2007年11月30日

内装工事始まる

IMG_2678.JPG 毎朝寒くなりなにかと大変な季節になってきましたね。 最近の私はプランの制作、見積もりの制作、そして打ち合わせと毎晩毎晩忙しい日が続きなかなかブログも書けない状態でした。見学会後6ヶ月はこんな日が毎日続きます。 でも現場には必ず毎日出てがんばっています。 
私はどうも他の大工に施工させるのが嫌いな性格のようでどんなに忙しくても自分達で造作仕事を終わらせます。なぜか?やはり小笠原建築を選んでいただいた以上他人に任せるなんておかしいと思うし、今は保障の問題も絡んでくるので自分で作業しなければひとつひとつ確認もできないし、形だけの保障になってしまいませんか? 
まぁ10代のころから根っからの現場人で仕込まれてきたので、昼間パソコンと、にらめっこしたり事務仕事をしていると今日は休んでいるような罪悪感におちいり、なんか落ちつかない性格だからでしょうか? ただの貧乏臭い人?困った人ですね?

さてビルトインガレージの家、大工外工事もほぼ終了しました。後は左官屋さん塗装屋さんの仕事と続きます。
IMG_2669.JPG今週から内装工事に入りました。
今日は玄関の框(かまち)を入れました。 材種は北海道産シュリサクラの1本物、もちろん無垢としました。 少しピンク色のこのサクラのかまち塗装後、他の材料にくらべ早くいい色なり床材となじみます。 洋風かまち材は他にコブシ、キハダ、クリ、タモ、などもよく使います。和風になると九州水目桜、タモ、ケヤキ、などをつかいます。
コブシ材はネズミ色(クリに似ていたかな?木目が実にはっきりしている!!)
キハダは魚ではないのですが少々黄色?緑かも?かかった木 (塗装するとシブイ!!)
栗は昔線路の枕木や高級?木造住宅の土台に使われます。腐りにくく堅いです。 少々性格的に暴れる可能性もあるのですが、框材になるような木は木目もはっきりしていて私は好きですね。
建築実績のある住宅の玄関写真にたしか栗とキハダ、シュリ桜がチラリ写っています。 よーーーくみてみてくださいね。
玄関先はいろんな人が出入りするし、雨や風が間接的にあたる所、物をぶつけても
無垢なら下地材が出ないし安心です。
今日は2時よりお客様の家20件位に年末の挨拶や各家のドアのメンテナンス、恒例のカレンダーくばりもしました。 どのお宅も温かく迎えていただきありがとうございました。
あと50件!! 軽トラックでがんばってまわります。
来週は中造作の加工を作業場で行います、お楽しみに!!

2007年11月06日

祝い上棟

IMG_2575.JPG少し遅れましたが11月3日ビルトインガレージのある家、幸い雨もふらず無事上棟しました。
施主様も建物を前にするとやっぱり感動しますとのことでした。完成が楽しみですね
大工も感動が感激に変わる様、仕様書以上の住まいになるように精一杯がんばりたいと思うので悩んだら何でも遠慮なく相談して下さい。 
IMG_2578.JPG 今日のこだわりは筋交い(写真の斜めの木)です、筋交いは簡単に分けると2種類の巾の材料があります。
一つは90ミリ(3寸筋交いの許される最低寸法)ともうひとつ105ミリ(3寸5分)です。注;それ以上もあります。
15ミリの差ですが全然違います、最近の材料は乾燥材を使うのですが、乾燥材は乾燥しすぎているせいか?カドの節が抜けやすかったり、粘りがないせいか、節が飛びやすい、これで90巾を使うと中には事実上90以下になるものも?材料の事情も考えるとやっぱり105以上がいいと思います。
筋交いは木造の一番大事な部分なので、私は105ミリ以上の筋交いを用いています。 ただ巾が広すぎると壁の仕上げ等に影響がでるので注意したいです。 
明日からは親戚の大工が自宅を建てるので建前のお手伝いに行って来ます。
2週連続建前は体力勝負!!そういえば仕入れの秋田県にはいつ行けるのでしょうか? 雪解けを待ちますか?

2007年11月02日

明日は上棟

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ビルトインガレージのある家、今日から建てはじめました。
朝早くから作業し、今日は2階の桁が組み終わり明日は屋根作業です。
今日の小さなこだわりは2階床面です、今回の建物は2階床組みを909間隔で桁を組み、28ミリ合板を桁上に張ります。
この普通より厚めの28ミリ合板(普通は12mm)設計上は909cmの間に根太を必要としないタイプなのですが、長期荷重を考えるとネダレスは少し不安だし太鼓のようになるので、2階の床を歩くとポコポコと太鼓のような音がします、実際にフロアーの色によっては909間隔がマスのように(6帖だと12マス)わずかにたれている所を見たことがあります。
今日も初めて来たお手伝いの職人さんに大工さんなんでこの木(ネダ)入れるの?ほか色々手伝いに行くけど初めて観たよ!とのこと、うちの親父さんに訳を説明されてなるほどと、納得していました。
桁に掘り込みを入れ、ネダ材を入れても2万円もかからないでできるので、必ず根太は中1本入れます。 ちいさな大工のこだわりですが歩く音も違うし長期にわたり安心、素人は気が付かないですが大事な作業です。 
しかし建前作業は気も張るし、大きなカナズチや餅つきのきねのようなカケヤを振り回すので疲れますね。
おかげで餅つきのシーズンになるとアンタがついた方が早いし臼が壊れるくらいについてくれるから餅がうまい!!と好評!!あちこちから指名されます。 
最高1日で25臼が私の記録です。 あのころは若かった・・・・・・
次回は筋交いの話をお知らせします。


プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

2007年11月の記事

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