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あんきょ排水工事

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こんにちは!!
5月に完成した和風の家の造園工事がはじまったので見に行ってきました
元々畑でしたので庭の水はけが悪いので、今回は造園屋さんに和の庭と
庭部分の排水を兼ねてお願いした。
家とは庭があって初めて家庭になる・・・・とはN名人のお言葉(ですよね?名人?)笑い
いい言葉だと思いませんか?家と庭で家庭になる・・・しびれました。
今の家には庭が無いことが多い、家だけではだめなんですね?家って・・・
家の中に家族があって外には自然と言うか?庭が緑があって・・・
住まいには欠かせないものなのかも知れません 家族って大事ですね?
なんか納得させられてしまう言葉でした。
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さてタイトルの暗きょ排水ですが何か?何だそれ?ですよね
今回の家は敷地が広くまわりに雨水を流す側溝がありません
では雨排水はどうするのか?
排水とは管と管がつながって側溝に流すだけが排水ではない
敷地が平らに見えますが実は地面の下に造園職人さんの技術がぎっしりと詰まっているのだ
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ここから先は文章で書くと難しいのですが
あんきょ排水とは自然の水の流れに少し人間が
手を加えて水の流れを作るが正解かな?
まずは畑の土を今回は30センチ以上のすき土作業から始める、
この時に水の流れが地下で出来るように表面をすり鉢状にして
水が一点に集まるように施工する
集まった先には大きな穴(2mくらい)を掘る、その穴へ水はけのよい砂利などを入れる
これで雨水の浸透先が出来る、その後すき土した表面に荒い砂利から敷きつめ最後に細かい
山砂利を詰め表面を仕上げる。
わかりました?なんだ!!ただ土を入れ替えただけじゃん!!と思ったアナタ!!
ちが~う!!砂利を入れる前に、穴に向けてすり鉢(勾配)にすると書いたよね!!
雨の時、砂利下の畑土に沁み込めなかった水が砂利の中を通り穴へ入って行く
畑の土だと雨が降ればべとべと・・・砂利を敷いただけだと数年で砂利が畑土に浸透してしまう
雨が集まるから穴を大きく掘り許容量を大きくして表面に水が出ないように浸透させる
しかし、なるほど!!と職人の知恵と思うことがこれから・・・
砂利の下で勾配を取ってありますから、上から庭を見た感じはいたって平らなんですね!!
通常表面だけに砂利を敷いただだと表面に水はけを考え勾配が付いてしまう、
しかしあんきょだと地下でひと手間入れるからこれが無い
あまり聞かない工事内容ですが今回は敷地が広く水はけを考えて造園屋さんからの
提案でした。
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実はもう一つ職人の知恵と経験が詰まっている
2枚目の写真は砂利を入れたばかりの表面、今回は日本庭園になるのでコンクリートで
固めるは行わない
2枚目の写真の粒の大きい砂利ですと車が切り返せばタイヤが沈み
すぐに輪立ちが出来てしまいますよね?
造園屋さんが何か細かい山砂利を巻き始め転圧していた・・・
大きな砂利のすき間に細かい砂利を入れて固める、こうすることで石ひとつひとつが
動かなくなる
なるほど!!コンクリートを使わなくてもこうすることで、ある程度土を動かなく
出来るわけってことだ!!
3枚目写真がその表面です
細かな粒が大きな石の間にびっしりと入り込み大きな石を安定させている
そこまでします?って思ったが、何とも職人らしい知恵と経験、材料を知るという経験を
思い知らされましたね!!
(砂利も川で採れた川砂利と山で採れた山砂利では性格が違うから変えている)
私ども大工も木の使い方は発想でどうにでもなることと同じで
柱と書いてあるから柱にしか
しないなんていう大工がいるが、引き割り形を変えて違う素材になるのだから、それも使いよう
今はなんでもすぐ使うが基本だから買って来た物に手を加えず使いたがる
昔からあった動作に知恵が無い、動かないで物事を済ませる
だから知恵が無く、思い付きが職人にない
これでは職人ではなく取り付け屋になってしまう
造園屋さんと話していて、どの世界にも昔からある職人が生み出した知恵と経験と感触という
知識を元に施工するのが職人なんだなぁ~と思い、
今、自分が世の中のコスト削減型の家造りとは
逆行したコストをかける家造りを通じて学べる発想や木が訴えてくる使い方を学び感じ取る
施工方法で行くのが、後々職人で最後終われる人生で間違いのない方向性だと
感じました。
庭を見ながらひとり考える棟梁でした。
深いねぇ~建築って・・・
造園屋さんからたくさんのお話を頂いてお勉強になりました
また植樹したら見に行きます
また次回!!

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