2008年07月25日

廊下床終了しました

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のびのびになっていた廊下の床梁作業終了しました。
普段なら床はとっくに終わっているのですが、今回は長すぎることもありご遠慮!!
延ばし延ばしになっていました。 
さすがに15mもあると一枚貼ったら15mもどるはできないので3列ずつ施工
約2日かかりました。
和風の床貼りだと洋間の床貼り作業のように簡単にはいかない 敷居や柱が出ているので糸をはり墨をしそれを基準に計りそれを床材に書き切る、大変ですよ
それにはかなりの精度も必要、ある意味経験というカンに頼るとでもいいましょうか?
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今回床材に用意したのはラオス松の白柾4m一枚もの これぞ本物の無垢材
日本では昔からこのような所にはひのきのエンコウ板が多く使われて来ましたが
最近は柔らかすぎることもあり減りましたね。
ラオス松はみなさんあまり聞いたことがないかもしれませんが、業界人なら知っている人は知っている高級材 特徴はなんといってもすべてが柾板取りそして色がそれなりにそろっている、国産材ひのき材柾取りだったらいったいいくらになるか分かりません 国宝級建物用か?
ラオス松は数年後の経年変化の色あいがとてもいい、こがね色といいますかなんというか?
ほぼ幻の材木になりつつある日本の栂(つが)トガなんていうそうですが
これらと同じ色合いになるように思います。好む人は好む名品!!
無塗装なので肌触りもよく冬は裸足でも冷たくないかと思います。
ただ無塗装なので毎日同じところを歩くと日焼けが完全になるまで足跡が少し目立つかもしれません。それまで我慢が必要!! 
和風住宅にある風格や味 いいな~~になるまでには外周りにせよ内観にせよ
ほっとく我慢が必要なこともある 手入れをするなとまでは言いませんが・・・ 
風格や味は数年後のその先にあるものなのです。 建築は奥が深い・・・・・
和風平屋の家も6ヶ月に渡り作業してきましたが、来週で大工工事が終了となりそうです。内装造作に4ヶ月強 集中力がよくもまぁ途切れずここまできたもんだ、
近年の家としてはかなりの長丁場でしたが 手間をかけた住まいは誰が見ても伝わるものがあると思います。 
よく行く所行く所で坪いくら?と聞かれますが、坪単価って奥深いはず
どれだけの人数でどれだけの日数をかけどれだけの材料や仕事を行ったのか?
それで出た数字、数秒で答える坪の数字だけでは実際には分からないはず。
こう考えると坪の評価って実にあいまいですよね 正直怖い
このような家を希望されるなら裏を返した内訳の部分も知り考えるべきであると私は考えますがどうでしょうか?
明日は富士宮にて地鎮祭を行います。 晴れるといいです。
ではまた来週!!


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小笠原紀和 大工暦18年

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