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夏休みの工作に千鳥格子

IMG_2389.JPG 5年ほど前に建築の勉強を兼ねて職人さんの町飛騨高山に行ったのですが、地元のフリーペーパーを見ていると地元高山の地蔵堂の扉に用いられ、250年謎とされた千鳥格子の話が紹介されていました。
写真のものは私の自宅に子供の階段落下防止のために柵もかねて造ったものです。なぜこの格子が250年謎とされたか見てわかりますか? そうです竹や糸を編んだように組まれているのです。(縦の横は横、横の横は縦になっていますよね)普通の格子は縦なら縦、横は横と左右そろっています、これなら造るのには材料を半分づつ欠き込みはめ込めば簡単に作れます。
ではなぜ厚みも堅さもある木でこのようなことができるのでしょうか?
また昔朝廷?のある京都に飛騨の匠と言われる人をたくさん送り込み数々の有名な寺社建築を造った人たちでも解明できなかったこの千鳥格子、明治の初めある職人が仕方なく壊し判明されたそう、高山滞在中さんざん考えましたが答えは出ませんでした、帰り答えを見ましたが、文章では難しくしっくりこなかったので実際に製作しました、製作には髪の毛1本を3つくらいに割ったくらいの寸法調節が必要でした、ゆるくつくればガクガクになってしまい堅く造れば材は組めず割れてしまいます、実に90センチ四方の柵を作るのに2日半かかりました、又組み上げるのに1人では手の数がとても足りません、1人で苦労して組んでいるとうちの92歳のおばあちゃんがいい所にやってきたので手を借りました。(まさにバアさんの手も借りたい?忙しさでした)ちなみにこの柵、釘、ボンドなど一切使わず組み上げていますが、今でも子供が乗っていたずらしてもびくともしません、さて本題の造り方ですがヒントは(トンネル)です、材料に普段と違う欠きこみを入れます、こうして組はじめると2センチの厚みの材に1センチの材が入るトンネルができるのですが特別な欠きこみのおかげで1センチの高さのトンネルに2センチの厚みの材料が不思議と入っていきます。本当にびっくりしました、さすが飛騨の匠、これだけでも行った価値がありました。実際の住宅にも作りポイントで生かしたいのですがなにせこの小さいマスを組むのに2日以上ではナカナカ・・・・・1本置きに木の材種を変えればよりはっきりし目立つし梁天井のセンターに組めば引渡し後お客様が来たとき話の種、自慢話と考えるのですがその寸法を手加工で組めば製作6日?クラス・・・・
この千鳥格子、小学校の宿題の工作(今でのあるのな?)にどうでしょうか?ゆるくつくれば一度組みつけてもバラバラになるし誰でも製作できるので夏休みお父さんと作ってみては?
どうしてもわからない方は問い合わせのページから問い合わせ下さい メールにて
お知らせします 最後に高山は家具の町でもあります、曲げ木の技術を取り入れた家具は他にはない家具です 特にシラカワの家具は材質、デザイン、技術、特に虎斑が出ている木目は今まで見た家具の中で最高でした 値段は少し高いですが現地で買えば安くしてくれるよう こだわりの家のあとには是非お勧めです 

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