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柱の番付け作業

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昨日土曜日、前回お伝えした和室の化粧柱の名前付け(番付け)作業を行いました
柱は1本1本、木目や節の位置、色合い、芯の位置 背割れに対しての大面の方向
などをみる。
1番大変なのは隠れている節だ!!
和室に使われるような節のない柱は手入れナシの自然界には中々存在しないらしい、
林業が盛んな木の生産地域の山師?と呼ばれる人たちが小さなうちから枝(これが後の節ですからね)を払い
木のメンテナンスを行っているからたくさんの節のない柱が需要と供給の数だけ数十年かけて世に送り出される。
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木も人間と同じで枝を払えばそこが傷口となる、このままでは木もそこから雨や虫が入るので腐りなどを防ぐために人間で言う肉や皮を盛る、こうなれば中では節のない木になる
うまく説明できませんがこのように林業の盛んな所はしっかりとメンテナンスがされている
こうすれば無駄な枝がなくなって太陽の日差しも山に入り木も太く大きく成長する
成長すれば木も立派な根が張り、台風災害時にも強く倒れなくなる。
よくいう山が荒れない!!
この辺の山も車で通過の際見ると太陽の当たる道路側の木でさえも、やけに細く
数メートル先でさえ日差しは入っていない、寒そうだ・・・
もっと奥の方は管理されているのでしょうが?
話がそれましたが、こんなこともあり製材されてくる柱を希望する寸法まで面を平らに、また90度に制作していく過程で削っていくと、ほんの数ミリ削っただけでも小さな節が出てきてしまうことがある。
まぁ我々は木の表面を見れば出そうな所かそうでないかを判断できる。
予兆が木の表面に出ているからです、簡単に言えば渦になっている
こんな所を見わけながら希望寸法に加工しても節が出ないように予想判断し、柱の番付けを決めます。
このようなことを普段からプレカット工場任せにせず、自分達で行っていれば木の表面を理解しその木が1番いい顔で表現できる位置に配置してあげられる
プレ工場の方も考えて配置していますが、私はどうもただ突っ込んでいるだけに見えるのでプレ使用時にも和室柱は自分達で用意し平らにし持ち込みます。
人と同じで木も得意な所とそうでないところがあるはず、モデルさんのように一番いい顔ができるからその木が引き立つのだ。
よくテレビで、いっぱいお金ださないといい家はできないのか?なんて、みのもんたがいっていますが、確かにお金をたくさん出して どうだーーすげーだろこの家!!っていういい家は馬鹿でもできる当たり前の芸当、アホでも可能、簡単すぎる
私どもとあちらさんが言っていることは基本は同じですが、芯が違う、先ほどの話の続きで、木を理解し工夫し適材適所に配置することができれば何か違うぞ?この家?それでいて低価格で完成し、必ず違いを感じてもらえるはず、
これが職人の奥のはなし、ここまでやるには経験と本人の長年にわたる研究となによりやる気が必要だ、
目が死んでいるようではできない、職人の世界はまだまだ奥が深い、もしかしたら1番日差しがあたっていない奥深いのは職人の森かも知れませんね?枝打ちしなければ?
今日は日曜日、落ちも偶然バッチリ決まった所でお開きにいたします。
ではまた次回!!

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