2015年04月03日

京都研修の旅①

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おはようございます!!
先日の完成見学会もたくさんのお客様ご来場いただきましてありがとうございました。
2日目の雨が心配でしたがそんなには降らず良かったです。
また見学会の予定がありましたらお知らせします。
さて棟梁今週は久しぶりに和造建物を研究したくて京都に研修に向かいました。
京都にはたくさんの和造建築物があります、新しいもいいが古き良きデザインもいい
和造は新築時より数十年くらいたったほうが和の味がでますから先代たちの飽きのこない
今でも通用するセンスといいますか?結果を見たくてたまに行きます
ひとつひとつこの建物を造った職人さんが何を思いどうしてこの納まりを取り入れたのか?
その理由をひとつひとつ考えて行く地味な旅です。
ひとり軒先を眺めブツブツ・・・木と木がぶつかりあう場所のすきま!!を見つけてはそこに
目をやりカメラを押し込み撮影・・・すきまを見るとはどのような納め方をしているかの勉強です
完成時はくっついているので中のようすは見えませんから 長年の木の乾燥後にできた
1mm~2mmのすきま!!がいいんです!!
暗いから何度もフラッシュ・・・
コイツどこ撮ってんだ・・・実にあやしい・・・長押の面白い納めを見つけました・・・(笑い)
他の方からすればこいつ大丈夫か?110番したろか?な俺・・・あやしい・・・
110に電話されなければ実にお勉強になります 京都・・・
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たまたま見つけた新築の建物です
僕も良く作る土庇ですね・・・
自分と造りのどこが違うのか調査開始・・・
まずは丸太の直径の確認・・・末で100mmっと・・あれ?おかしいな・・・
16mほどの土庇の両端が細い(末)・・・真ん中がふくらんでいる・・・
こんな木あるもんだね・・・?


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なんと!!真ん中で丸太と丸太を繋いでありました・・・・
木は下に行くにつれてどうしても太くなってしまいます
1mにつき1センチ直径が大きくなれば16mで100mmの径が260mm以上になってしまいます
これでは元が(根っこ)の方で太くなりすぎすっきり感が出ません
だからわざわざ半分にすることで太くなりすぎず、すっきり感を出したのです
似た直系の丸太を2本用意してまんまるでない丸太同士を繋いだのです
違和感なし!!塵も入れない納まり・・・・・
しかもナイスなピシャリ!!仕事!!
京都の職人の意地を感じました・・・おそろしい・・・
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外部も面皮柱です
一枚目の写真を見ればお分かりですが面皮に丸い材は納め時間かかます
慣れていないと無理です 距離もありますからね・・・すごいね・・・

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タルキの下場の面の取り方も とある面の取り方で(内緒だよ)見るときにすっきり見える
工夫が・・・素人には言われなきゃわからないことも見抜いてあげる
その後庇のまわりをウロウロする棟梁・・・
各寸法確認OK!!
次に行向かう棟梁でした
次回は鷹タルキ元1寸2分で5尺の軒先・・・・なるほどね!!
です
勉強になります京都・・・・
また次回!!

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小笠原紀和 大工暦18年

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