こんにちは!!
昨日私のところにも数年ぶりにサンタから連絡があり今年はお前がんばったみたいだからプレゼントを少し早いが贈るよって連絡があった。
子供のクリスマスツリーに一緒に書いてつるしておいたのがよかったらしい・・・
まっていると昨日の夜なぜか埼玉の行田市から郵便着払い 代引きにて(笑い)
玄翁(かなづち)と大入れ鑿が届いた。
写真が届いた玄翁の玉だ、日本には玄翁やカンナ ノミ、などを作る鍛冶屋さんは
新潟や兵庫に多い
名工と言われる伝統工芸士なる人が造ったカンナやノミは格別な切れ味だ!!
が・・・伝統工芸士のみなさまは高齢で65~80代が多いらしい、無論亡くなられた
方は多い今年も有名な鍛冶屋さんが亡くなられた。
この玄翁も数年前になくなられた長谷川さんが作った菱貫名の玄翁だ。
ネットでやっと見つけた特別品です、他に玄翁は長谷川幸三郎、道心斎正行、洸樹
などが有名所
両端に鋼(硬い)を付けてあり真ん中の木目(墨流し)部分がやわらかい地金を鋼ではさんでいる。
こうすることで端の硬い鋼が釘を叩き真ん中のやわらかいトコが衝撃を吸収する
1日中玄翁使うような上棟仕事の時なんか腕にやさしい
手打ちの玄翁はここが違う、釘も曲がらないような気がする。
しかし墨流しの玄翁は美しい・・・あまりの美しさに使う気がなくなる
工芸品はこれを打破しないと使えない・・・
もうひとつ自前のサンタが送ってくれた大入れノミの写真
私は刃物は墨流しが好きでね 今回もノミは新潟産墨流しにした
刃先に模様が見えますよね? これが何層にも地金を重ねてできる木目のような
墨流し模様 中々見れない仕様です
鍛造としては墨流しはさらに硬くなってしまう、
砥ぎが大変です。
こちらもますます使う勇気がなくなる美しさのノミだ!!
名工の作った刃物は確かに切れる 一味違う、だからみんなに選ばれ名工に
なるのだろうか?
どう違うのか?
普通の方が作った刃物もけして悪くないが
気のせいかも知れないけど切れ味に抵抗がないのが名工産の刃物
他は切れ味に抵抗が伴なうのです。
スパッと切れるのがスパンって切れる
恐ろしい・・・
ウソではない、だから仕上がり面もきれいに光る
カンナなんか削りつけるとき楽だね?
ホントはこんな人が打った刃物で削り付けなんて作業してはいけないが、付きが良いよホント・・・
柱仕上げたら違いはわかるね?
握る柄は鉄刀木(たがやさん)とした・・・桂とハカマも手打ち・・・完璧な工芸品
美しすぎる 益々恐ろしくて使えない、
物騒な話になりますが うちは現場に道具は置いて帰らないから毎日家までもって帰る、今かっぱらいが多いから道具はみなもってかえる
変な世の中になったものだ。
道具もプロとしてこんな小さなこだわりも必要ですね
正月のホームセンターの新潟三条祭り!!なるトコで買ったような道具ではいい仕事は出来ません。
実は去年にもノミを新しくしたのだけれど、なんとこれが名工産なのにとんだ
ナマクラのみでして
焼付けの温度を間違えたらしく、杉材を3mmののみで軽く叩いただけで折れ、寸4のノミなんか
ひのきの節叩いたら5mmほど折れしゃくれてしまった。
いわゆる返品
もう返品して半年以上たつが今だ納期未定・・・なのだ・・・
あてにならない
弘法も筆を誤るのは人間だから分かるがクレーム品くらい忙しくても先に作ってよ
名工の刃物は納期1年なんてザラなんですよ・・・
おかげで無駄な出費・・・だ!!
○○さん正月返上で俺のノミ打ってよ?
名工産はこんなとき困ると痛感した次第・・・
年内は今年世話になったカンナやノミその他の刃物を治しながら砥いで行く
これで年明けからまたいい仕事が出来るというもの
刃物は切れるようにしておくのも大工の仕事
コノ時期正直水が冷たいががんばろう、砥ぎはお湯ではダメなんですよ実は・・
今年もあと少しですががんばろう大工!!
ではまた次回!!
サンタが来た!!
- 棟梁の日記(大工の住宅建築)
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。