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木材の末と元

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毎日、手刻み作業と墨付け作業が続いております。
今日は和室柱の墨をつけていて今日のブログはこれかなと写真をパチリ!!
さて皆さんこの木の節の写真!!上下が逆さまでしょうか?それともこの上下写真で正解でしょうか?
わかりますか?
1発でわかった方は同業者?あまり見ないでね(笑い)
正解はこのままで正解です。
木というのは立って成長するわけですから上下がありますよね、でも柱のように葉や枝も切り落としてしまい角材に製材してしまったらどちらが元(下)でどちらが末(上)かわからなくなってしまいますよね?
我々は墨をつけながら縦に使用する材の上下を見極めている、
逆さまに柱を立ててあれば何か変だと遠くからでも気がつく
その判断基準のひとつが節だ、長年の成長が上下を物語っている、
他には判断の基準ははたくさんあります、
参考までに書きますが木の下側は上に比べ赤味が強いまたは木目の表情でも判断できる、この見極め方は節が一切ないおとなしい材料の時に使う、
でもたまに判断つかないおとなしい木目、色合いの木がある、もちろん頼みの節なし!!が存在する、これ誰でも職人なら経験あるかと?
最終的には判断しますが、昔どーしても分からなかった時使用するという見分け方の話しは聞いた事がある 本当なような?理屈は納得できるような?話だ!!
まずその木の真ん中(センター)を出す、その真ん中を天秤(てんびん)に乗せる
すると木の元(下)のほうにたおれるのだそうだ?
成長の過程でいえば下側の方が体積が重いのだそうだ?本当かな?
明日白黒ついている材でやってみます。
話がそれたが節の見極め方は私なりですがこうです、写真節真ん中上の方に節の芯が見えます?分かりますか?真ん中より少し上、バームクーヘンの芯がずれていると思ってみて下さい。余計分からないたとえかな?
その芯が真ん中として考えると赤い部分が下方向に多く流れていませんか?
これはたぶん木が上に枝を出して行く過程で木に対して20度くらいで枝がはえるから、重力?に逆らって上にのびようと長年踏ん張っていた証拠、
私どもが後ろにそったとき片方の足が後ろに出るのと同じ、踏ん張りです。
このように節で判断します、でも節もみんなこうではない意地の悪い節もある、ホント
バームクーヘンかよって思うきれいに芯が真ん中の物もある、こんなときは他の判断基準で決めます。
かの日光東照宮にも3本?の逆さ柱があるのだそうな!!
歴史的建造物では間違いだとしてもわざとだとか、意味があるとか話が出る、建築的ロマン話、さすが歴史的建築物、一般住宅では逆さ柱があるとロマン話ではなく
ただの間違いジャンとなる、国宝級にはかないませんね?
でも逆さにして使えば木の小口から水を吸い上げないということを言う人もいる、
木は下から水吸い上げているわけですから、下から上に上がる水の通り道は木の繊維の中にはあるはず、逆さまにすれば逆になるのだから水分を吸わないから
水まわりや外部に使うときなど、こうすればいいという話も実はあるが、さて東照宮の間違いはこのことを考えたのか?
それとも間違えちゃったのか?
歴史的建造物は間違えちゃったでも正当化するロマンがある、
私個人はわざとやったのではないかと思いますがどうでしょう?
次回は今年10月1日に施行される瑕疵担保責任保険にある皆さんが気がつかない大きな問題点の話、この法改正、私どもは2000年からすでに登録利用しておりましたので義務化されるのは今更かよ?でしたが、これから独立される若手には大きな大きな穴があった。
偶然判明し私が若手のために徹底的に調べたことですが、次の世代の大工さん又若手を育てる親方様には是非気がついてほしい法律先行の落とし穴、このまま行ったら15年先は大変なことになる?
見つけてしまいました。
ではまた次回!!

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