2012年08月31日

明日から見学会です。

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こんにちは!!明日9月1日~2日まで富士市内にて土庇のある家見学会です。
折込チラシ広告が朝入ると思います。
ご覧下さいね!!
最近1年通して和風住宅の施工が多かったように思います。
洋風住宅も多い年は多い、基本どちらでも私どもは木を使い、木を加工するが基本
スタイル!!
いまどこも加工する設備(作業所)を持たない大工が多いから自由度がない
今の60代の親方達はみんな作業所を持った、そんな60代も次々に引退
している。
我々30代で作業所があるのだから加工できる大工を守っていかなくてはいけない
がんばってます・・・はいっ!!
加工できるってことは住宅施工の流れに沿うといいますか、その他の業種の内容まで把握することが出来き大工本来の長!!としても仕事と技術の向上になる。
たとえば建具職の納まりを知らないようでは手造りの建具は納まらないように・・・
つながっている建築の世界は・・・
話がそれましたが見学会では、木の家は高いとか僕には無理だろうと感じてしまう方は結構多いのが事実、残念なことだ
木って奴は請負の行動力とお客様のこうしたいっていう熱意、行動力!!があれば必ずご予算内で実現できる物だと私がこの独立して10年で出した答えだ。
8月にも小笠原建築さんで建てた家をHPで見たけど高いんでしょ?って相談を頂いた。
本当にそうだろうか?
よく材木屋の売りだし会場にて同業者大工がこういういいかたをしてくる。
いや~小笠原さん所は仕事が沢山あって、いい家ばっかでいいねー?(HPを見ているらしい)
いい単価でお客さん選んで・・・ってコイツ本当にそう思っているのだろうか?
他人はよく見えるもので勝手なことを言うものだ。
市場の現実を知らないのだろうか?
今のご時世、合い見積は基本だしお客様が選ぶ権利はいくらでもある
我々は選ばれるって権利は1しか与えられないのだから相当な努力だ
ご予算内で納まるように設計し努力し要望に答えるのがプロの仕事でしょ?
その中で数ある会社の中決めていただいているのです。
こっちが選ぶなんて出来るわけがない。 
そのために7月のように秋田県やら岐阜県、京都など木の産地を巡り歩き、
事情をきき突破口を見つけてくる 木を知ってくる
だから木の家が誰でも手の届くようになる
家が誰にでも持つことが出来ないようではコノ国は終わり
今日本は誰でも家を気軽にもてなくなってきているような気がしてなりません。
住まいとは人間最低限の権利だと思いませんか?


少々話が熱く大きくなりましたが和であれ洋であれ木の家に住みたいって人
是非私にお客様のこうしたいって思いをぶつけてほしい ご相談下さい
行動力のあるお客様は必ず家つくりって成功しますよ
これしかないんですけどこうしたい、あーしたい・・・でもいいではないですか!!
相談してみるだけで良い結果になるかもしれない(これがお客様のできる行動力)
結果はだしますプロとして(HPの建築実績は結果です)
コノ暑い9月に語り口調まで暑い私ですので、うちわと帰りに冷たいお茶を土庇でも眺めながらご用意してお待ちしております。
木が好きな人集まれ!!
木工の世界はたのしい!!
ではまた次回!!

2012年08月30日

秋田県放浪記5

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こんにちは!!
今日は朝から事務仕事におわれております。
見積が二件重なり大急ぎで拾い作業ををしています。
今回は以前の続き秋田研修にもどります。
写真は秋田杉センターの天井板部門の棟の様子です。
数にして2000はあっただろうか?ものすごい天井板の数・・・
木目も色合いもすばらしいのひと言の商品が並ぶ・・・
なんだこりゃーなんて板が一枚もなかったように感じた
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一枚物無垢板といえば一本木取り(ココでは一盤揃)と書いてありました

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巾1m超えで長さ6mくらいの写真のものまでないものはない品揃え・・・
あるとこにはまだあるものです こんな材料・・・
ただ秋田杉の商品としての弱点はこの巾広にある
木が大きいからどうしても巾広に使う和室用材料になってしまう
木の家が見直されてきてはいるが、和室なんて1軒にいいとこ1部屋が多いから
あまり使われない
需要が少ないからこんなにすばらしい材料があっても盛り上がらない
需要はいま小幅板の加工品だからだ
では小巾板に挽けば?となりますが大口径丸太を小幅板には挽けない事情がある
そもそも丸太の単価が違うのだ 小幅は小幅用丸太が存在する。
秋田材は木が大きいから節(枝が太い)が大きい、小幅板には向かないのだと思う
あと製材するときの材の厚みいわゆる二分三厘(にぶさん 約7mm)
竿縁入れないと貼れないのですね、せめて12mmか10mmあればサネ加工できる。
竿もいらなくなり洋間にも向く
会場でもう少し工夫して洋風の家に使ってもらえる大径木にできないか
考えた・・・思い浮かばなかった・・・
秋田の製材所みんなでがんばって考えよう・・・よ
みなさんもこんな秋田のすばらしい材料で業界を盛り上げませんか?
日本最高の杉ですからね秋田材は・・・
また次回!!


2012年08月29日

見学会まもなく

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こんにちは!!
9月1日~2日まで富士市内にて見学会をおこなえることとなりました。
今回も日本の木の産地の材料を使用した自然素材のたくさん詰まった家です。
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何度も作っていましたが今回は土庇が付いた家をはじめて見学会で公開です
夏は日差しをさえぎり、冬は低い太陽の軌道より光を取り入れる日本人の
為の住まいだろうか?
こんな軒の下でくつろぐのも中々のもの?
あわただしい現在の毎日、自宅くらい癒しの空間でいたいものです。
みなさまのご来場おまちしております。
ではまた次回!!


2012年08月21日

お盆休みでしたね

こんばんは
先週はお盆休みでしたね
みなさんはどこかに行かれたのでしょうか?
私のところは盆休みの直前に身内が亡くなりまして悲しいお盆休みとなりました
私の嫁さんのお父さまが亡くなられた。
地元天間地域の為に区長、連合会長などを約10年続け、退職後地域の為に
力をそそいだお父さんでした。
天間地区に残した功績は大きい
今はただご冥福を祈るしかありませんが、大きな存在のお父さんであったと思います。
昨日より仕事は再開しましたが、悲しみは当分続きますね
家族みんなでがんばって行こうと思う。
現場は二件とも、もうすぐ仕上がります
秋田話はもう少し続きますがまた時間が出来たら書きますので
ではまた次回!!

2012年08月08日

秋田県放浪記4

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こんばんは!!
今夜は秋田研修2日目にごやっかいになった温泉地 乳頭温泉の話
ココは秋田県田沢湖(あの西湖のクニマスが来た湖)から30分ほど山の中に入った所にある日本の秘湯に選ばれている350年つづく宿
最近まで電気もなく今でも無論テレビもなかった。
携帯もかろうじでドコモは入る、自慢のアイパッドも圏外・・・
温泉はその名の通り牛乳のような白い温泉
温泉は5ヵ所有り東北ならではの混浴もある!!
おかげで逆におばちゃんたちの目の保養にされてしまった棟梁・・・
しかしココの乳頭温泉 鶴の湯はいい!!
自炊も出来るが、東北のこれでもか!!って山ん中で本当に下界を忘れゆっくりしたいなら最低10日くらいココにいたい。
山有り(このブナの原生林がきれいだ)川もきれいでたまらない
自炊コースで1日3000円で半年ばかここにいようとさえ思いました。
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写真柵の向こう側が棟梁がおばさま達の目の保養にされた混浴の温泉
山にかこまれほんのり香る白い硫黄の温泉
すごく大きな広々した露天風呂 最高だ!!
詳しくは鶴の湯ホームページへ!!

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夕飯のビールは敷地内に流れる川から取り入れた水で冷やす
ニクイ演出がまたたまらない。
これからは本当にゆっくりしたいなら私秋田に行くよ
みなさんにもおすすめします 是非東北に行こう!!
乳頭の上がアノ玉川温泉30分くらいだろうか?
クマは普通に出るようなので少々気をつけて?
来年もまた行きたいな?
どうしようもない 河童も住まないだろう土田舎で何もしない 何も出来ない贅沢
携帯もテレビもネットもないコンビニもない生活
ココでなら1年は許せるかも? 
これこそが至高の贅沢なのだろうか?
どんなに高い、行き届いたサービスの高級ホテルのサービスがウザく感じるだろう
こんな澄みきった空気とちょうどいい気温のなか風呂上りの至高の朝
ベンチでゆっくり下界を忘れていると・・・・・・・
A全GのFから用もないTELが・・・まだいるっスかぁ~~ってオイっ!!
台無しだ・・・
ドコモを恨んだ・・・
冗談はこの辺でまた次回!!


2012年08月07日

秋田県能代放浪記3

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こんばんは!!
今日は地元巨大材木店マルダイの売り出しの日
朝早く行って材木を見ていると、奥のほうに木曽檜4m木表無地のフロアーが・・・
信じられない金額に・・・ウソだろ・・・
GETしたあとマルダイ専務さんが近寄ってきた。(この人は話しだすと長い・・)
アノ材料買ったね?へんな使い方したら刺すぞって・・・わかってますよ専務!!
使い方によってはお客さん刺すくらい売りたくなかったらしい・・・ 
洋室天井に加工しなおして貼ったら怒る?って聞いたら
専務・・槍で刺すぞだって!!
そんなにすばらしい材料なのだ!!
ところで小笠原さん秋田はどうでした?と専務さん
ここで話に捕まった・・・話すこと30分・・・木にはまっちまったからって秋田まで行った大工なんてあんたくらいだよ・・・
そんな話から始まり、次は観光も兼ねて木曽檜のセンター紹介するから東濃檜とついでに見てこい!!なんてさそってくれた。
専務さんは長年日本全国から木を仕入れていた方だから木については相当くわしい
木マニアだ!!
最近木に詳しく興味のある職人が減ったから詰まらんようだ
どこでも行くさ!!行動力なら負けないぞ・・・
次は吉野で次は九州霧島・・・こうなりゃ全国制覇だ!!棟梁がんばるよ・・
本当の良い造作材を使いたいなら地元にはない
写真は地元材ではありえない天然秋田杉長さ5m 巾46cm赤柾天井板・・・
しかも先日書いた一本木取り・・・目流れもない・・・程よい色合い・・
さりげなく置いてあるコノ材料!!業界人なら分かるだろう、ものすごい価値の材料
触るのに思わず2礼2拍手1礼・・・ありがたや ありがたや・・・
こちらも京都に行ってらっしゃいかな・・・?
金額はすごすぎてわからん!!予想で坪30~80万?検討がつかん?
ちなみに一般の家の和室天井板無垢で坪1万5千円から2万・・・
どんだけすごいのか わかりました?
幸いあたりには人はいない・・・トラックで来ればよかった・・・冗談です(笑い)

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こちらは庶民の味方!!張り物天井(前回書いた合板ベニヤ天井)の源板になる
厚板 
これを数千枚に剥いで天井板にするのだから木目も優等生!!みんなのお手本
俺みたいな奴だな!!とひとり心で思う・・・
秋田材の倉庫はまだまだ続くのですがココには秋田のほか九州や千葉の材も
置いてある、地域によって同じ材種でも木味(きあじ)ってものが違うもの
見分けるには経験かな?
色合いや節、葉節、年輪冬目の厚みなど見分けるポイントはたくさんある
まぁ各自違う製材所のマークで見ることもできますがこれも記憶と経験かな?
良い製材所と2流製材所を見分けるマークでもある
地元静岡材 富士檜なんて一発で分かるポイントがある
木の肌で産地を見抜く、これも我々大工の仕事である
わからんときもありますがね~~?あらら・・・
次回は天井板のコーナーと
棟梁が好きな青森ひばのコーナーの話!!
秋田話は温泉!!観光もふまえまだまだ当分つづく!!
暑い日が続きますが お楽しみに!!
ではまた次回!!

2012年08月06日

秋田能代放浪記2

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秋田県能代市2日目朝から秋田杉が集まるセンターを視察
土場にはセリ用の秋田杉の丸太が置いてあった。
大きいもので直径1500~1650くらいだろうか?
木目も目細でこんな丸太でどんな材料が取れるのだろうか?
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5棟ある大きな倉庫には柱、天井板、厚板など材料分けして展示されている。
写真は秋田杉化粧柱のトコ・・・
なんともいえないきれいな柱がこれでもか!!と並ぶこの光景・・・
美しい・・・木目もどれもきれいで色合いもすばらしい
2年前この化粧柱、6寸角を使用したことがありましたが、これだけの本数が並ぶと
言葉もない
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アップ写真です、どうですか?こんなきれいな柱この辺では大工でもそうは見ません
使いません、世の中にはいいものはまだまだたくさんある
静岡で買えば6寸で1本そうだな25~30万だろうか?
木目にもよるがこんなもんだろう
いいものはみんな大阪の業者が買っていく
そうです!!最後は京都に行くのです、
京都って所は超一級の材を選んで使うらしく坪単価
300万~800万なんて家はザラにあるそうで、これらに物件に使用されてもおかしくない材料だらけ
坪800って総工費ではないですからね・・・
そんな超1級はまだあるこれらはまた次回にお話します。
いやー日本の木の銘産地はすばらしですねー
1棟見ただけでワクワクしました
何度も書きますが木は今安い!!いいものを安く手に入れてうまく使おうよ
小径木でなくこんな大きな直径から挽いた材料があるのだから
みんなで使って日本の林業を盛り上げようではありませんか!!
外国材使うなんて日本にいながらもったいない!!
熱弁はこの辺にして
ではまた次回!!


2012年08月03日

秋田県能代放浪記1

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こんばんは!!
今夜から先月18日より21日まで研修に行った
秋田県能代市での秋田杉の展示会についてご報告します。
私も大工として国産の材料にこだわり又その中で1級と言われる木の産地の木を
多く使ってきており、よりいいものを施主さんたちに提供するには、現地知るそして山を知ることが1番という思いが強くなり、新たなる発見、新たなる材料を見つけに今回の研修を決断しました。
能代市は西は日本海、東は世界遺産白神山地の真ん中に位置しており
松前船の時代より林業が栄えた場所であり、
数え切れないほどの製材所が市内にはあり林業の盛んな地域だと言うことがわかる。
そんなところだから富士市では見られない材木の数々、またその材料の美しさ
と色合い!!
日本の木は世界一きれいな木 ひのき、杉、ひばがある
この中の日本一いや世界一の杉の産地秋田
ココの材料を使わなくては建築屋ではない(大げさですが・・・)
みなさんも構造材は地元産使って内装造作材には世界一の木を使おうよ
日本人なんだからもったいない!!

秋田県能代市まで片道803キロ、所要時間10時間
トイレ休憩は基本10分として向かう。
写真は東北道から秋田道に入った所です、いやー道がまっすぐだ!!
先日開通した新東名の浜松の辺で数キロに渡りまっすぐな所があり感動したが、
それとは比べ物にならないほどのまっすぐな道!!
大変走りやすい、動物注意の看板もカモシカ?熊、鹿と3種類
東北ってそんなに高い山は基本ない、蔵王と鳥海山くらいしか見当たらなかった。
朝4時半に出て秋田に着いたのが午後2時半ちょうど
意外と疲れなく到着

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早速誘っていただいた秋田の製材所渡辺事業所さんにご挨拶
秋田美人の事務員さんと秋田ダンディの専務さん達が迎えてくれた。

その後会社見学となった。
写真は昔はよく使った合板天井(和室用)の製造機スライサー
刃物の長さ5m?
これで源板をうすく剥ぐ(これをベニヤに糊で貼ったのが合板天井)
私は木に対して縦に剥ぐ(大工のカンナのように)とばかり思っていましたが、そうではなく横から剥ぐそうです。
だから現板の長さの分の刃物がいるそうだ
ちなみに現板はなるべく半生で少々水分がある状態で剥ぐそうだ。
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これはベニヤに剥いだ突き板を貼り付けて押さえている所


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これはスライスした天井板の数々数百枚?
3mmで数十枚スライスできるそうな
ココで一万円札をスライサーに入れたらって話になる・・・違反?(笑い)
といっても今回は突き板の製造を見に行ったのではない
秋田杉の無垢材を見に来たのだ!!
ここで無垢の話に行きたいがお時間が来た・・・
次回からスゴイ写真が続く!!
お楽しみに!!
ではまた次回!!

プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

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