お問い合わせ

お問い合わせは0545-72-5280まで

同じに見えて同じではない

IMG_1603.JPG
こんにちは!!
見積もり入力に飽きた?ので気晴らしにブログ2回目 笑い
現場では2階の部屋の天井と壁の境目にある廻り縁を入れた
今回もみぞをついてあるのでここに壁材が入る本格的な造作
というかこういう仕事が本来昔から行われてきた仕事の納めなのだ
雄木と雌木を造り雌木を掘りこんで置いてそこに雄木を差し込む
こうすることで木が動いてもまじ合う部分が空いてくることを防げるし
こうすることで木の動きを封じこめる役割がある
IMG_1604.JPG
下から見ればよくわかるが天井に向けみぞの中から釘やビスで固定されている
いちばん下場は大工用語で留めと言って
下から15mmほど45度に切って上は、ほぞ入れで仕込む
壁が後ですから裏からいちばん動きやすい留めの部分にも釘を打ち込むことができる
なぜこうするのでしょうか?
今の既製品ですとみぞより室内側の見える部分の材料でしかない薄い物
IMG_1607.JPG
写真の物が同じ役割の現代の既製品みたいに作ってみた
機械で45度に切ってそこにボンドを入れて壁を先にはっておいてボンドで貼りつけ
ボンドが乾くまで待てないので正面から釘を打っておしまい
無論壁が貼ってありますから裏側から動かないように留めの部分に釘を打って締めておくことは
できない、むしろ正面から打つので留めが開け開けと言って打っているようにさえ見える
本来の用途が逆なのだ・・・
この納めを仕上がってしまえば同じ留めほぞ差しに見えるがこの納めを大留め式
という。
全体を45度に切るから私どもが行う仕事とは違うシンプルな施工
大工の教科書には出来たら避けたい簡素な納めと書いてある
残念だが既製品はこのように切るしかない
材料が薄く鉛筆などの印がつかないから切れない
大留めで納める為の材料なのだ  書いておきます
問題はこれから仕込んだ後に起きると考えている私
最近は壁を塗り壁で仕上げることが多い
左官の塗り壁=乾燥するまで水分を含むである
壁の水分を材料が吸いこみをはじめてしまうわけで木が動くことになります
こうなると留めが開かないように釘締めておけばたった数時間の為のことではありませんが
効果もあります
今時こんな簡単な仕事でさえそうそうどこでもみられる仕事ではなくなった
どんな造作仕事にも意味がある、次の作業の方、次の工程、天候などのことも考え施工する
それを知る、学ぶ 感じるのが手仕事による造作
引き渡したあと数年でそれを結果として見て学ぶのが請負
誰かが取ってきた手間請け仕事だと
会社の担当者が行くくらいだから自分の仕事の結果を後に見て来ることが
できない
伸びませんねこういう仕事っぷりは!!職人として 
またそれを楽しむことができないのは残念である
そう思いませんか?みなさん?
IMG_1605.JPG
こんな仕事、実は大工になって数年後からまかされる造作仕事である
和室に比べ言葉は悪いが、失敗がまだ許されるのが洋室の造作
取り換えることができます 洋室なら・・・和室はできません・・・
いまはその洋間の造作が既製品だからこのような仕事を連続して経験して
満足にできるようになり初めて和室造作を任されるがない
洋室造作を、満足に行わないから和室造作ができない職人ばかりになる
無理ですよね いきなりは
建物の骨組である手刻みもプレカットになったことで、のみや鉋を使わなくなり
建ててからも電動マルノコがのこぎりになるから手で切らないノミも鉋も使わない
手作業があまりにも少ないのだ あまりに悲惨な状態なのだ
こういう学んでいくべき順序がないのが若い子を今、見ていてかわいそうに思う
今書いてきた昔なら普通の仕事でありましたこんなシンプルな造作仕事も
いまどれだけの子たちが知っているのだろうか?さえ心配である
昔は納めたことがある年配者もたまにやると
忘れてしまったからなー?ということもある
常に施工するがやはり大工としての腕となるのだと思う たまには はダメ
マルノコで切って貼りつけるだけが廻りぶちなどを納める仕事と勘違いしている子が多い
のも事実である
本式でできたとしても非常に作業が遅い
1日ひと部屋では私たち職人の4分の1にしか過ぎない 出来るとはいえない
できると一人前は違う、職人としてのスピードレベルもある
今の若い職人には是非自分の仕事が取れたのならこういう造作からでいい
やってみたいなー!!ではなくひと部屋でいい
やってみて?なにか大工としてこれで良かったのか俺って気がつく
損をしてもいいではないか?こういう仕事を手間請けの仕事の時はできないのだから
是非施工してほしいと思う
このいちばんシンプルな造作作業から和室や難しい造作仕事へのステップとなるのだから
手道具を使う大工仕事大事です
できると一人前は違う 考えてみてください
なーーんて!!エラそうに!!笑い
はよ!!見積もり!!やれこの見積もり のろま大工!!
見積もりの作業スピードは半人前のわたしです!!
半人前に乾杯!!反省!!
また次回・・・・汗

関連記事

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


投稿記事一覧

PAGE TOP