2017年11月19日

鴨居の溝仕上げ

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おはようございます
土曜日は柱の仕上げと造作材である和室の鴨居や敷居の溝もカンナで仕上げました。
このような溝自体は、機械で溝を掘ります
回転する刃物でしゃくりますので、カンナで仕上げたようにはいきません
かといって平らなカンナでは溝の中を仕上げることができません
そこで活躍するのが特殊な形の脇とりカンナです
溝の側面を仕上げます
近年、この溝を機械で掘って、これでおしまいという作業が多くなった
建具が入ればほとんど見えないし、作業効率を考えたら、まず仕上げない
まぁ?こんなカンナ左右2丁で4万円、底取りカンナでもう2万、溝仕上げるだけの道具に
5万から6万はつらいには辛いか? 笑い

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こちらは、側面を仕上げた後に今度は溝の底辺を仕上げるための底取りカンナです
特殊なカンナで側面と底を仕上げて完成です。
正直、この特殊なカンナは研ぎが本当に難しいのです
何年も何年もかけて研ぎと合わせ技術を習得します
かなり難しいカンナです
今だから書くが?
棟梁も10代のころ、とても研ぎや合わせに苦労した思い出がある
親方のいない所で何度となくカチンと来て、
何度カンナぶん投げたことか・・・・汗・・・・

100回やってもカンナくずが出ないしカスが詰まるし・・・
そのうち刃先で手を切って大けがしたり・・・・
おかげで球投げの飛行距離がのびたよ!! コラ!!
底取りと脇とりカンナは難しいカンナだったな・・・
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さてさて写真は敷居です
溝をご覧ください!!
左右どちらかがカンナ仕上げでどちらかが機械で溝を付いただけの状態です
どちらがカンナかけしてあるでしょうか?
えっ?真ん中!!ですって?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あるかい!!真ん中が!!
おぬし!!やるね!!ギャグがお上手!! プロだな・・・汗・・・
正解は真ん中じゃなくて 笑 左の溝!!輝きが違うでしょ?
今ほとんど溝まで仕上げている現場見なくなった
本当はこんな仕上げがあるんですけどね!!
棟梁も投げすぎて、こんなにきれいな技術を習得できましたよ!!
投げた甲斐がありましたよねーーー!!笑い
遠投もうまい棟梁です 笑い
10代は気が短かったなぁ~?ケツが青かったです
燃えてたんだろうな?萌えてるは困るけどね 笑

また次回!!


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小笠原紀和 大工暦18年

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