2007年08月09日

洋間造作はじまりました

IMG_2379.JPG今回は前回説明した洋間造作工事の続きを紹介します。写真上が窓まわりに施工する窓枠にケーシングという飾りをつけたもの、四角形の中にケーシングをまわすのでトメ部(45度の所)が一ミリでも長いと四角形のなかにケーシングが取り付けられないので、非常にシビアな仕事です。
手前が床と壁の境に施工する巾木という部材です、巾木の上部にミゾが掘ってあるのがわかりますか?そのミゾに釘を打ち床にしっかりと固定するのですがそのミゾに壁材が入るので、完成後には釘は一切見えなくなり仕上がりもきれい、とても利にかなった施工手順だとおもいます?
現在のほとんどが逆の作業工程、壁を先に施工し写真の巾木を3枚にスライスした薄い巾木を壁材施工後に貼り付け、側面の飾りミゾに釘を打っているようですが。この場合覗き込めば釘は目立ちます。この仕事の場合、裏に受け木を入れていないと、おもいっきり蹴ったら壁、巾木共に飛んでいきますので気をつけたい施工方法です。
大工の本当の手加工作業はカド部分も納めかたが違います、90度にまじあう所などは写真のように上部を45度に切り3分の2から下はホゾ加工し入れ込んであります。これならエアコンなどの急激な乾燥などによる材の動きにも対応でき、スキがトメ部(45度の所)以外出てきません。職人の知恵と経験が見える施工方法だと思います。この工法で納めたものは、ためしに思いっきり蹴ってみても外れることはありません。掃除機などをかけていると必ずぶつかる所なのでしっかりしているのがよくわかります。
マニアックな話でうまく説明できませんでしたがお分かりいただけたでしょうか?
次回は天井仕事を説明します お楽しみに!!

トラックバック

trackbackURL:

コメント

コメントフォーム

(小笠原建築/棟梁の日記 にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)

プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

最近の記事

過去の記事