまりたいしたことではない、基本に毛がはえた程度である
明日からは和室の大御所仕事長押工事を行う、これ前にも書きましたがやっかいな仕事 がんばります。
ではまた。

2008年12月17日

見積もり作業

今週から年末年始で見積もり作業を二件分行うことになった。
各協力業者と打ち合わせを行い見積もり依頼を出します。
基本的に現地を各自に見ていただく、道路状況や車の出入り口など作業が円滑に進める場所かなどなど・・・・見ないとできない
住宅の見積もりは車のような見積もりの仕方ではない、ひとつひとつ材料を拾い出すとても時間と手間がかかります。
よく他では見積もり無料と書いてあるが、何件かで見たことがあるが紙1枚が多い
坪基本いくらいくらなんて書いてあって坪数とかけておしまい・・・
基本を決めてあるからだそうだ。 はやくていいよね でも最終的に怖い・・・よ
私は現場主義者なので基本的に見積もりは夜間に行いますが、大工工事の拾いに関しては1日休んで行う、なぜか? 集中して材の拾いを行いたいからです。
何日かに分けると拾ったつもりで忘れていたり落しがあったりするからです。
ひとつ落としただけでも大変なことになる、昔なんと土台25本を見事に拾い忘れて
しまったことがある、泣きますよほんと・・・・・・・
基礎に直接柱さしたくなりましたよホント・・・・・(笑い)
見積もり期間は早くするように努力していますが3週間前後はかかってしまいますね
遅くてすみません!!!
おっと のんきにブログしている場合ではない
はじめないと今年が終わってしまう、私は幸い酒を飲まないから、まだいい
晩酌する人は見積もり夜つらいそうな? 
ではまた次回!!


2008年12月13日

階段骨組完成

IMG_3749.JPG
2日前からはじめた階段造り作業、割付と刻み作業を繰り返し骨組が終了しました
あとは踏み板と踏み板の間の板、けこみ板といいますがこれを入れて階段は終了
あとはおやじさんの仕事、私は造作専門なので次の和室作業に入ります。
ここで気をつけたいのが、けこみ板と踏み板(段板)がまじ合う所、よく階段歩くとキコキコなる家ありませんか?
これは階段って知らないうちに皆さん力を入れて上り下りしているから打ってある釘が緩むのだ、だからそうなりにくい材種を最初から選択してなおかつ緩まないようにあることをする、これを入れておくと何年してもキコキコしない。大工の知恵
階段は毎日皆がなんだかんだ言って1番乱暴に扱っている場所、よく耐えているよ
階段さん!! 偉いよアンタ 特に双方の1段目さん!!
この富士宮の家は完成は1月31日です。
見学会は行うかまだ分かりませんがこの辺はまた決まり次第お知らせします。
そういえば、昨日の与党の税制改革で住宅ローン減税がどうやら決定しそうな雰囲気?
来年はじめの国会で通ること間違いないから、まちやの家は先延ばしして良かった
(ただ間に合わなかっただけダロって思ったあなた 鋭い!!)親戚の家なので・・・
こちらの完成は2月28日ころです。
今年もあと2週間チョイですね。
来年は春に以前お伝えした本格的な和風住宅を施工します。
ここ数年で1番大きな住宅で数奇屋風の2階建て和風ということもあり、上棟までかなりの時間が必要になる。
なにせ下屋根に1本物12m以上ある丸桁を使用することに変更になったので、加工が大変だ!!
なんと丸太の本場京都北山から現場に直送で運ばれる こうしないと運べない・・・
丸い桁に丸い柱をピッタリ挿す!!、理屈ではくっつくがこれがまたムズイのだ
うーーーんこれぞ大工さんの仕事らしい。 根気が大事
今は夜建前までの納まりの確認と桁組作業の下書き作業
上棟が楽しみですね
明日は日曜日ですが年末恒例のカレンダー配りをします
市内を西に東に走りまくる
大工も大変だ・・・・・・ ではまた来週!!


2008年12月06日

お茶室トイレ?

IMG_3740.JPG
先日お知らせした富士宮の家のトイレ天井が完成しました。
への字型の天井です。
ここの所イロイロ天井を組んでいて、手間かけてもなぜかしっくりこないものもたまにはある
もちろんお客さんは喜んでいただいていますが・・・
なんだろうとさんざん考えていたところ、ふと今回のトイレ天井を組み上げ答えが出た。
しっくりこない原因は1坪にあったのだということ
1坪は基本的に正方形ですよね
四方同じ距離、問題はここ!!
1坪クラスの正方形では長方形のように横幅がなくおまけに8帖の正方形に比べ狭い、四方どの辺の距離がいっぺんに目の中に飛び込んでくる、変化がない 真四角だから逃げがなかったのだ。(大工ワールドについて来てますか皆さん?)
変化をつけたりして勾配天井にしてもなんか囲まれているように見えしっくりこなかったのだと思う。
今回のトイレ天井写真のようにひとつの辺に長方形の部分を造りそこから勾配天井にすれば大小二つの長方形がひとつの部屋に造ることができる
今まで気が付かなかった・・・斜めとか飾りつけにばかり気がいっていたがこういう変化は大事だ
おそるべし長方形 !!名刺などは黄金比という長方形だ!!
そういえば1.5坪クラスの長方形天井はいつもしっくりきていたことに気が付きました。
次回からここら辺を応用していきたい。
でもまたひと手間がふた手間とだんだん増えて行く・・・工期がのびのび・・・
もう1年近くも待っていただいている施主様にはまた1日延びそうですなんて・・・
でもこんな私だから待っていただいていると思う。
また考え答えを探しながらがんばります。
ちなみにこのトイレ施主様にはお茶室みたいだね?入った人にお茶出さなきゃならないよと言われました(笑い)

作業所の大ケヤキ

IMG_3744.JPG
みなさん こんばんは、
気がつけば12月も第一週があっというまに終わり今年もあと3週間となりましたね
うちの作業場にはとても大きなケヤキの木が昔からあります。
この時期きれいな紅葉を見せてくれる。
高さは15mくらいでしょうか?
数年前に枝を切りすっきりとさせたのですが切った手前から次々に新しい枝が生え
2年ほどでご覧の通りもとに戻ってしまいました。
近所では夏場は爽快な緑とセミの大群を見せてくれるシンボルツリー的な存在ですがこの時期困るのが、葉っぱ 落葉です
掃いても掃いても帰ってくればもう近所じゅう落ち葉だらけ 屋根上から車庫上
見事な黄色一色!!
頼むからいっぺんに落ちてくれるとうれしい
この時期になると近所に肩身が狭い・・・
強風が吹くのが待ちどうしいがなかなか風が吹かない。
毎年年末まで掃除が続く おかげで仕事場は落葉だらけ
毎年同じとこに積むが一年では腐らないからもう大変な量
あと数年したら腐葉土屋さんでも始めようかと思う。
今朝も近所のおばさんが庭を掃いていたので平謝り、でも人間の都合で切っちゃうのもさみしいよねと言っていただきました スミマセンです毎年
作業場の地域一帯にはこのような久沢の大ケヤキと呼ばれる欅が昔は何本もあった。
私も子供のころうちのケヤキより大きなケヤキをたくさん見ましたが、いつのまにか
伐採されてなくなってしまいました。
さらにここに来て第2東名の工事がはじまり計画地帯にあったものが伐採されさらに数が少なくなった。
今ではこの地域に3本くらいでしょうか?
私も小さなときからあるこの木から力をもらっているような気がしてならない
これだけ大きな木があるといつも見るだけでそう感じますね。
近所迷惑な時期もありますが人間の都合だけでこのような大木を切るのは、やはりちとさみしい、無論切るつもりはないですが
近所の了解があればずっと残して行きたいですね。
ちなみに数年前1番太い所で測ってみたところ直径3m近かった、ちなみに私は85cm・・・・太いぞ!!大ケヤキ!!

プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

2008年12月の記事

過去の記事