2017年08月05日

まだ!しっかりと溝仕事しています!

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こんにちは、毎回書きますが弊社では和室は無論のこと洋間にもいまだに
溝仕事をしています。
溝仕事?何だそれ?あまり聞かない言葉かも知れませんが、大工工事では
家造りでは基本の基本仕事であります
写真のように床の上に床と壁の境目に入る木があります
床が巾木、天井に入るのが廻り縁といいますが良く見てください溝が掘ってありますよね?
ココに釘を打ち固定します
その後、壁材をこの溝に入れていきます
本当は大工工事とは見えなくなる所に釘を打ち、仕上がれば釘後は見えないが基本!!
だったのですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近の家はこのような溝仕事は行わず壁を先に貼ってあとから巾木などをボンドで貼りつけて
正面から釘を機械で打って おしまい・・・・・・・・・・・これが貼りつけ仕事・・・
90%以上貼りつけだよね?今の大工工事って・・・・・
溝仕事って時間とコストが貼り付けと比べ5倍以上かかりますがやはりしっかりと固定
出来るし、素材はもちろん無垢でしか作れません!!
無垢の床でしたら出来れば既製品の貼りつけではなく、溝仕事で施工したい
理由もあります(あえて理由まで書きませんがね・・・)
減ったよねー?こういう仕事する大工も・・・
若い衆なんて今、和室が無いから手仕事を覚えないし
和室やらないから手仕事を知らない・・
みんな機械で切ればいいことになっている・・・・汗・・・
こんな洋間の溝仕事って本当は若い衆の腕を磨く為の初めの手仕事のひとつなんだけど・・・
洋間で腕磨いて和の仕事に行く・・・・これが無いから今の流れがおかしい・・・涙
棟梁として、自分で自分の家を建てるなら貼りつけは一切行わないと思う
どうしても予算的に無理ならともかく、自宅に貼りつけなんて考えられない
プロとしてこう考えますが?
なので私の施工する現場は2階でも!!納戸でも!!溝仕事で行っています
貼りつけ仕事なんて大工を馬鹿にした仕事はやりませんよー!!
こだわりって大事ですよね?
みなさんも是非!!何が本当で何が嘘か?
よく勉強してください
貼りつけなら弊社より高くなる訳がありませんから?
また次回!!


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小笠原紀和 大工暦18年

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