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手きざみ作業

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見学会も終わり休みもなく4月上棟の家の手きざみ作業が続く毎日です。
そういえば見学会では耐震のことを気にする方が多かった。
耐震構造は外壁の仕上がりによっていろいろ変わることもあります。
ひとつ例にあげれば木造住宅の筋交い部分ですがかなり前に書きましたが3種類の大きさの木にわかれます。
ひとつは建築基準法ギリギリの9センチ、見た目はかなり細い、でも一応合格ライン
次に10.5センチ材120センチ材と分かれる、当然耐震のことを言うのなら大きい方が効果的であるが、私もいろいろなところを見ているがまずほとんど9センチ・・・
建築基準には通るので、悪いとはいわないが最低10.5センチ通称3寸5分位を使用しなければ私はどうかと思いますがどうでしょうか?
私どもは10.5センチ以上を使用しています、
だって少しケチっても筋交い1本あたり300円と変わらないでしょうどう考えても!!60本あったとして18000円ですよ!!
最近私ども単価がわかる人が見てそれケチっても数千円だろ!!セコイぞ!!
って所はよくみる、
ぜひみなさんも、表面的に見るのではなく内面的な部分もみて考えてほしいです。
でっ!!今日のタイトルの手刻み作業ですがここでも耐震上有利な部分があります。
たとえば写真の梁です柱の上に横に組む桁材です、なんだただの桁じゃーないか?思った方!! 表面的ですまだ!!
違うのは長さ!!です、私ども大工さんは長い材を長尺(ちょうじゃく)といいできるだけ長い材料で家を組みます。
たとえば世に出ている桁材は3、4,5mがほとんど、考えてみていただきたい
家の長さは5mでは納まらないことがほとんどだから木と木を足していかなければなりませんよね?
5m材を2本足して10メートルにするのと1本で10メートルとするとではどちらが強い造りとなるでしょうか? どう考えても1本で作ったほうがいいですよね?
私どもはこのような皆さんが気が付かない耐震上強くなる努力をしています
ここでも単価の話になりますがたとえば5m材が1本5000円とします
2本で10m分で10000円ということになりますね。
では10m材はどうか?なんと11500円になります、たった1500円の差です
少しだとしても結局高いなら、しょうがないと思いのあなた!!
さらに何がいいたいのか?金額的には5m材以上はいわゆる特注扱いですが
まっていただきたい、5m材を10mにするには複雑な木のつなぎ部分をつくる必要がある、
お互い1箇所で合計2箇所です、おまけに1本材よりはそこが弱点になる
でっ!!つなぎ手造るのにこの差額の1500円でできるのかということ、
答えはできない、かえって高くなってしまうのです!!!
みな流れにそって仕事していると、こういうことに気が付かない、わざわざ弱くしているのだ、建築の世界は深い、ちょっとかじっただけの人にこういうことはわからない、厳しいことをいうようですが 我々は中身が全然ちがうのです。
このようなことをおこなっっている所は市内でもおそらく数件でしょう?
数年前にもここで書いていますが桁材は、元々12m40cm丸太でトレーラーで運ばれてくるそれを注文に応じ3m、4m、5m、6m、と切って製材している、
10メートルなんて実は長いようですが、まだ余裕のある長さでしかないのだ、多くの工務店は材木屋で材料を買うからその前の製材所とは中々付き合いがない、多くを知れば知恵もつく、
内部的な話ですが、どうも最近表面的な耐震のことを言うところがあるので今日はちょっと内部のお勉強でした。
でっ今回の材料は建物の2階は南北は7m材を1本でかけます、1番長いので約10mがある、でも本当は運搬にとても困るのだ!!
広い入り口の家でないとトラックが入らない、いろいろな事情はありますが、皆さんの気が付かないところを言われなくてもやっている、
これが職人道ですね!! 今夜の僕 かっこいい~~?ほれぼれ?
ところで現在ひとり増えて3人で仕事をしておりますが、これで待ち時間が大幅に縮小できそうです、皆さんには朗報です。
今週から来ていただいている大工さんが本当に仕事がうまい方、数奇屋経験も豊富なので私も毎日お昼に指導を仰いでおります、小さな疑問なんかも そうかっ!!と納得の意見が帰ってくる、涙涙の毎日、ウルウル・・・・
いつの間にか弟子入りしてしまいました私・・・
今日もたくさんの和の家のアドバイスをいただきました。
パワーアップした私にもご期待下さい。
毎日がやたら楽しい今日この頃 建築馬鹿ですね私も!!
ではまた次回!!

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