勝沼へ

2018.09.18
棟梁の日記（大工の住宅建築）

おはようございます
世の中は３連休でしたが棟梁日曜はお休みしましたが、他の連休はほぼ仕事していました。
最終日そろそろ山梨の勝沼のブドウ農家からシャインマスカットが取れる時期と聞いていたので
仕事ばかりしていてもと思い、少し仕事に余裕があったので午前だけ仕事抜けて勝沼へ・・
今年は一番良い時期だったらしく大きなシャインマスカットが木で熟してたくさんなっていました

午前で帰る予定で朝早く出かけた棟梁、帰路で精進湖道路を半分来た所で渋滞に・・・
工事していたから工事渋滞？
所がまるで動かない・・・
そのうちサイレンが・・・事故だ・・・
お巡りさんが坂道を走って登ってくる・・・ダメだダメだ！！通行止め
当分通れない！！すごい事故らしい・・・まじかよ
仕方ない引き返し身延経由で帰ることに
午後から仕事予定が狂う・・・

そんな帰り道、懐かしい甲府から５２号線を変えるルート
棟梁若いころ山梨で修行していた時期がある
懐かしい帰り道である
市川大門から中富町を通過・・・おおおっ！！ココは思い出の中富町だ
２０歳の時（大工５年目）このバイバス沿いの平屋の墨付けから刻み建前までを
はじめてひとりで任された家がある前を通過・・・
懐かしい　あの頃は若かったと思いながら通る（心はまだ棟梁１９歳だよ）二十歳前・・・
はじめて任された思い出の家、だいぶ辺りに家が増えていて見つけられないが
なんとなく見えた
思いだすなぁ～ここでの思い出！！
地鎮祭でねぇ～はじめてお会いした施主様の娘さんがかわいくてねぇ～同年代　笑い
いい所見せようと地鎮祭の杭をカッコよく打っていたら、力みすぎて杭からかけ矢が外れて
その弾みと勢いで体が回転、そのまま２ｍ下の畑に転落・・・
親方も見ていて死んだと思ったくらい見事な落下・・・汗
あの頃はまだ体がみるっこかった　笑　から怪我が無かった
お前なぁ～！！Ｌちゃんが見ていたからきばったな？と怒られた
この親方、女の子のことをＬＡＤＹの頭文字をとって女の子をL ちゃんと呼んでいた　笑い
そんなこと無いです！！と全否定したが今だから話そう！！
はい！！そうです！！その通りです親方！！汗・・
他に考えることがあるだろうか？ないよね！！　汗
その後、めでたくお会いすることもなく現場終了・・・涙・・・
若いころのお話でした・・・・・　
その後思い出の富沢町みどう地区へ
ここには同じく２０歳の棟梁の作品である町営のバス停あずまやがある
写真２枚目がそうです
これもいきなり図面渡されてすべてを任された思い出の建物
２４年がたち、まだあるか確認したくて寄り道・・・山の中へ・・・
２４年間変わらず地域の学生の町営バスの待合所として活躍していた
なんか嬉しいよね！！
３枚目の写真は内部の骨組みです
四角いホウギョ型、真ん中に宙釣りの柱があるのだ特徴的
どうですか～３枚目の写真、２０歳にしてこの出来栄え！！
今でもほとんどすき間がなく　ぴったり！！　これが結果の出ている刻み能力だ！！
当時から棟梁の才能の豊かさの現れですよねこれ！！笑い　自画自賛！！

ベンチも当時のままだろう。
この２４年間たくさんの小中学生の待合所になったであろうベンチ
だいぶ風化していたけど、自分でも見ていてうれしく思った
思い起こせば３０歳ころまでは今と比べ、とんでもなく気が荒く仕事に燃えていた
鬼みたいな顔していた自分があった。
でもそんな気力が自分を動かし物事から逃げない自分を作り上げここまで職人として活躍できた
今は借りて来た猫ちゃんみたい❤になった棟梁、多くは笑っている
若いころ大変な思いしたからこそ！！
今笑っていられる、このことの意味は大きい
１年３６５日、１日１個逃げることがあれば、１年で３６５個の宿題が出来てしまう
逃げた後ろめたさは作ってはいけない　積み重なるだけだ
逃げないで噛みつく！！若かれし棟梁の２０歳の時のお話でした。