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リビングの新作

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おはようございます!!
今日は日曜日ですが1日中これから打ち合せです。
さて写真はきのう書きました現場のリビングの天井です
構造の下に入れた吉野産の杉の上に秋田杉のほんのーりピンクの500枚の中から選ばれた96枚の厳選材を貼っています。
なんだー!!いつもとかわらないじゃんと思ったアナタ!!怒るよ!!プンプン!!
よーくみてよ!!柾板なのに小さな竿を入れないで3尺材料が飛んでいる
だから?と言った大工さん? アナタこの材料使ったこと無いな?バレバレだよ!!
秋田の材料の多くは昔から厚みが2分3厘(約7mm)が多い
理由はさっきまで覚えておりましたが(笑い)初老のせいか忘れた・・・思い出せない
理由のひとつはその貴重性が上げられる(ホントの理由は現地に行くと確か違った)
理由は秋田銘菓?二分三厘最中の説明書きに書いてある(笑い)
二分三厘だと中々サネ加工が出来ない(次の材に差し込んでいく加工のこと)し固定する釘も打てても効いていない
ではサネ加工可能な通常の10mmから15mmに製材してもらえばいいのでは?
仕入先の秋田の渡辺事業所にも以前こんなすばらしい材料が日本にはあるのに
今は使われない、私なら間違ってトラック1台分道に落ちてても拾わないパイン材やら柳杉なんていう原産国に行けば草か雑草か?みたいな木が人気があって国産のすばらしい木は見向きもされないで世の中おかしいと思わないか?って話だ・・・
この理由のひとつが7mm製材二分三厘だと指摘した
7mmだと中々用途が限られ発展性が無い
秋田が羽ばたくには最低10mm以上としてほしいと・・・
でも7mmだと坪15000円だとして15mmだと体積が2倍になるから30000円
ということになる・・・問題はココだ 高すぎる 実にクロスの6倍(加工前で)
まぁ!!加工設備が無い大工が多いから
使用されない最大の理由はココなのですがそれではいけない!!
あとは私が現実的なお値段で不可能を可能にするしかない
無いものは造るまたはチャレンジするのだ
今回のリビングは室内全体との調和も考え、どこそこ竿を入れるのは
私もいかにせよセンスが無いと判断
ここ数年研究してきた天井という部分に使用するという環境で
二分三厘の竿レス仕上げ!!を可能にする時が来たのだ
ずいぶん話が大きくなってますが?
ホントここ数年問題がおきないように7mmとうまく付き合う方法を思索しながら
模索していた私
ついに出来ました!!
この8帖を貼るのに加工から仕込まで
実に3日以上・・・(15mm買ったほうが安くね?笑い)
竿レスの秋田杉いいねー?
家全体からすれば小さなことですが、こんな小さなこだわりの積み重ねをクリア
していってまた次の問題をクリアさせていく 大工道ですね
木の特性、動きやクセは木によって違う、同じ木でも板目挽きと柾目挽きとでは
同じ木なのに動きが違う ここに注目していたのです私は・・・
下に入れた吉野杉の源平五平角もみてください下場のいい木目!!
目が細かく理想的な板目です
だからココ!!リビングに使ったのですよ!!
この木がどこに行けば1番いい表情でくらしていけるのか!!
それを見極めてあげるのが僕ら大工さんが倒された木にしてしてあげられる最後の
奉公なのです。
リビングはこれからカウンター収納の造作が行われ畳となります
畳が入ればまた いつもと違った落ち着いたリビングになると思っています
完成を頭で画きながらの物造り・・・単面や単材で判断はしないようにしている
完成時すべてがそろった時にみては、また勉強と反省を繰り返す私でもある
最新こそ最良というドイツのポルシェ社!!
この言葉・・・お手本にしてます職人として
まってろ!!ポルシェ!!いつか乗ってやるぞ!!(笑い)
それじゃダメじゃん!!
また次回!!

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