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柱のかんな削り

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こんにちは!!
昨日から柱のかんな削りをはじめた僕
機械で柱を削ることが多くなった今時昔からの鉋で柱を仕上げるなんて本当に原始的である
と思いきや!!そんなことはないのだ
機械で削るには超仕上げという300mmくらいの幅の刃物の上をベルトで挟んで金属盤の上を柱が
通過し削る
この機械刃は工場で作られるが大量生産である
でっ!!大工の手鉋(かんな)は鉋鍛冶職人による鍛造手つくりであるここに大きな違いが存在する
機械刃で手作りの鉋刃の切れ味を超えることはできないと聞いたことがある
実際に切れ味に関して私も同意見である
通常プレカットに加工を頼むと100パーセント和室などの表に出る化粧柱は機械による仕上げ
逆目といわれる反対の木目なんか
逆目が止まっていない(鉋削りで削れてないことを止まっていないといいます)
仕上げに関しても細かく書けば機械刃出身か手作り出身かで柱の艶が全然違う物
建築は同じではない・・・
しかし!!言いたいのは何も機械刃VS鍛造手作りではない
写真は今回使用した手作りの鉋3丁
どれも鉋鍛冶によるプロ用鉋寸8だ!!
実はこの3丁でも切れ味に差がある、同じ砥石で同じように研ぎ同じように鉋台も仕込み削っているのですが切れ味が違う・・・
かなり前に書きましたが鍛造鉋も鋼の種類がたくさんあります
今回の3つの鉋。ひとつは青紙スーパー鋼、もうひとつが普通の青紙?最後のひとつは洋玉鋼である
鉋はひとつひとつ作る過程で最後のもっとも重要の作業焼き入れの温度が違うらしい・・・
これを間違えるといけないらしい 難しい作業だと聞いてます
650度~680度の温度を真っ赤になった鋼を見て当てるのだから不良品が多い(昔は)
洋玉鋼の鉋を作った碓井さんというカンナ鍛冶の作った鉋は今回の3つの鉋の中で抜群の切れ味が
あります
電気炉にて温度設定カンではなく管理して適正の焼き入れを行った職人さんらしい
鉋の研究を重ねた86歳だったかな?おととし亡くなった 日本一の鉋鍛冶と言われています。
本当によく切れるというか鉋を引くときに軽いこと軽いこと!!
サーーって削るというよりすーーぅって自ら力を加えなくても木が削れていくと書くと大げさですが
ほかの2丁の鉋とは明らかに違う引き感覚なのです
仕上がりもむろん違います
他の青紙で仕上げた木の表面はわかりやすく書けば40代のお肌しよう、なんとか頑張っているが
まだ何とかみれるかっていう仕上がりとしよう、青紙スーパー鋼が30代のお肌としよう
まずまずだ・・・
しかし碓井さんの鉋は違う!!
削った直後手をあてると20代を飛び越えて10代のお肌のようにピチピチでツルツル
ホント全然違います もー違いすぎます!!!!!
恐るべし碓井氏
なので他の2丁で荒削りして表面を整え最後に碓井さんの鉋で表面をすーっとなでます
これをナデ仕上っていいます ほんとかよ!!(ナデ洗い笑い)
全然違うんだよなー?触ると?研ぎも仕上げ砥石もおんなじなのに?
裏も同じように出してるんだけどなー?
顕微鏡まで持ち込んで理屈だして研究した方って聞いてるからやっぱり違いますねー?
名人です名人
切れ味に困っている若手職人さん・・・碓井さんの鉋にしてみては?
お値段値上がりしていて1丁なんと!!13万円~・・・・・
普通4万~6万なら立派!!
僕はこんな柱の表面の仕上がりまでこだわって仕事してます
数年後の柱のつやが違いますよ!!
違うねー建築って!!
言っておくが他の鉋で柱が仕上がらない訳ではない、あくまで上には上の仕上がりがありましたって
話です。
同じじゃーないよ
また次回!!
おっと!!言い忘れましたがお肌の例えは女性ではなく男性を元にして書いたつもりです
誰ですか?勝手に女性に例えてニヤニヤしてうなずいていた方は?
いやらしいな~もう!!奥さんに怒られるよ  ホント・・・
スケベなんだから~?もう かんべんしてよ!!
そういうことで また次回!!

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