富士宮市で建築している和の家が外壁の色付けが完成しました。
和風というと濃い色が多いですが、今回は薄いアイボリー系できまった。
なかなか良い感じに仕上がった。
追って笠木工事やシャッター工事に入る
外部全体が仕上がるのはもうすぐです。
こちらは市内の現場で始まった土庇加工のようすです。
今回は長さ11mの京都北山みがき丸太を使用!!
現場内で柱なども加工しておいて いよいよ建て始め!!
施主様にもお手伝い頂き4人でやっとこさ!!柱の上にあげました。
今日はタルキを乗せました。
合計23本!!
型を取っては丸く掘りまずはタルキを差す。
次に丸桁に高さをあわせながらタルキを据えていく
丸太加工は水平垂直をあわせながら行う、角材加工とは違い基準の墨を決め
その墨を追っていく。
今回のように11mほどあると丸桁を設置した状態で
左右で(木で言う上下又は末と元)直径で10cmほどの差ある
この元落ち!!といわれる落差を左右でいかに自然に設置してある用にみせるのも大工のセンスというか?技術の見せ所 ナノだ・・・
簡単に言えば根っ子方向が太くなっているのだから水平についているサッシなどと
比べて丸太を眺めると元(根っこ側)の方で丸太が水平に設置してあるにもかかわらず下がっているように見えてしまうのだ。
これを自然に違和感なく水平に見えるようにしているってことです。
お互い丸太径真ん中で基準墨を決めていってしまうと10cmの半分5センチがタルキに食い込んでしまう 計算になる
今回のようにタルキも丸太なので高さも5センチほど・・・では良いではないか?
しかし丸材は半径より桁に食い込ませられない(加工できないし入らないのだ)
今回は調節範囲は出来て2センチ5ミリですが実際にはいいトコ1.5cm
この15mmでも落差を自然にぼかすために使う。
今日一日髪の毛も入らないほどのシビアな仕事と失敗が許されない
1発勝負の勘仕事がかさなり午後5時コロには腹が減る・・・
夕方我ながらうまい出来だと自画自賛しながらおかたづけに入る・・・
今回は前に書いたが前回までの土庇と微妙にある部分を変えた
変えた部分は秘密ですがこれもまた 和風建築を行う者のお勉強であり次への
進歩
和の家は研究して行かねばならない、シンプルに作ってよくみせる
これが出来そうで出来ない世界なのだ、コテコテに造ってよく見せるのって誰でも
できるものなんです。
材料が多くあれば出来ますからね!!
私もコテコテ造ることもありますがコテコテの中にもスッキリをどう入れるか?
ココにこだわりをもって作っているつもりですが・・・
味!!で言えばやたら薄い色の醤油ラーメンなんだけど飲んでみたら
スープがやたらしっかりとダシが効いていてうまいな!!
どうなってるの?このスープ?って感じだろうか?
とんこつスープなんかどれ飲んでもソコソコうまいがシンプルな醤油系はだましようがないとでも言いましょうか?
えっ?たとえがよくわからん?ですって?
文章ってむずかしいですね?400回書いてて毎回感じる部分です
ではまた次回!!
外壁工事終わる
- 棟梁の日記(大工の住宅建築)
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。