2015年12月20日

建具枠も色々

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おはようございます
日曜日朝早く目が覚めてしまい2度寝ができないと感じる41才初老の棟梁です?
さて初老のどうでもいい話は置いておき
現場では玄関周りの入口の建具枠を制作した。
今の時代こんな建具が入ります建具枠はすべて既製品が多い
既製品なら枠と扉のセットでこの枠制作ほどの金額で手に入る
なのですが
今回も一部こうした手造りの建具を入れ、木の家の良さを出すのであります。

建具枠と聞けばみんな同じだとみなさんは思うかもしれませんが?
実はひとつひとつ違います
今回は3カ所制作するのですが3カ所とも違います
造る建具によっては厚みが違いますので厚みの分レールである敷居や鴨居のみぞの巾
を変えてみたりします。
また建具の上部を見ると欠き込みがありますよね?
この欠き込みの向きが大事でありまして、注意して向きを決めます
建具屋さんいわく、このような欠き込みはカタなんて言いますが、サッシがなかった時代
カタの方が外を向いているとカタに雨がひっかかり雨が浸入する、
だから外側になるほうには肩がない方を向けて室内にカタを向けるという
ひとつの考え方なのだそうだ。
わかりやすく書くと和室のサッシまわりの障子見てみてください
室内側にカタが来ていますよね?
昔の流れですね?きっと?

正直この建具の欠き込みはどちらに向けるべきか!!部屋によっては本当に迷う時がある
あちらを立てるとこちらが立たず・・・みたいな・・・です
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写真は2階に付けた既製品の枠です

私はなるべく既製品のドア、引き戸関係は使いますが
その他の造作材は既製品は一切使わず
本物の木である無垢で造作材制作しています。
障子の話に戻りますが、この時期障子の貼り替えを行う方が多いが
貼り終えた後、障子を戻す際にどちらが奥で手前だったのか?
迷うことがありませんか?
たまにお客様の家訪問したときに確認しているひとつである
大体どうしてか?みなさん逆に障子を戻している
いちばん施工が多い、2本立ての引き違い障子での話なのですが
必ず障子を見て向かって右が手前になり左側が奥です
右前と覚えましょう!!みぎまえですいいですか?
建具が逆ですと建付けが変わってしまう物ですから、
上下どちらかが開いてしまうことがあります。
今年の大掃除の後は是非建具逆に入れないでくださいね!!
さて今日日曜日は今年最後の?打ち合わせ?に出かけて来ます。
また次回!!

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小笠原紀和 大工暦18年

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