2018年07月22日

圧密フロアー杉源平施工

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こんにちは!!
先週、リビングの床を貼りました
材料は杉の源平の板です
杉はやわらかい材料なのでキズになりやすいのですが、この杉は一回ローラーの中に
通して、木の表面を締めることで 木の表面を硬くしています。
こうすることである程度キズが付きにくくなり、さらに表面に浮造り加工を
施すことでさらにキズが目だたなくなるという2重の加工がされている
非常に手間のかかった材料です
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材料発注の際に口をすっぱくして、赤身の強い材料を送ってほしいと依頼した
梱包になっているからわからないと言う返答でしたが・・・・・
そこを何とか!!頼むと再三依頼して送られて来たのがこの材料!!
うん!!いいね!!これなら合格だ!!
材料もたまには脅かしてみるのもお客様の為だ!! 笑い
色合いも杉のやわらかさがよく読み取れるきれいな赤身だ!!
三重県産の杉らしい色合い
県や山の環境、土の成分によって地域地域で杉材も色が違います
黒い杉もあれば、赤の強い杉、秋田県のようにピンクの杉と
杉材の顔も様々あることをみなさんも知ってほしい!!
これら1枚いちまい違う顔を持つ色合いを、違和感なく貼って行く色合わせの
テクニックは大工のセンスが問われる
最後にその材料を生かすも殺すも大工次第!!
この木がどこに置いたら一番良い表情でいられるか?
こう考えて仕事をするってことが無垢を扱う大工として一番大事なこと
建材を扱うだけだとこの技術は実につかない
木は扱いようでどんな木でも良く見える
木を生かすことが出来る職人技
木を扱える大工ならこの言葉の意味がわかるのでは?
難しいことですがね?
さてさて!!ココで10年に一度のビックニュース!!
ついに7月25日のお昼ごろからついに!!
小笠原建築のホームページが新しくなります!!
尚、システムの入れ替えに付き7月24日13時~翌日25日朝までホームページに
アクセスできません!!
ご理解ください!!
これに伴い棟梁のブログもリニューアル!!と言うことで古いシステムを使った
ブログは今回が最後、1300回の歴史はいったん幕を閉じます
この1300回のブログのおかげで、データ移動に時間がかかるとか?
新しいホームページでは弊社のこだわりなどを書いたつもりですが
なにせ棟梁の用意した文章ですから?
笑いながら25日以降ご覧頂きたい  汗
携帯やパソコン、スマホでも見やすくなりましたのでこうご期待!!
25日夕方はあのサイトよりこのサイト!!笑い
ニュー小笠原建築のHP!!首を長くして待っていてください
PS・・・たいして変わらねぇじゃねー!!なんて言わないでね
泣いちゃいます!!笑い
ではみなさま!!次回はニュー棟梁のブログでお会いしましょう!!
また次回!!


玄関も制作

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こんにちは!!
少し前に玄関の数寄屋風天井を組みました
京都北山鷹タルキのいつもの組みあわせ!!
いつもながらきれいですっきりしていると思う
今回玄関が和風の造りなので
制作にはものすごい時間と技術が必要です
洋風玄関と和風玄関だと制作には10倍以上の日数がかかると言っても
過言ではありません!!
本当に大変で大変な作業となります
まぁ?でもね?完成時には本当に感激するほどの癒し空間が出来上がる
たまに和風の家を今でも作りますが、和の玄関って・・・・いいなと思う
仕上げの天井材は秋田杉6寸の赤身で柾・・・・
超!一級品です建築材としては・・・
今回の違いのわかる素人になりたいアナタ!!
良い勉強になりましたね!!
棟梁のブログ1300回の歴史を全部読んで(汗)アナタも違いのわかる
素人になろう!! 笑い
違いのわかる素人!!育成中?
また次回!!


外壁も進む

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こんにちは!!
現場は外壁のパワーボード工事が進んでおります
今回も外壁施工はダンディ高野さんの施工でした(久しぶり)笑い
ダンディ高野さんは今回からオヤジさんが引退したので独立!!
独立したせいか?いつもよりより早く!!施工していましたよ?

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今回のパワーボードの柄です
25mm間隔で溝があります
新作のシリーズを使いました
仕上がりが楽しみですね!!
外壁工事はその後、シーリング工事→塗装工事とすすみます
暑いから外部の職人さんは大変です!!
みんな体に気を付けてがんばろう!!
また次回!!

ひのきの天井

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おはようございます!!
久しぶりのブログです
棟梁も1カ月休んでいませんでしたので、日曜日にブログ書けませんでした
すみません・・・・・・・
現場はしっかりと進んでおりますよ!!
リビングのひのきの天井は今回もきれいに仕上がっています。
全面ひのきっていいものですよね?
香りが違います
この天井制作には数日かかります
クロス下地でよければ半日で作業終われます・・・・
棟梁のブログ読者もそろそろ 違いがわかる素人になろう!! 笑い
毎日暑くてあつくてどうしようもないですが、みんなでがんばりましょう!!
また次回!!

2018年07月01日

鴨居の溝かんな仕上げ

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おはようございます
6月30日土曜日は、棟梁打ち合わせに追われました
1日で3件日曜日も2件と今週末は忙しかった。
そんな打ち合わせの空き時間も作業所で仕事です
昨日は和室のかもいの溝の中をカンナで仕上げました
写真は溝の横を仕上げている所、側面と底をカンナで仕上げる
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カンナで仕上げる前は、写真の機械で溝をしゃくる
現在ではこの機械で鴨居や敷居の溝を付いたらそれでおしまいが多い
機械溝で終わってしまうと、どうしても機械の回転した後が残る
昔から大工は溝の中は脇取りカンナと底取りカンナで仕上げて来たものだ。
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側面を仕上げたら今度は写真の底取りカンナで溝の下場をカンナがけします。
この底取りと脇取りカンナは使いこなすのに大変苦労した思い出がある

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写真のようにカンナの刃が平カンナに比べて特殊な形状なのだ
脇取りは特に台との合わせが難しく、台と裏刃と研ぎが合わないとすぐにカンナくずが
詰まってしまいきれいに行かない
研ぎも小さいから難しく、20歳のころこの刃物でズバッと5センチほど切って
大けがをしたことがあった。
そんな努力と経験があってこそ、溝を仕上げられる職人になった

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ご覧くださいこの仕上がり!!
溝の中も平らな所もピカピカ!!
輝きが違うでしょ?
機械だけで終わっていたら溝の中は・・・・・
あまり書くと業界を敵に回すから書かないけど・・・
違いは見て感じてほしい
建築とは同じに見えても、よくよく見れば違う物、同じではない

今どき溝内部までしあげている所なんてないよ!!
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鴨居を仕上げるだけでも、これだけのカンナが必要でした
これら道具の維持管理、メンテナンス、使いこなす技術の習得には
とんでもない時間と金額がかかっていることは住まう方も考えて頂ければありがたい
努力が報われる時である
今どきこんなカンナで仕上げている大工はそうはいないだろう
底取りと脇取りまで道具として持っている大工は最近合ったことがない
しかしこれではいけない
次の世代にもこのような道具があって、色々な使い方もでき
きれいな仕事をしていくということを、若い衆たちにも伝えていかなくてはならない
おっと!!私もまだまだ若い衆だったな・・・・汗・・・43です・・・もう・・・涙・・・
カンナを使えない大工は仕事が汚い!!
これは自信の経験から来た言葉でありまして
若い子には必ず伝えます
建材仕事の大工にはカンナはいらない道具かも知れない
しかし無垢の材料を使いこなすにはどうしても各カンナが必要だ
難しいんですよ!!カンナの技術習得って・・・
今朝は長いお話でした
さて!!打ち合わせに行ってきます
また次回!!

プロフィール

小笠原紀和 大工暦18年

小笠原紀和

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