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仕事初め

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遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
休みもたまにはほしいですが、あまり長いと自身には迷惑なようでなんだか落ち着かない日々でした。
仕事は5日から少しずつ行っていましたがやっぱり仕事中が1番落ち着きますね。
本年も仕事と棟梁の日記、そして住まれてからも満足を実感していただける住まい造りと、がんばりますのでよろしくお願いします。
3月末に上棟予定の数奇屋の家に使う小屋伏図の制作が始まりました。
伏図には色々あります、今回制作しているのは土台伏図、1階桁伏図、小屋伏図、です。
この伏図とは簡単にいうと家の組み立ての説明書かな?
説明書といっても詳しい説明なんかなにもありません、写真をみてみて下さい。
ただの線が交わっているだけ、それに丸や三角や特記事項がかかれているだけと
素人が見たら何?この紙です。
我々はこの伏図(以下職人言葉で手板なんていってます)をみて高低差、立体に物事を考え材料にしるし(以下墨)を書いていきます。簡単に言えば道路にある歩道橋の下にある道が平面上に書かれてある)
これが又、自身で書いた物意外はなれないと見るのも難しい、だから墨をつける人は原則1人の職人が行うのが基本だ。
完成まで土台、桁、柱、母屋、屋根材などすべてを把握し頭に入れる、サッシの高さや付属する設備の高さ、巾、仕上げ材の納まり、屋根の瓦の割り付け、(巾×流れの計算)、住まいには欠かせない配管の逃げの部分に関係しないようになどさまざまな計算を行い完成させる、大工の世界で一番責任重大な仕事である。
見習い大工なら最後の目標であり憧れる部分だ。
私がはじめてすべての墨をつけさせていただいたのは今でも忘れない20歳の時場所は山梨県の中富町、52号沿いの家です、今でも通るとよってみてきます。
手板の桁伏せには正直気を使う、ホームページの家が建つまでの所にも書いているがつないではいけない力がかかる所や水平力のかかる所、力のモーメントなんてのも考えに入れるから、大変、構造の桁もどんどん長いものになってしまう
長い構造なら木造の弱点であるつなぎの位置が減る、イコール強い家に微力だがなる、宮大工の神様、薬師寺西塔を造ったあの故西岡常和さんが本の中でたしか?10Mの材料なんてざらにあると書いているが今はそんな世の中ではないのかな?
手板完成までまだまだ見直し煮詰める、いちいち図面を見なくてもいいように書ける情報はすべて入れる、入れすぎると見ずらいのでまた専用の図面書き・・・・・・・
いったいいつまでかかるのかな?
しかし上棟式での達成感は手伝いの大工では味わえないなんともいえない感触です 大工さん奥が深いのがわかりましたか?
今回は平屋なんだけど長さが24mもある家なので  のび!!があるのでどこで中とるかなど計画が大事!! 
そしてもうひとつ屋根も少しむくらせるので(R形状)屋根にも のびが!!
正月早々のびてしまいそうな日がつづく!!
    
                     つづく

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