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新潟県三条市鍛冶屋見学の旅3

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おはようございます。
新潟から帰ってきて早いものでもう1週間たちます
最終回の今日は次に見学に行ったノミ鍛冶の国慶さんの話と包丁鍛冶の重房さんの話
国慶のみ(池田さん)大工さんなら知らない人はいないノミ鍛冶さん
池田さんの所ではノミの焼き入れの最中!!でこれまた刃物の良い悪いが決まる
焼き入れという重要作業を見ることができました。
鍛冶屋の多くは窓に目張りをして暗い部屋の中で裸電球1個で作業しています
みな同じことを言いますがこうしないと熱した鉄の色を見分けることができない
鉄って温度によって赤みがかわります
太陽光が入ると鉄の色(温度)を間違えるのだとか?
特に焼き入れの温度は刃物制作でいちばんの重要ポイント
聞けば焼き入れの許容範囲はプラスマイナス10度つまり20度しかなく
例えばの温度で書きますが900度から920度の中で焼き入れをしないといけない
という事
本当の焼き入れ温度は秘密ですよね?
このある温度の20度の中で鉄が変態を起こすのだとか?
さすがに覚えきれなかったが
鉄はある温度まではなんとかかんとか?という成分?(笑い)
だったのがある温度を境にあんとか何とかに(笑い)変わるらしい・・・・
(難しくて覚えてません)
この色ですと池田さんが暗闇の中炉からノミを取り出しみせてくれた・・・・
この鉄が変わる変態点前後20度位の温度を赤らんだ鉄を目で判断して一気に冷やす
恐ろしい・・・目で今 鉄が何℃か判断している。
目がサーモグラフィーだ・・・
職人はカンの生き物ですから?
鍛冶屋さんもみな同じことをいいます
この判断力が見につくまで苦労するのでしょうね?
また鋼はなにを使うのか?どのようなこだわりを持って作業に取り組んでいるのかなど
丁寧な口調で説明して頂きました。
池田さんお忙しい中ありがとうございました
次期私のノミは国慶作木目仕上げに決めました。
次に行ったのが写真の包丁鍛冶の重房さんの作業所
包丁で重房と言えばプロの料理人の世界では超有名
正直頼んでも数年待たないといけない包丁界の重鎮
息子さんと3人で作っていました
最後の重要作業である研ぎをお父さん(親方)が自ら研ぎ場で行っていました。
息子さんが他の作業中でしたが これじゃーつまらないから鋼を付ける所を見せてあげると
作業を変えて地金に鋼を付ける作業を見せてくれた
2分くらい炉で熱した地金が出てきた
何やら粉をふりかけ鋼をのせてまた炉に・・・数分
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きれいな鉄が出てきた
ぶわーっと辺りが熱くなる
これをすぐに叩きのばしていた
ココでまた火の玉が飛び散る・・・あぶねーぇ やけどしないでください息子さん
あっという間に包丁らしき形になっていく
鍛冶屋さんはみんな穴の中に入り炉を見つめる
自分が立つ位置は炉より1段低い
炉の反対がスプリングハンマーなど叩く機械が座る
熱したら叩く!!
鉄は熱いうちに打て!!
なるほどこういうことですね?
帰りに気持ちが熱っしられた棟梁?
また玄翁をお買い上げ・・・
棟梁も熱いうちに打て!!だろうか・・・36.5度で叩けます僕なら・・・
私は料理はしませんが嫁さんに重房包丁を買ってやろうと今考えている
もし嫁さんに包丁で刺されることになる有事な時になりましても重房包丁でありましたら
本能です(笑い)と思いながら見学していた俺・・・・・
牛刀と刺身包丁は有事のとき危険な形ですので先っぽがとんがっていないものにしたい
気を付けます 普段のおこない・・・・3枚におろされます?
みなさんも家庭用包丁は重房で検索してみて!!
ステンの包丁より切れますよ!!
プロの料理人が認めた包丁でひとさし・・・じゃなかった・・・
お料理がさらにおいしくなりますよ!!
重房さん親子にはおせわになりました
ありがとうございました。
長くなるが新潟三条市は物作りの町だそうで
10万人の町の中に500件の飲み屋がまとまる場所がある
それだけ社長が多い町ということだそうで、昔は石を投げれば社長にあたると言うくらい
自営業者が多く銀行の数が異常に多い町だそうで驚くことが多い
活気がある町でした
地元の方の郷土愛が素晴らしく町の工場で作られている異業種製品が一同に買える
燕三条地場産業センターなるものがありそこで燕市と三条市で作られる製品が買える
大工道具や調理器具などあれもこれも知っている物ばかり・・・
一流は三条にありだろうか・・・すごい町だ
帰りのお土産にお勧めのラッキーウッドのスプーンを買って来た棟梁
さっそく使う
う~~ん!!このなめらかな磨きに優れた舌ざわり・・・
何とも言えない・・・
口に物が入り抜くときにスプーンの存在を忘れるくらいの舌ざわり
なめらか~ぁぁぁぁ!!世にはこんな舌触りのスプーンがあるのですね!!
550円で味わえる喜びである
将来老人ホームで世話になりお口に食料運んでもらうようになったら
ラッキーウッドのスプーンとフォークで若い女子にお願いしたいものだ・・・W
うちの子でさえお父さん!!何この買って来たスプーン!!
なめらか いいね!!である
もう安物のスプーンには戻れません!!
みなさんも三条地場産業センターのHPでお買い上げしてみては?
あと気になったのがSUWADAの爪切り・・・これは買いですが軍資金に問題が発生したので
引き揚げました・・・
庶民だな俺も・・・カードもない・・・テレカと診察券くらいだよ財布のカードなんか・・・
最後にまじめに!!
今大工道具は電動工具になった
私は鍛冶職人がカンと経験で手作りで作られた道具を
40歳前にして数年前からもう一度見直し始めた
玄翁の馬場さんも言っていた 職人はカンで物を造るものですよね?
お互いがお互いのカンで作るものを造れば結果は出ると思います・・・・
カンが働く=努力した 経験があるということであります
いつの日かカンが確実な根拠に変わるのでしょうか?
これが職人の変態点なのでしょうか?(なんとかかんとかです)
電動工具のカンもいいですが?
電動では切る 打つ 削るなど主要な部分を自分で行いながら自分では行っていないことになる
職人として自分自身で自分の力で見につけたカンを大事に
そしてこれら手道具を作った鍛冶屋さんのたくさんの思いやこだわりを見抜けるくらいの
カンも身につけ手道具を自分の手のように使いこなせるように努力して行きたい
今回新潟三条まで行きましたがとてもいい勉強になりました
各鍛冶屋さんの刃物への鉄へのこだわり
物造りへの熱き思い・・・手道具への見方が変わりました
新潟県三条市鍛冶屋見学の話は今回で最後ですがみなさんも是非!!
ひとつひとつのこだわりを研究してみてください
たくさんの人の努力や失敗、経験があります
おもしろいですよ こんな物事の見方も!!
色々案内して頂いた玄翁の山善さんには大変時間をつぶしていただいてお世話になりました
ありがとうございました お礼にまた買うよ!!
私は大工として最近
山を見に行ったり産地の製材所を見学に行ったり今まで普通に見ていたことを
その外側から大きく見ていると思う
こうすることで色々な特有な事情 木の買い方選び方が見えてくる
それを知るからできるお客様へのフィードバック!!もある
材木屋で木買うだけではだめでしたね 大工として・・・・
静岡県富士市にはないものを無いからこそ見に行く!!
若いころは仕事 仕事仕事ばかりして現場仕事バカでした
たまには時間つぶしてみるのもいい!!これも仕事と割り切れるようになってきた
とこの年でこんな趣味を見つけた俺 
うれしくて楽しい
やはり初老でしょうか? 
そんなことはないまだまだションベンくさい小憎である
次は奈良県方面のある地域に行きたい
長いねー大工道!!
また次回!!

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