2017年02月26日

屋根のリフォーム

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こんにちは!!
今週は40年前の家の屋根の軒先の痛みを見てほしいと以前離れを建てさせて
頂きましたお客様に頼まれ現地を見に行きました。
母屋の屋根から私が29歳のときに建てさせて頂いた入母屋を懐かしくてパチリ・・
なつかしいなぁー?

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今ではめずらしい絶滅危惧種の出し桁入母屋です
ほんと!!見なくなった入母屋造り・・・・・
出し桁なんてもう施工することはないだろうな・・・?
実は入母屋の屋根構造は2種類にわかれていることは意外と知らないで
入母屋を語る一般の方は多い
入母屋型ならすべて同じ入母屋ではないと思う。

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この写真をよーく!!見てほしい
下から見える木の部分タルキ部分の角度(勾配)と瓦の乗っている屋根の角度が違うのが
わかりますか?
軒先に厚みがありますよね?
通常の屋根は棟(上)から軒先(下)まで同じ角度ですが本当の入母屋って下から見えている
軒先は3寸勾配前後、瓦の乗っている屋根は4寸5分~5寸5分または むくり型
屋根構造を本当は2重構造に造ります。
これ?大工さんも意外と知らないことが多いんですよね!
それだけ施工しない技術になってしまいましたから仕方ないですが
屋根の内部では構造が角度の違う 2重なんですね!!

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造るのに結構時間かかる2重構造・・・・・
3寸勾配の軒先は本当に日本建築の美を感じられる部分で勾配がきつくなく
広く優雅に広がる寄棟式に見える緩やかな軒・・・・本式入母屋しか味わえない部分
下からは緩やか、正面からは重厚な厚み・・・・これが入母屋かな?
数寄屋の土庇の勾配が3寸~2寸8分ですから、いかに緩やかな屋根かわかる
下からのこの写真からも感じ取って頂けると思うのですが?
私が大工になったころは入母屋が出来て一人前!!ってよく言われました
いまどき入母屋なんて、ないから覚えたのが無駄になりそうな感じでしたが
この後もこの家が御縁で数件施工させて頂いた。
みなさんも!!入母屋2重構造で1軒いかがですか?
たまには入母屋やりたいなー?
ものすごく難しい技術と研究心がないと間に対しバランス良くできません
これが入母屋ですと書けばわかる方はわかるかと?
20代のころはこんなごつい家ばかり追いかけていた
若いころの熱い!!僕でした・・・
まだまだ気だけは若いですよー!!
また次回!!


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