お問い合わせ

お問い合わせは0545-72-5280まで

こだわりの手造り造作材とミゾ仕事


住宅の室内に納める材料を造作材(ぞうさく)と言います。
造作材仕事には大きく分けて2種類の施工方法があります。ひとつは本物の無垢材を大工が作業所にて住まいのバランスに合わせた寸法に加工し、ミゾを掘り手仕事を基本に納める造作方法。
もうひとつが現代主流の建材と言われる工場生産型の人工材を使い、電気のこぎりで切り落とし貼りつける建材型造作の二つです。

ここではよく用いる巾木の納めを参考に二つの違いを解説します。

写真の断面を見て下さい、(上)が手造り造作材、(下)が建材です。

手造り造作材

建材

建材の物は巾木も薄く壁の施工の後に取り付けていますが、

手造り材の方は溝があるここに壁材が入ります。

職人言葉で言えば建材型の方は、壁施工後に薄い巾木の裏側にたっぷり接着剤を塗り、乾くまで固定する為に特殊な細い釘を正面から打ちます。対照的に手造り材は、壁が入る溝が付けくらい厚みもあります。
その溝に太い釘やビスを打ち込み固定して釘を隠すようにミゾの中へ壁を入れ込みます。無論、接着剤は部屋のすみ部分に米粒程度の少量で固定できます。
 
たまに無垢材で建材型と同じように薄く造り、貼りつける方法を見ますが無垢材は生きています。
薄い分どうしてもエアコンなどの空調で木が動き開きます。無垢材で作るには、ある程度の厚みがないと本来いけないと思います。職人言葉でいう「建材型は貼り付け!」であり、手仕事にて取り付けた物は納めたといいます。

完成時、違いの差は素人にはわかりませんが、掃除機などが当たれば差はわかります。このようにしっかりとした家づくりという観点からみれば一目瞭然の差があります。小さなことかもしれませんが、40坪ほどの家の中に4m材にして120本ほどこのような造作が発生します。長い大工修行の中で仕上げ面から釘を打ち、接着剤(ボンド)に頼り、乾くまで釘を打っておけ!!
なんていう仕事を私は先代大工たちから教わった記憶はありません。
小笠原建築では、どんなにご予算のない物件にもこのようなしっかりとした材料で接着材に頼らないで健康面にも優れた家づくりを今でも行っている数少ない会社です。

PAGE TOP