2009年06月24日

玄関の飾り窓

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久しぶりのブログです、ゴメンナサイです、最近設計の追い込みが多数あり、書けそうで書けない 日々が続きました。
でも現場は進んでおります。
現段階では2階は90%終了しました。
今は1階を攻めております、何せ1階は和風の廊下になるので大変です。
廊下が和風に造るのが1番手間も費用もかかりますね?
ホント1番贅沢な施工方法です。
廊下床貼りなんか柱が見えているから大変なんてものではない、洋間に造る床貼りと比べたらとんでもなく大変な作業です
廊下は最後のお楽しみにとってありますよ?
さて今日は朝から外部工事の最後の仕事、玄関横に設ける目隠し飾り窓を制作しました。
この格子をみて ピン!!と来た方鋭い!!このブログの通ですねさては?
そうです、2年前にも書いた、飛騨高山でこの格子の組み方が250年謎とされてきた千鳥格子です。
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玄関なので普通に格子なんて組んでもつまらないので、遊び心をプラス入れてみました。
何がすごいのかわかりますか?
よーーく観察してください、格子は普通縦横が縦なら縦、横は横で一列に通っていますがこの組み方は縦のよこは横になり横のとなりは縦になっています。
そうです厚みのある木をねじり編んであります、でも厚みもあり硬い木なんか編めるはずはない?
ちなみに格子の間は6センチです、この小さな間隔では2,5cmの厚みの木は思うように曲がらないでもちゃんと入っていますねーー? どうしてでしょうか?
仕事中たくさんの営業が来ましたが、みんな見て言われないと気が付きませんが、
説明するとあれっ?何で組めるの?と不思議がっていました。
それにしても組むのが大変な作業なのです、手が6本位ないと足りない、今日はたまたま、今お話中のお客様が遊びに来ていたので、組む時に手が足りずお願いしてすいませんコキ!!使ってしまいました。ゴメンナサイ!!反省 スパルタ大工・・
でも組み方がばれてしまい種あかし、これがまた出来ると変わっていてめずらしいのか、小笠原さんうちにも階段の手摺として造ってね?と言われた・・・
このサイズで加工して組んで取り付けてほぼ1日です、手摺だとするとかなり時間がかかりますね!!ホントに造ったらスゴイな?
でも昔の知恵のある職人さんが造ったこの千鳥格子、こんな昔の職人の知恵を頂き現在に生かす、おもしろい仕事が出来た1日でした。
ではまた次回!!


2009年06月13日

今日は3人でした

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週末は建築学校の4年生が現場を学びにときどきやってきます。
これから大工の世界に入るということは、とても大変ですが、がんばっております。
来たときにはどんな小さなことでも納め方を見せております。
今の建築のボンド付けて正面から釘打ちのいわゆる(はりぼて仕事)ではまずみない納まりや納め方、をみせます。
今日見せたのもほんの小さな一般的な納めですが、はりぼての道に入ればまず必要としない仕事、見てさえおけばいつか思い出して自分でやってみる、職人の道に入るならやるときにとりあえずやってみるなんて失礼な仕事ではなく、まず自分で前もって調べやってみる、この繰り返しの研究心があればどんな有名な親方に着くより上達は早いはず
最終的には自分ですからね?
写真は今回ダイニングのカウンターに納めるタモ材の一枚板です。
幅700位長さ2400かな?
いやらしい話ですが本当に買えば一枚5~6万くらいですがセリでお安く落札したので(笑い)施主様へのお中元としました?
加工すればテーブルにもなる立派な板ですが、カウンターの天板に納めてしまいます。

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力強い木目!!ばっちりですね!!
うーーんやっぱりもったいなかったかな? やめようかな・・・
来週カンナで仕上げて裏にそり止めの栓をぶち込み納めます。
これから暑くなり汗びっちょりになり我々の仕事は大変ですが、少し出てきたお腹のダイエットだと思えば一石二鳥!!
さあ来い真夏!!待っていましたあとは頼んだぞ!!
ではまた次回!!

2009年06月10日

焼竹でいい味ろ?

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先週は打ち合わせが多くブログはお休みをいただきました。
6月になりはじめてのブログですね。
ここの所設計依頼が多く、こちらの仕事を夜間行っていたのですが、何とか1件を残し完成しましたので、今週はなんとか時間が作れそうです。
といっても、図面が決まれば見積制作なので、また忙しくなりますが・・・・・
最近の問い合わせで多いのが、和風住宅でなく洋風住宅も施工するのですか?
というお問い合わせが多いです。
今日もそんな話を交わしてきました。
確かにうちの会社のホームページを見ているとそのように感じるかも知れません
でも実際には洋風半分、和風半分ですね?
ただ木を使うことが多いので皆様には全部和風に見えるそうです。
大工のホームページの典型的でしょうか?
反省です もう少しわかりやすいほうがいいですね?また検討します。すみません
私もメルヘンなお家でハートにくりぬいたニッチでも造ってみたいです?

さて建築中の家のほうは4,5帖の部屋があります、この部屋の天井を制作しました。
大きな洋室LDKの中にこじんまりとしたこの4,5帖の和室、おもしろいではないですか!!
ズバリ計画はLDKの角にある茶室?
1年前からここの仕上げをどうしようかとイロイロ悩んでいました正直
私の中ではうんと味の出る面材素材で・・・との思いで材料を探していました
で今回は焼竹のアジロ板を取り入れて、内部で材料の方向を変えて茶室っぽく作ってみました。
完成写真は今回は公開しません、今まで作った部屋と似ていますが、チト違いますねやっぱり!!
すっきりとさっぱりと・・・その中に深く感じるもの・・・うーーん
難しいですが自分の中ではいい感じに仕上がりました。
お客様も おおーーっ!!いいね!!と満足されていました。良かったです。
まだこの部屋しか出来ていませんが、設備の営業さん(この人は自分で言っていることなので書きますが顔が怪しい)がたまたま来て、この部屋を見て、今回の見せ場はここですか?というくらい。 
でも4.5帖みてここだと!!失礼な!!
もっとすごいのがこの先待っているのですよ、安○ガ○さん?例の小麦まんじゅう待ってますよ。
この茶室で食べる小麦まんじゅうはさぞかしおいしいかと?
お客様より先に茶室でお茶してはまずいですね(笑い)
LDKにこんな空間いいものです。
ではまた次回!!

プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

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