こんにちは!!
現場は屋根工事が進んでいます
今回は洋風半S瓦なのですが、色は和型瓦でいいます いぶし色とした
いやぁ~きれいですね~適度に凹凸がありいい感じ
さてそんな屋根材ですが、よくお客様と打ち合わせを重ねる上で話になるのが
屋根材を瓦以外の物でいくか行かないか?である
瓦は重いから地震に弱いとか、家を軽くできる他の板金屋根にしたいとか話になる
私は経験上自宅もそうだが、瓦(必ず陶器瓦)を進める
どうしてか?
写真を撮ってきたので見てほしい、瓦は屋根材と瓦の裏側に空間があることを
みなさん意外と知らない
他の板金屋根やカラーベスト屋根は屋根材の上に薄いからべったりくっつけてしまう
空間が1mmもない
これからの季節、暑さや寒さをモロに室内へ伝えてしまう
瓦はこのすき間から熱を逃がし、夜間に屋根裏間の温度を下げる効果も期待できる
板金屋根の家で夜になっても熱くて寝られないとよく聞くのですが
このすき間の役割はとてつもなく大きい
夏が終わるまでずっと熱いが続くそうだ
高断熱の家だからよいだろうってお思いのアナタ!!私の経験上 甘いね!!
なので私は板金などのべったり系屋根の家には
断熱はさらにしっかりとした施工をする
最大限の努力と屋根内の換気は過剰でも黙っていても取りいれるが
屋根材が瓦ならもっと快適に暮らせているはずと考える
次にどれくらいの耐久年数があるのか?
瓦は奈良などに行くとわかるのですが1400年前の物もまだ使われている
一般住宅では焼き物の陶器瓦なら一生ものだろう
たまにコンクリート瓦(スレート瓦)を見るがあれは瓦ではない
厚みのあるカラーベストって感じか?
もって20年か?
カラーベストもいいものではないと言いたい
安く住めればいいのなら、それでいいがメンテナンスがかかる
正直瓦とカラーベスト見積もれば、大した金額差はないのは意外とみなさん知らないのでは?
差って それだけ~って話だ
冬の寒い朝、霜が降りて真っ白くなっているのがカラーベスト
瓦屋根はこの辺では白くなりません、空間のおかげなのだ
リフォームで屋根をめくるとよくわかるが、
カラーベスト屋根をとめてある釘が霜で屋根裏内で結露している
温度差がすごいからだ
あと瓦は1000度くらいで焼くから表面の塗装がはがれることはないが
カラーベスト系は焼いていないから10年もすれば米粒くらいの塗装の剥がれが
数百か所出て来てしまう
私も15年くらいの分譲地の一画に住んでいるが、同じ年代の家のカラーベスト屋根は
みんな北側にコケが生えて色がよく見るとあせてきており、霜や暑さで表面がはがれている
住人は屋根だから気がつかない
我が家の屋根はまだまだ、メンテナンスなんて考えることもない
瓦以外の屋根は15年~20年でメンテナンスが必要になります
塗装をすればすむことですが、材料自体を痛めてから塗装かけても塗装の意味が無い
塗装が痛む程度の年数でメンテナンスしないといけないことをみんな知らない
知らないし、いつがメンテナンスのタイミングか判断がつかないから、痛みが出てから
塗装をするが、物自体がぐずぐずでは塗装も意味が無い
塗装と言う物は、新品の下地材に汚れのない状態で塗装をかけるから
最初の材料は長持ちするが、数十年使用した物はどうしても汚れが付く
これに水洗いして塗装するが、この塗装は厳密なことを言えば、汚れているものの上に
塗ることになるわけで、新品の時のように20年も30年も長持ちはしないと言われている
つまり、使えばつかうほど、メンテナンスの時期が早まりそのたびに費用がかかる
夏も冬も快適に暮らせる瓦屋根は日本の環境に適している
伝統と先人達の知恵が詰まった無敵の!屋根材だと思います
今朝は話が長くてすみません
みなさんも屋根材のことをよく考えてみては?
あまり本音トーク書くと怒られますかね? 笑い
また次回!!
瓦屋根のすすめ
- 棟梁の日記(大工の住宅建築)
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