こんばんわ、4日ぶりのブログです。
朝夕温かくなってきたので仕事もやりやすいですね?
春は気持ちがいい 私は好きな季節です
もうすぐ桜も咲きます今年は花見ができるでしょうか?
さて和風平屋の家、なんとか 上棟に間に合いそう?です。
明日は柱の加工が終盤に入り ちかじかカンナがけを行うのですがその前に、ひと手間かけます
カンナをかける前の日の夕方、柱に一度水をかけ重ねておきます。
なぜわざわざ水などかけるのでしょうか?
柱は加工や乾燥されて行く過程で機械などの締め付けによる収縮が多少かかります 締りを戻すとでもいうのでしょうか?
柔らかい木ほど水に濡れると表面がボコボコとふいてきます なんというか、ざらざらになってくると言えばいいのか? これを前もって防ぎたいので・・・
でっ!!なぜ水なのか? 和室の化粧柱は表に出る柱なので、たとえば上棟によくありがちの突然の雨!! こんなとき一度決定した表面をふかして置けば、濡れてもさらさらの表面のまま 全然平気 このためもひとつの理由
また柱の間に入る鴨居と敷居を取り付けるときにもすべりやすくする為とキズがつきにくくするために大工さんは表面をわざと濡らすので、このときに柱の表面がふいてこないように、先にふかしておく 昔の職人の知恵ですね
文がうまくかけませんが、わかりましたか?
そういえば10年ほど昔の修行時代、田舎のところでしたので 目の前の田んぼのせぎ?(水路)に浸けろといわれ1本1本完全につけていましたが あれはやりすぎだな せっかく乾燥してるのに丸ごと川につけるなんて!! なんてダイナミックな時代だったのか?
たまにうっかり流してしまい 下で洗濯をしていた、となりのおばあさんが拾って家に持ち帰り鋸で切ったら 中からなんと!!!なんて できた話はないですがよくやりましたよ。 真冬に!!
明日はいよいよ屋根の破風板が入ってくるので むくり屋根の原寸にあわせ加工
上の方は広く 下に行くにつれ細くなるように加工します 最後に表面下側に眉(まゆ)と言われる かざり?をカンナでつけます
これがまたヤッカイな仕事なのですよ おまけにむくっているから余計に・・・
和風は本当に時間と手間がかかる 皆さん和風住宅を建てるとき 金額は多少ですが値切っても?(笑)大工さんの施工時間は絶対に値切らないように 注意しましょう。
和風は洋風と違いまるで別物と考えていただきたい 上棟までやること考えること多すぎ
次回はたぶん来週です またおたのしみに!!
温かくなってきましたね
- 棟梁の日記(大工の住宅建築)
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