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床貼り作業

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先日床貼り作業を行いました。
床貼り作業は意外と大変な作業です、特に無垢材は硬いので床と敷居とまじ合う所ではカンナでけすりつけながら施工していきます。
写真はとりあえず床材をまっすぐに(90度)切ってみたところ、まっすぐ切ったからといってまじ合う材料にピッタリ付くという訳ではない。ご覧のようにピッタリ付いていない。
大工仕事には 通り という言葉がある。 
分かりやすくいうと計算ではある点のところが線上まっすぐかもしれないが片目でながめて通りをみるとまっすぐでないことがある 材料のクセなどが原因ですが場合によっては、大工さんは通りを優先してまっすぐにする。
といっても1ミリ前後のずらしですが・・・
なので実際には91度とか90.5度くらいになることもある、これはさすがに感覚
では切れないのでどうするかといえばカンナの出番!!
ピッタリ付くように何度も床材の小口方向を付くまでけすります。
IMG_3722.JPG
こちらがけすりつけた床材よーくみてみてください髪の毛1本入るすき間もない
ピッタリ!!
カメラで至近距離撮影のマクロモードで撮影してもボケてしまうほどのシビアさ!!
一枚一枚付けて行く、この部屋だけで50枚ほどけすり付けました。
1日がかりの作業
最近はまっすぐ切ることができるスライドノコギリなんて良い電動工具があるので
切った物を理屈上はつけてある施工が多いですが 私の見たところ・・・・・
これでいいのか?
ただ切った物を理屈上つけるだけなら誰でもできる、より正確な作業にはカンナが欠かせない、最近はこういう あとひと手間加えないから 汚い仕事が多い
みなさんもいろんなとこ見て歩いて、よーく大工仕事を見てみてほしい
材料や素材に気が行きがちですが、家にビシッとした緊張感を漂わせる仕事を行う大工さんが私はいると思います。
こんな作業をしていた所、20年以上住宅の営業をしてきた方が私のトコに来てこういった小笠原さん今の住宅に足りない物(センスとか材料、素材では無く)は何か分かりますかと?いきなりシリアスな展開になった(笑い) 
なんだよいきなり?
私もなんとなく ピンッ と来たが黙ってなんですかと?聞いた?
その方は魂ですよ!!といった。 
コノ方が20数年住宅の営業をしながら見てきて大工の現場に対する気持ちの変化を話し始めた。
チマタでは魂が入っていない物が多いとのこと、そんなもん入っていたらお客さんは気持ち悪いかもしれないが、大事なことだと思いませんか?と言ってきた。
ゾクッとしたがおっしゃる通りだ。
私も魂というか気は入れているつもりだ。
この現場普通の建物、仕事なのかもしれない、でもなにか少し違うぞと感じる、他と同じ仕様、仕上げ造りも同じなのだが何か違う
そのいえには職人の魂が入っているように私は見えるとのこと  
すごいことを言う コワコワ・・・
その方は今は住宅の営業は離れ、取引先の私のトコに営業にくる立場の方ですから、魂が入っていない大工が居るなんて中々ハッキリいえたものではないはず
でもこれ本音でしょうね?
今までの経験から家を別の角度から冷静に見れるこの方だから分かることかもしれませんが、中には魂とまではいわなくても、何か違うぞ!!といっていただくことが見学会のときにあります。
我々の造りはハウスメーカーからすれば保守的かも知れない、
私もその辺は十分承知しているつもりだ。
もっと現代的な流れの家にしなくては、なんて迷うときもありますが、そちらに行くことで魂の抜けた家になるなら、このままでも良いと考えます。
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そんな魂を入れすぎると代償として道具が悲鳴を上げる。
写真はカンナの台の部分、横に置いたさしがねの下に注目してほしい
ここはちょうどカンナの刃の数ミリ手前、Uの字にうっすら向こうに光が見える、これその部分を他の部分と比べてよく使ったということ、このカンナは用途はけすりつけ専用ですが、このように材料とカンナ台とがぶつかり合うところが減っていく、こうなると台の直しが必要、仕事もうまくいかない 今度はカンナ台を平らにする専用のカンナでカンナの台を直す。
これもとても大事な作業 
シビアな仕事 いやいや魂込めた仕事は楽ではないですよ。
こんな魂込めた家は深夜になると・・・・  でででっ でたぁーー!!!!!
施工させていただいたお客様は今晩から寝れませんね?
ではまた次回!!

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