小笠原建築/建築実績(富士市)

STEP1 墨付け、刻む

大工作業のひとつに、墨付けと、木を見るという作業があります。 墨付けは、主に屋根の用いる規矩術(きくじゅつ)というさしがねの使い方で行われます。 近年、プレカットの普及により、経験を重ねた大工でも規矩術を知らない人が増えています。 このままではプレカットを使わないと家が建てられない大工が多くなってしまうでしょう。 木を見るとは、木の育った環境によるクセやタレ(上下)などを見抜き、適材適所に当てはめ、墨をつけるということです。 例えば大きな梁もむくっている部分とタレている部分が必ず存在します。 万が一、タレている方を上に向けた場合には、重さでずっとタレていってしまいます。 (雪国ではタレを上に向けているそうです) 墨付けされた木は穴を開け、継ぎ、仕上げを精密に加工していきます。 刻むという作業は、より精密な刻みを必要とする内装作業の仕事の基本ともなっています。 この様に、刻むという作業は大工にとって、そして家にとって基本的な、かつとても重要な作業です。 木を見ることができる大工は、材料選びも正確です。刻みがしっかりできる大工は内装仕事も非常にきれいに納めることができます。 プレカットではこの一連の作業は一切省くことができてしまいます。 一見大工の都合に思えてしまいますが、お客様の家の仕上がりを左右する大事なことなのです。