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格子天井工事

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昨日土曜日に玄関格子天井工事の骨組が終了しました。
この格子天井前回にも書いたと通り大変シビアな仕事が必要とされます。
手作業による加工技術はもちろんですが、厳密にいうと仕上がりを決めるのは材料に書く墨付け作業で仕上がりの良い悪いは9割方決まると思いいます。
我々はまだ尺貫法なので寸(約3cm)その下の分(約3mm)さらに下の厘(約0.3ミリ)この厘まで測りこみ相手の材料に相手の巾を書き込む 私は今回約1厘強ほど固く墨をつけました。 
こんなことまだ目がいいのでできますが、そのうちだんだんピントが合わなくなっていくのかな?
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加工が終わると組み付け作業 今回はいつも撮影していることもあり写真に登場しなかった私ですが杉山塗装さんの協力で初めて作業中の私公開です!!
しっかり杉山塗装の看板にピントが合っているのがニクイぞ このっ!!
冗談はさておき、組付けには大変気を使う、ただ漠然と組むことはできません
一列ずつ軽く入れ込みそっとあて木をして入れ込みました。
もししるした墨が2厘なんて固くしてありそのまま加工していたら アウトです 4方が45度にしてあり逃げがないため縦のラインが耐えられず夏目と冬目のところで弱い夏目がボソボソまくれてきてしまう。 これを防止するために、組み付け前に材料を少し水で湿らせすべりを良くして組みます。
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組み終わりの拡大写真がこちら みなさんどうやって組入れたか分かります?この難しさ?入り口が狭いのに広い材料がどうしてか入っているように見えませんか?
面のところで小さい45度がこんな小さな材料の四隅で4ヶ所完璧に隙間なく納まり上から落とされた材料が真ん中付近でこれまた隙間なく噛み合う、さらに互いの材料が下場でフラットになる 下から眺めて平らってこと この平らだからこの豪天井は意味があり難しく造らなければならないのです 前回のリビングの天井格子は片方が相手の材料より小さいから楽 違いはここです。リビング写真のアップを参考に・・・
これが一箇所ならだれでもできますが30㎝隣8方に同じ物があるから組が多ければいろんな方向に引っ張られる1ミリなんて引っ張られたらもうガバガバですよ。 泣きますねこうなったらもう・・・・丸ごと投げたくなる。(私もヘンポか?)2日分と材料がパアです。
今回は全部で5×8=40ヵ所まじ合う所があり全体では54マスあります。 
こんな手間かかる天井はあとはお寺の天井と数寄屋の家くらいでは?
最近ではこんな仕事極端に減った 一昔前でも粋な大工か自身たっぷりなヘンポな親方しか?行わなかった?
こんな仕事、幸せなことに私はまだ行えるし経験を何度となく与えられた。 
若いころに与えていただいた分(psまだ33歳ですが) 希望があればこれからも普通の仕事として次の世代にもこんなこともあるよなんて学んでほしいですね。
知らなければこれからはずっと知らないでしょうから。
もちろん私もまだまだ知らないことを調べ上げ勉強しチャレンジしていきたいです。
次回は地鎮祭のようすです。 ではまた次回。

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